街探索
本日3話目。
前話で変更点があります。
スキルをSP制にしていましたが、レベル解放制にします。10で一つ20で一つと10レベル単位で解放の最大15個のスキルとなります。
変更点は以上です。
これからもよろしくお願いします。
では、本編どうぞ。
視界がハッキリとしてきた。
周りを見てみるとすでにログインしてきたプレイヤー達がちらほら見える。
そしてなによりこのゲームとは思えないほど綺麗な風景。
周りのプレイヤーもその風景に驚いている。
今目の前にあるのはこの街の真ん中にある一際大きく目立つ時計塔。ここがリスポーン地点らしい。
いつまでも見惚れるわけにはいかないので俺は早速動き出した。
ログインする前に香織とは、時計塔から北に少し行ったところにある広場の噴水前を待ち合わせに決めている。
街並みを見ながら歩いていると、やはりここは本当にゲームの世界なんだろうか、と思ってしまう。
(2年でここまで変化するものなのか、凄いな。)
そんなことを思いながら歩いでいると、
「あっ、ん?お兄ちゃん?」
誰かから声をかけられた。
声がした方向を見てみると、どこか見覚えがある姿の少女がこちらを見て呼んでいる。
「…香織か?」
「そうだよ〜!って、お兄ちゃん!こっちでは香織じゃなくて、カヲリだよ!次からは気を付けてね!」
ほとんど変わらないと思うのは俺だけだろうか。
「ん〜…。お兄ちゃんは、なんかあれだね。厨二みたい。」
「…。」
俺の姿を見てそう言っているようだ。
白髪に赤眼、ダメだろうか。
「あっ、そうそう!お兄ちゃんの名前は何なの?」
「シンだ。」
そう言うと少し、考える素振りをみせ、
「んー…真だからシンねぇ。単純だね!」
(ほぼ名前のやつには言われたくないな。)
そう思いながら街を見ていると、
「やっぱり綺麗だよね。何度見てもそう思うな。」
「…あぁ。」
確かにきれいだ。
「あっ、お兄ちゃんのステータス見せてよ!私のも見せるから!ステータスとか、スキルとか何選んだのか気になるし。」
「…と言われてもどうするか分からないぞ。」
本当は知っているがカヲリは俺のことを初心者だと思っているからこう言っておく。
「あぁ!そうだったね!私が教えてあげる!まずは、フレンド登録をしよ!申請送るから承諾してね。そして、指定フレンドにステータスを表示せるを選んで私に見せて!」
そう言って申請がきたので承諾押す。
「よし、まずは私からね!」
ステータス
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名前:カヲリ
種族:エルフ
職業:魔法使い
サブ職業:調合士
レベル:1
HP 100/100
MP 50/50
STR 0
INT 60
AGI 10
VIT 20
DEX 10
スキル
炎魔法1 雷魔法1 MP回復力UP1
詠唱省略1 調合1
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炎魔法:炎属性の魔法が使える。レベルが上がると使える魔法も増え、威力も上がる。
雷魔法:雷属性の魔法が使える。レベルが上がると使える魔法も増え、威力も上がる。
MP回復力UP:使用して減ったMPを自然回復 より早く回復出来るレベルが上がると回復量も増える。
詠唱省略:魔法の詠唱スピードが速くなる。レベルが上がるとスピードが速くなっていく。最終的に無詠唱で打てるようになる。
調合:ポーションなどが調合出来る。レベルが上がると調合出来るものが増え、高品質な物が出来やすくなる。
カヲリのステータスはこうなっていた。
「私はエルフで魔法使いなんだ!魔法でバンバン倒すんだよ!そして、自分で作ったポーションを使い回復しながら戦うんだよ!」
魔法使いか、俺はやったことないな。
「さぁ、次はお兄ちゃんのステータスだよ!早く早く!」
そう言いながらはしゃいでいる。俺は、フレンド指定でカヲリを選択し、ステータスを見せる。
ステータス
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名前:シン
種族:人間
職業:戦士
サブ職業:鍛冶師
レベル:1
HP 150/150
MP 20/20
STR 30
INT 0
AGI 30
VIT 0
DEX 40
スキル
剣術1 気配察知1 移動1 集中1 鍛冶1
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「あっ、きたきた。えーっと………。お兄ちゃん。お兄ちゃんはいったい何になるの?」
なにかカヲリの雰囲気が変わったような気がした。
「…剣士兼鍛冶師。」
「…。」
「…。」
「嘘でしょ!?剣士兼鍛冶師!?戦闘職と生産職両方!?普通どっちか一つでしょ!?それにステータスは戦士なのにVIT0だし、DEXが一番高いし!!さらに何このスキル!!剣術と気配察知は分かるけど移動と集中はなに!?βのときからゴミスキルって言われてるスキルが2つも入ってる!!移動はスキルレベルが全然上がらないし、集中だってすぐ切れちゃうんだから!お兄ちゃん!今すぐやり直そう!今ならまだ全然間に合うから!!」
大声ですごく叫んでいる。
「…俺はこれでいい。」
「えっ!?ほんとに!?今ならまだ間に合うんだよ!!」
「…俺はこれでいい。」
そう言うとカヲリは諦めたようでため息をつきながらこう言ってきた。
「はぁ…もう、お兄ちゃんがそれでいいんだったら別にいいけどさ、こうなったお兄ちゃんは頑固だし。」
流石香織。長年俺の妹をやっているだけあって俺のことをよくわかっている。
「はぁ…。このあとどうする?私戦い方教えてあげようか?私、こう見えてβでは攻略組だったんだよ!」
もう一度ため息をつきながらそう言ってくる。
「いや、いい。自分で探す。」
「あははっ。お兄ちゃんならそう言うと思った。じゃあここで一旦お別れかな?私このあとβの時の仲間と待ち合わせしてるんだ!何かあったらチャットで言ってきてね!じゃあ、バイバイ〜」
「…ん。」
そう言うと時計台の方へ走っていった。
ここから一人か。よし、俺も頑張らないとな。
妹曰く、このアースヴァルの始まりの街は東西南北と分かれているらしく、それぞれの方向からフィールドに出ることが出来る。
北が一番弱く、南、西、東と強くなるらしい。
恐らく北が一番人が多いだろう。さて、何処に行こうか。
普通の人ならここで北か南に行くだろう。だが、俺は違う。
ここで俺は…街中を探索する。結構な人は始まりの街の探索をおろそかにすることが多い。だが、始まりの街で手に入るアイテムなどは序盤では結構役に立つ物が手に入る。だから最初の街探索は重要なのだ。
街探索に行く前に持ち物見とくか。
・回復ポーション:HPを50回復させる。
品質 普通
・マナポーション:MPを10回復させる。
品質 普通
・ビターラビッツの爪:生産に使える素材。
・ビターラビッツの毛皮:生産に使える素材。
まあまあだな。ポーションは需要が高そうだから探索で集まればいいけどな。
よし、探索に行こう。
結構探索したな。どれだけ集まっただろうか?
・回復ポーション×10
・マナポーション×10
・1850G
結構いい感じに集まったな。
とくに序盤のポーションは馬鹿に出来ない。
これからポーションは売り切れになるだろうからこれだけあれば結構いけるな。
結構いい時間だな。晩御飯もあるし、今は切り上げるか。
ログアウトして初ログインは終わった。
この話は一度作ったのですが、保存しようとして削除してしまいました…。そのときの絶望感は半端ないです。
戦闘までいけない…。
誤字脱字等ありましたら教えてください。