始まり
初めまして、朝霧涼です。
初投稿なので分からないことだらけですがなんとか頑張りますo(・`д・´。)
誤字脱字等ありましたら教えてください。
では、本編どうぞ
とある夏休みのある日。ここは、九条家。ここでは二人の男女が会話をしている。
「お兄ちゃん、一緒に『スペリオルオンライン』やろうよ!」
そう言うのは女、少女の方、九条香織。
「興味ない。」
言葉の通り興味が無さそうに、何とも覇気がない声でそう言ったのたのは、青年の方、九条真。
(またか…)
俺の妹は、一週間前からずっとこのことばかり言ってくる。
スペリオルオンライン、通称スペオ。十数年前に開発され、発売されたVRMMO、「グラム」と言う機会を頭にかぶり仮想世界にダイブし遊ぶことの出来るゲーム。その最新作で1週間後に発売される最近話題のゲームだ。
香織は、このゲームのβテスターで、楽しいから一緒にやろうとずっと言っている。
(俺としては、「もう」する気はないんだけどな…)
そんなこと思っていると、
「もう、お兄ちゃん!この前からずっとそればっかだよ!他に何かないの!!」
「…ない」
「んーっ!!」
怒って何処かに言ってしまった。
(……VRMMOか。)
…ソファで寝転んでいると寝てしまっていたらしい、さっきまで明るかったが今は暗い。
(晩御飯作るか…)
俺達の親は共働きで両方とも忙しい。二人共帰ってこない日なんてよくあることだ。だから、昔から家事などは俺と香織で当番制にしてある。(しているのは真だけ。)
晩御飯を作ろうとキッチンに行くと、
「あ、お兄ちゃんおはよー。ご飯はもう出来るから待っててね。」
エプロン姿で料理を作っている香織がいた。
「お前が料理…死なないよな?」
香織が料理をしているのを今までみたことがない。不安だ。
「もう!私だって料理くらい出来るもん!お兄ちゃんのバカ!」
怒られてしまった。
「もういいから、向こうで座って待っていてよ!」
そう言われ、俺は言われたとおりテーブルに向かい、イスに座った。
しばらくすると、料理が出来たみたいで、香織がきた。
「お待たせ〜。結構いい感じに出来たよ。」
そう言うと、手に持った料理をテーブルにのせた。
見ると、ザ・和食みたいな料理だった。だが、シンプルだからこそいい、美味しいそうな見た目だ。
「…いたただきます。」
「どうぞ。」
食べてみるとすごく美味しかった。
「んっ…うまい。」
と言うと、
「ほんと!?やったー!」
と声をあげて喜んでいた。
晩御飯も食べ終わり、部屋でくつろいでいると、香織が何か真剣な目で近づいてきた。
「…。」
「お兄ちゃん、お願いがあります。」
香織が敬語で話してくる時はいつも何かある時だけだ。
「今からスペリオルオンライン発売まで家事等は全て私がやります。ですので、お兄ちゃんも一緒にスペリオルオンラインを遊んで下さい。」
「…。」
正直驚いた。あの一切家事をしない香織がこんなことを言い出すとは。
だけど俺は知っている。香織はこう言うが本当はしない、いや出来ない。香織はだいたいのことは一日だけやり、次の日には忘れている。香織はこういう奴だ。どっちみち俺にはデメリットはない。だからのることにした。
「いいぞ…、だが一日、一回でも忘れたら絶対にやらない。」
「ほ、ほんとっ!?絶対だからね!約束だよ!!」
そう言って喜んで何処かに行ってしまったの。
(香織、この勝負は俺の勝ちだな…。)
この時はそう思っていた。
「何故だ…。」
そう呟いたのは俺。香織との約束から一週間後、俺は絶望していた。
「お兄ちゃん!約束だよ!私はちゃんと守ったよ!」
そう、香織は守った。絶対に出来ないと思っていたのに香織はやったのだ。
「これでお兄ちゃんも一緒にスペオをやることになったね!やったー!」
そう言ってはしゃいでいる。
(やったーじゃない。やることになってしまった。別にゲームは嫌いじゃない。むしろ大好きだ。でも、「楽しめる」か分からない。二年前まではたくさんやっていた。だが、段々と楽しくなくなってきた。これも楽しめるか分からない…)
「お兄ちゃんどうしたの、難しい顔して。もうやること決定したんだから文句は言わない!」
「…はぁ、分かった。」
仕方が無いと言い聞かせ、諦めた。
「けど、俺はスペリオルオンラインなんて持ってないぞ。」
「その辺は大丈夫!βテスターの人は製品版をプレゼントされるし、しかも1人だけスペオに誘えるの。」
俺にさせる気満々だったようだ。
「じゃあ、もうすぐ届くと思うからちゃんとログインしてね!」
そう言うと部屋に戻って行った。
しばらく経つと、スペリオルオンラインが届いた。
届いたスペリオルオンラインをセットし、グラムをかぶる。
(また始めることになったな…。…やるからには徹底的にするか。)
そして、サービス開始の時間になると、
「スタート!」
誰もが知っているが誰も知らない天才ゲーマーの日常が始まった。
なかなか難しいですね(。-`ω´-)ンー
いつも作者さんはこんなに大変なのか…先が思いやられる。
こちらの都合で投稿が不定期になるかも知れません。その時は申し訳ありませんがご了承ください