【第1009回】タイム×アップ
タイムアップ、という単語が出来上がっている……。
アップ・ロード「ええ……はい、その通りで御座います」
タイム・リミット「ロードさん」
アップ・ロード「ええ、ええ、リミットさんの言う通りですとも」
タイム・リミット「あの、ロードさん」
アップ・ロード「私は皆様に尊敬の意を……」
タイム・リミット「ロードさんってば」
アップ・ロード「ですから……。はい? 何ですか?」
タイム・リミット「放送、始まりましたよ」
アップ・ロード「いえーーい! 皆、待たせたね!」
タイム・リミット「切り替えがたくまし過ぎないですか」
アップ・ロード「たくましすぎる女、アップ・ロードだよー!」
タイム・リミット「どうも皆さん、タイム・リミットです」
アップ・ロード「いやー始まっちゃったー! 緊張するなー!」
タイム・リミット「放送開始前と後でやる気スイッチでも入るんですか」
アップ・ロード「私のは何処に有るんだろ~」
タイム・リミット「眼球の裏とかじゃないですかね」
アップ・ロード「だったら入れられない!」
タイム・リミット「まあ、それは冗談として、前からそんなでしたっけ」
アップ・ロード「そんなとは?」
タイム・リミット「いや、てっきり、貴女は敬語を知らないものかと……」
アップ・ロード「ギクリ、今はその話題は止めましょう」
タイム・リミット「さては前の、モードさんとの一件がキッカケですね」
アップ・ロード「ひい! モード様の事は関係無いのデスマス!」
タイム・リミット「前々々回の伏線回収ですか?」
アップ・ロード「♪前前前回~あー歌詞合わない~」
タイム・リミット「いや、兎に角、今回は話す事が有るのでしょう?」
アップ・ロード「そうでした! 美奈さん!」
タイム・リミット「美奈さん?」
アップ・ロード「間違えた! 皆さん! 朗報です!」
タイム・リミット「一体何でしょう」
アップ・ロード「なななんと!」
タイム・リミット「微妙にラ・ラ・ランドの発音になるのは何故」
アップ・ロード「この放送にハガキが送られたんです!」
タイム・リミット「お、素晴らしい。初めてですね……あれを除けば」
アップ・ロード「マナーさんのを除けば!」
タイム・リミット「おや、トラウマ的な記憶の残り方をしてるのかと」
アップ・ロード「私のメンタルはそんな事では痒くもないのよ」
タイム・リミット「では先程の言動は?」
アップ・ロード「嘘でしたあ!」
タイム・リミット「は、はい……」
アップ・ロード「それでは早速お便りを読ませて頂きます」
タイム・リミット「ええ、お願いします」
アップ・ロード「ラジオネーム『麓わんこオフ』さんからのお便りです」
タイム・リミット「お便り、どうも有り難う御座います」
アップ・ロード「えー……」
『現実にこんなラジオあったら聞きたいです!
みなさん、何歳くらいなのでしょうか?
私はマナー・モードさんが一番好きです。
あと、タイム・リミットさんの「そうえすねえ」が気になりました。
「そうですねえ」ですよね?
次回も楽しみにしてます。』
アップ・ロード「といったお便りでした!」
タイム・リミット「ほうほう、現実? はて、何の事でしょうかね」
アップ・ロード「私達は架空の人物じゃないよーだ!」
タイム・リミット「そうですよ。失礼ですね」
アップ・ロード「怒っちゃうよ!」
タイム・リミット「注意※本作品はフィクションです」
アップ・ロード「ち、ちゃんと注意書きは出ちゃうんだね……」
タイム・リミット「はい、出しとかないとマズイ気がするので」
アップ・ロード「あー、私も現実に行きたいなーー」
タイム・リミット「あんまり言うと、世界観が崩壊しますよ」
アップ・ロード「怖い!」
タイム・リミット「ええ」
アップ・ロード「じゃー、次! えーと、年齢訊かれてますよ」
タイム・リミット「モードさんは二百五十九歳です」
アップ・ロード「何故モードさ……二百五十九歳⁉」
タイム・リミット「他の人達は当然非公開です」
アップ・ロード「マナーさんに対する強大な悪意を感じる!」
タイム・リミット「嘘ですよ嘘。皆さん信じないで下さいね」
アップ・ロード「二百五十九歳を信じる人は居ないと思うな」
タイム・リミット「非公開なのは事実です」
アップ・ロード「私達の情報は私達だけのもなのだ!」
タイム・リミット「宝物か何かですか?」
アップ・ロード「ある意味宝物だね!」
タイム・リミット「インフォメーショントレジャー的な」
アップ・ロード「略してIT!」
タイム・リミット「上手いですね」
アップ・ロード「またまた~タイムンの良いパスが有ってこそです」
タイム・リミット「前回のあのネタは引きずられるんですね……」
アップ・ロード「気に入っちゃった」
タイム・リミット「気に入ったんですか」
アップ・ロード「気に入っちゃった」
タイム・リミット「はあ……まあ、いいです。次行きましょうか」
アップ・ロード「次に行きましょう」
タイム・リミット「ええと……」
アップ・ロード「この人、マナーさんのファンだって!」
タイム・リミット「何ィ、許せねェ!」
アップ・ロード「口調、どうしました」
タイム・リミット「失礼、少し取り乱しました」
アップ・ロード「取り乱す事、有るんですね」
タイム・リミット「そりゃあ、人間だもの」
アップ・ロード「りみをさん?」
タイム・リミット「しかし、この放送でファンと言う言葉が出るとは」
アップ・ロード「一体誰が予想したであろうか」
タイム・リミット「第1009回にして起きた奇跡ですね」
アップ・ロード「私達もよくここまで頑張ってきたよ」
タイム・リミット「ええ、でも感傷に浸るのは後にしましょうか」
アップ・ロード「おおっと! こんな事言うのは私らしくなかったね!」
タイム・リミット「でもモードさんにファンが居るのは想像に難くないです」
アップ・ロード「確かに。人気そーですもんね」
タイム・リミット「それに負けぬよう、我々ももっと頑張りますよ!」
アップ・ロード「おー!」
タイム・リミット「日々精進です!」
アップ・ロード「そしていずれは世界を征服しよう!」
タイム・リミット「私、そこまでは言ってませんが」
アップ・ロード「言ってませんでしたか」
タイム・リミット「何故この放送の演者は度々世界征服を目指すんですか」
アップ・ロード「性かな!」
タイム・リミット「ガーデンさんの逃げるコマンドは正解でしたね」
アップ・ロード「冗談ですって。逃げないで下さいよ」
タイム・リミット「さ、そんな事より、時間が少々押しているよう」
アップ・ロード「そんな! まだ全然喋ってないのに!」
タイム・リミット「初お便りが来ようとも、そこは相変わらずですね」
アップ・ロード「ではでは次ぃ!」
タイム・リミット「私の滑舌の指摘ですね」
アップ・ロード「そうえすねえ」
タイム・リミット「煽られてます?」
アップ・ロード「何も言ってないですよ。空耳じゃないですか」
タイム・リミット「空耳でしたか」
アップ・ロード「そうえ……そうです」
タイム・リミット「まあ、あの時はやや緊張もしていましたからね」
アップ・ロード「あ、それ、すごーく分かります」
タイム・リミット「尚アーカイブでは編集の方で修正されてますから」
アップ・ロード「成程、それをアーカイブと言うのですね」
タイム・リミット「ええ。そして推敲が編集・修正です」
アップ・ロード「メタい!」
タイム・リミット「本連載ではこの様な言い換えが有ります」
アップ・ロード「皆、混乱しないでねー!」
タイム・リミット「そしてそんな放送も今回はお時間のよう」
アップ・ロード「お手紙には全部触れられたね!」
タイム・リミット「本当にソフトタッチ程度ですけどね」
アップ・ロード「ところでこのハガキ、何処から来てるのかな」
タイム・リミット「おっと、それにはノータッチで」
アップ・ロード「何やら人の文を勝手に使っている臭いがするぞ?」
タイム・リミット「どんな臭いですか」
アップ・ロード「パクリ臭」
タイム・リミット「カルキ臭みたいに」
アップ・ロード「兎に角、悪い臭いだ!」
タイム・リミット「作者は内心、これは良いのかどうか悩んだそうで」
アップ・ロード「でも連載当初からやりたかった事だそうで」
タイム・リミット「取り敢えずそのまんま名前を出すのは止めたそうで」
アップ・ロード「内容もちょっと改変して誤魔化した気になっている」
タイム・リミット「なんという奴でしょう」
アップ・ロード「しばらくはこれで様子を見ようという魂胆ですね」
タイム・リミット「批判が来たらこの回は消え去ります」
アップ・ロード「それどころかこの連載が終了するかもねー」
タイム・リミット「……。……さて……終わりますか」
アップ・ロード「終わりましょうか」
タイム・リミット「それでは皆さん、ご傾聴有り難う御座いました」
アップ・ロード「お相手は私、アップ・ロードと!」
タイム・リミット「タイム・リミットでお送りしました」
アップ・ロード「ばいばーーーーーーーい!」
タイム・リミット「さようなら」
はい、という事で、読者の皆様に(特にご本人様に)ジャッジをお願いしたいと思います。この連載のメインの特徴について、です。よく分からない方は、感想画面に行けば分かるかも。
コミュニケーション能力に欠けた作者は内心ブルブルで御座います。