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【第1004回】マナー×ゲーム

マナー・モード「あ、始まったようですね」

ゲーム・オーバー「うおっしゃああ! 始まったああ!」

マナー・モード「静かにして下さい五月蠅いです」

ゲーム・オーバー「この情熱は止めらんねえぜええ!」

マナー・モード「はあ、まあいいでしょう。たまには猿とやるのも」

ゲーム・オーバー「誰が猿だコラァ! ゲーム・オーバーだああ!」

マナー・モード「ああそう、私はマナー・モードといいますよろしく」

ゲーム・オーバー「対応がしょっぱ過ぎる」

マナー・モード「塩辛いんです」

ゲーム・オーバー「同じだな!」

マナー・モード「ところで情熱って?」

ゲーム・オーバー「放送意欲に関する情熱だ。アツいだろ?」

マナー・モード「その熱波で機材壊さないで下さいね」

ゲーム・オーバー「保証も保障もできないぜ」

マナー・モード「やめて下さい。修理大変なんですから」

ゲーム・オーバー「お前がするわけでもないだろ」

マナー・モード「ふっ、それはどうでしょう?」

ゲーム・オーバー「何⁉」

マナー・モード「私こう見えて、機械は得意分野ですの」

ゲーム・オーバー「それは意外だな」

マナー・モード「ええもう、周りから師匠と呼ばれているわ」

ゲーム・オーバー「おお……!」

マナー・モード「煙を出す事に関しては他の追随を許さなくってよ」

ゲーム・オーバー「ぶっ壊してんじゃねえか!」

マナー・モード「え、まさかそんな……!」

ゲーム・オーバー「何だそのリアクション、本気で思ってたの⁉」

マナー・モード「でも師匠って……」

ゲーム・オーバー「それ絶対『支障』だから。邪魔者扱いされてるから」

マナー・モード「衝撃の事実だわ」

ゲーム・オーバー「衝撃の事実だな」

マナー・モード「逆に今まで何故気が付かなかったのかしら?」

ゲーム・オーバー「まず発音が違うしな」

マナー・モード「字面だから分からなかったのよ」

ゲーム・オーバー「唐突に小説感を出すな!」

マナー・モード「いいじゃない出しても。そういうの好きよ私」

ゲーム・オーバー「それに字面だったら発音以前に漢字が違うだろ」

マナー・モード「変換をミスったのねきっと」

ゲーム・オーバー「だから!」

マナー・モード「まあ、そんなことは置いといて」

ゲーム・オーバー「置いとくのか」

マナー・モード「前回の放送で事件があったわね」

ゲーム・オーバー「事件? 事件って何だ?」

マナー・モード「『初お便りを受け取ったのがロード兄妹だった事件』よ」

ゲーム・オーバー「それを事件と言うな、事件と」

マナー・モード「なら事故かしら?」

ゲーム・オーバー「二人の扱いはさして変わってねーよ!」

マナー・モード「実際『頭が頭痛で痛い』さんはあの対応に不満があるわ」

ゲーム・オーバー「何でお前がそんなこと分かるんだよ」

マナー・モード「私だからよ」

ゲーム・オーバー「お前はエスパーなのか」

マナー・モード「ああいや、そういう事では無くって」

ゲーム・オーバー「……? ……じゃあ、どういう事だ?」

マナー・モード「あの手紙を書いたのが私だからよ」

ゲーム・オーバー「え」

マナー・モード「あの手紙を書いたのが私だからよ」

ゲーム・オーバー「いや二回も言わなくていい!」

マナー・モード「あら、そう?」

ゲーム・オーバー「『そう?』じゃなくて、え、何、そうだったの?」

マナー・モード「ええ、そうよ」

ゲーム・オーバー「じゃあ、テンションが高い友人ってあの兄妹?」

マナー・モード「いいえ、パズルさんのことよ」

ゲーム・オーバー「そっちかよ!」

マナー・モード「まあ確かにあのバカ兄妹にも当てはまるわね」

ゲーム・オーバー「やっぱり当てはまるのか」

マナー・モード「がっちりとね」

ゲーム・オーバー「合致すんのか」

マナー・モード「うわ、寒っ」

ゲーム・オーバー「やめろ! 言った瞬間俺も思ったんだから!」

マナー・モード「でもまさか、バカ兄妹が手紙読むことになるとはね」

ゲーム・オーバー「お前の目的は一体何だったんだ?」

マナー・モード「私が読んだうえで共感、パズル氏を引き合いに出すのよ」

ゲーム・オーバー「生放送でつるし上げ⁉」

マナー・モード「お友達の事を考えての行為だわ」

ゲーム・オーバー「お友達じゃねえ」

マナー・モード「失礼ね。好意的な行為だったわよ」

ゲーム・オーバー「それは上手いのか? 妄言である事に変わりはないが」

マナー・モード「まあそれらも計画で終わってしまったけれど」

ゲーム・オーバー「悪計だから未遂でよかったぜ」

マナー・モード「でも思わぬ効果を出したわ」

ゲーム・オーバー「ん? 何だ?」

マナー・モード「バカ兄妹をシバかなくてはという使命を見出した事よ」

ゲーム・オーバー「おい」

マナー・モード「彼らが『すっごくわかるよー』って言った瞬間にね」

ゲーム・オーバー「まあまあ落ち着けって」

マナー・モード「騒がしいのは貴方達よって思わず突っ込んだわ」

ゲーム・オーバー「そ、そうなんですか……」

マナー・モード「一人でね」

ゲーム・オーバー「想像するとえらく悲しい図だな」

マナー・モード「そんなこんなでさっきやってきたわ」

ゲーム・オーバー「シバいたの⁉ マジで⁉」

マナー・モード「ヒーヒー言ってた」

ゲーム・オーバー「鬼か」

マナー・モード「マナー・モードよ」

ゲーム・オーバー「分かってるよ」

マナー・モード「魔那亜・喪悪怒だったかしら?」

ゲーム・オーバー「漢字を充てるな! 何か怖い!」

マナー・モード「まあ、だから後でお見舞いにでも行ってあげてね」

ゲーム・オーバー「お前が謝罪に行け」

マナー・モード「嫌よ。こちらに非は無いわ」

ゲーム・オーバー「鬼だな」

マナー・モード「鬼よ」

ゲーム・オーバー「認めるのか」

マナー・モード「認めてあげちゃう」

ゲーム・オーバー「下手に出る気は無いのか」

マナー・モード「皆無ね」

ゲーム・オーバー「ゼロかよ」

マナー・モード「正確には限りなくゼロに近い負の数よ」

ゲーム・オーバー「せめて正の数いけ! プラスになれ!」

マナー・モード「努力するわ」

ゲーム・オーバー「努力義務だよ! 倫理的な問題だよ!」

マナー・モード「私に何か強いようなんて、百万秒早いのよ」

ゲーム・オーバー「二週間無いのか」

マナー・モード「それは兎も角」

ゲーム・オーバー「こいつっ、話を逸らしやがった……」

マナー・モード「私も何だかあの子たちがかわいそうになってきたわ」

ゲーム・オーバー「行動する前に思おうぜ……」

マナー・モード「雀の涙くらいにはね」

ゲーム・オーバー「少ないな」

マナー・モード「猫の額くらいかしら」

ゲーム・オーバー「狭いな!」

マナー・モード「努力はしたわよ」

ゲーム・オーバー「もうちょっと頑張れ」

マナー・モード「頑張ってる人に『頑張れ』って、禁句なのよ」

ゲーム・オーバー「少なくともお前は頑張っていない」

マナー・モード「ちぇ」

ゲーム・オーバー「少なくともお前は『ちぇ』と言う性格でもない」

マナー・モード「ぐすん」

ゲーム・オーバー「泣いた⁉ もはや誰だ!」

マナー・モード「ちょっと貴方、女の子に対して失礼よ」

ゲーム・オーバー「涙は何処に行った⁉」

マナー・モード「雀にあげたわ」

ゲーム・オーバー「返してもらえ!」

マナー・モード「スタッフがおいしく頂いちゃった」

ゲーム・オーバー「食ったの⁉ 雀を⁉」

マナー・モード「涙と引き換えに命をもらったのよ」

ゲーム・オーバー「なんか壮大だな。雀はそれでよかったのか?」

マナー・モード「ねじ伏せたわ」

ゲーム・オーバー「一方的じゃねーか!」

マナー・モード「にしても貴方こそ、そんな性格だとモテないでしょう」

ゲーム・オーバー「なっ、うるせえよ!」

マナー・モード「泣いてる子がいたら優しく接してあげないと」

ゲーム・オーバー「だからお前は泣いてなかったろ」

マナー・モード「そんなだと、もうこの先長くは無いわね」

ゲーム・オーバー「死ぬの⁉」

マナー・モード「【死因:非リア】みたいな感じでね」

ゲーム・オーバー「嫌すぎる……」

マナー・モード「そうなりたくなかったら改心をお勧めするわ」

ゲーム・オーバー「むぅ」

マナー・モード「そうだ、手始めにあのバカ兄妹で練習しましょう」

ゲーム・オーバー「まずお前があいつ等に優しくしてやれ」

マナー・モード「……え……?」

ゲーム・オーバー「理解不能みたいなリアクションをするな!」

マナー・モード「ビジョンが掴めないわ」

ゲーム・オーバー「どんだけ嫌いなんだよ」

マナー・モード「犬猿の仲ね」

ゲーム・オーバー「相当嫌いだな」

マナー・モード「ケルベロスハヌマーンの仲とも言うわ」

ゲーム・オーバー「お前らは生ける伝説か!」

マナー・モード「猿の神は貴方でもあるのよ」

ゲーム・オーバー「冒頭の伏線回収だと⁉」

マナー・モード「まあね」

ゲーム・オーバー「肯定すんのかよ」

マナー・モード「私たちが神なのは本当よ」

ゲーム・オーバー「それこそ肯定すんのかよ!」

マナー・モード「ふっ、嘘よ」

ゲーム・オーバー「知っとるわ!」

マナー・モード「まんまと騙されたわね」

ゲーム・オーバー「おめでたい奴だな……」

マナー・モード「私は全脳しんゼウスよ!」

ゲーム・オーバー「位を上げんな! そして誤字るな!」

マナー・モード「一生の恥だわ。全脳しんって何かしら?」

ゲーム・オーバー「俺が訊きてえな」

マナー・モード「きっと一発変換で出なかったのね」

ゲーム・オーバー「そうかもな」

マナー・モード「いっそ『しん』も漢字なら正体が分かるのに」

ゲーム・オーバー「何を望んでんだ……」

マナー・モード「『侵』かしら?」

ゲーム・オーバー「侵すな侵すな。危ない臭いがするぞ」

マナー・モード「それとも『岑』?」

ゲーム・オーバー「もはや何の字だこれ?」

マナー・モード「『頭がずきずきと痛む様子』という意味の漢字よ」

ゲーム・オーバー「お前のペンネームの伏線回収かよ!」

マナー・モード「そうよ」

ゲーム・オーバー「いや、絶対意図的じゃない」

マナー・モード「バレましたか」

ゲーム・オーバー「バレバレだよ!」

マナー・モード「偶然回収されました」

ゲーム・オーバー「偶然回収される伏線は伏線とは言わない」

マナー・モード「さ、落ちも付いたところで、終わりましょうか」

ゲーム・オーバー「え、何をだ?」

マナー・モード「配信を、です」

ゲーム・オーバー「え、もう⁉ こんな終わりでいいのか……?」

マナー・モード「締めが微妙で突然なことに定評のあるこの放送よ」

ゲーム・オーバー「そんな定評いらねえ。改善点だ」

マナー・モード「お相手は私、マナー・モードと」

ゲーム・オーバー「……ゲーム・オーバー」

マナー・モード「それでは皆さん、お元気で」

ゲーム・オーバー「マジで終わるのか……」

マナー・モード「ほら、手、振って」

ゲーム・オーバー「ラジオだぞ、見えねえよ!」

マナー・モード「じゃあ何か、終わりの言葉。どうぞ」

ゲーム・オーバー「え、な、ええ?……皆じゃあなー!」

マナー・モード「うわ、普通」

ゲーム・オーバー「うるせえ! 早く終わっちまえこんな放s」



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