【第1003回】アップ×ダウン
いつも通りの短い放送。
元気な二人です。
ダウン・ロード「さあ始まりました! おそらく誰も聞いていないこの放送」
アップ・ロード「いえーーーーーい!」
ダウン・ロード「今回喋るのは僕、ダウン・ロードと!」
アップ・ロード「いえーーい! 私だよーー! アップ・ロードだよーー!」
ダウン・ロード「今回は兄妹でお送りするよー☆」
アップ・ロード「わーーい! うるさくなりそーーう!」
ダウン・ロード「うん。セリフ中に!か☆が最低一個は入りそう!」
アップ・ロード「いいじゃんいいじゃんロード兄妹感出していこう!」
ダウン・ロード「そうそう。そうだよね。ではでは!」
アップ・ロード「今回のおしゃべりはどんな感じになるなかなー?」
ダウン・ロード「そうそう前回の放送でタイムが提案してたね」
アップ・ロード「放送前にネタくらい持って来いってね」
ダウン・ロード「と言う訳で、ちゃんと考えてきたよー」
アップ・ロード「マジでーー⁉」
ダウン・ロード「マジでーー」
アップ・ロード「さっすがー!」
ダウン・ロード「というか正確には、ネタの方から僕の所に来たよ」
アップ・ロード「え、どういうこと⁉」
ダウン・ロード「なんとなんと!」
アップ・ロード「お?」
ダウン・ロード「ついにこの放送にっ」
アップ・ロード「お? お?」
ダウン・ロード「お手紙が届いたよーーー!」
アップ・ロード「な、なにーー!? もう一回、マジでーーーーー⁉」
ダウン・ロード「ついにこの時がーー!」
アップ・ロード「嬉しーーー!」
ダウン・ロード「聞いてる人がいただけで驚きなのにまさかハガキまで……」
アップ・ロード「もう放送の冒頭で『おそらく~』って言わなくていいんだね!」
ダウン・ロード「まあ今回は一応言っといたケド」
アップ・ロード「何故に?」
ダウン・ロード「僕らの放送ってあれでスタートみたいなとこあるじゃん?」
アップ・ロード「あーなるほど」
ダウン・ロード「今回でそれ止めっちゃっていいのかってとこあるじゃん?」
アップ・ロード「たしかにねー」
ダウン・ロード「むしろ誰も聞いてないのがこの放送の売りだったじゃん?」
アップ・ロード「それは違う! 絶対に! 売りなら他にあるはずだよ!」
ダウン・ロード「だからそこらへんは今度みんなで話し合っとこう」
アップ・ロード「そだねー」
ダウン・ロード「よし、それじゃあ話を戻して」
アップ・ロード「そ、そうだ、兄ちゃんもう中身見た?」
ダウン・ロード「んーん、まだ。未開封。ほら」
アップ・ロード「じゃ、じゃあ私が!」
ダウン・ロード「いいよー。はい」
アップ・ロード「で、では」
ダウン・ロード「アップ三回連続つっかえ、アウト―」
アップ・ロード「兄ちゃんそんな嫌なキャラだっけ? もう開けまーす」
ダウン・ロード「どれどれ」
アップ・ロード「あ、読むね」
ダウン・ロード「よろ」
アップ・ロード「えと、ラジオネーム『頭が頭痛で痛い』さんからのお便りです」
ダウン・ロード「それもう真ん中いらないよね? 頭が痛いでいいじゃんね?」
アップ・ロード「あー! 兄ちゃん人の大事な名前に文句付けたー!」
ダウン・ロード「ぎくり」
アップ・ロード「ひっどーーい!」
ダウン・ロード「しまった! ついいつものノリでツッコミを入れてしまった!」
アップ・ロード「これは謝罪不可避」
ダウン・ロード「ゴメンナサイ」
アップ・ロード「えーゴホン。『この手紙を見てくれた方へ、こんにちはー』」
ダウン・ロード「こんにちはー。ロード兄妹だよー」
アップ・ロード「『今回手紙を書かせて頂いたのは、実は』…………」
ダウン・ロード「…………そこ溜めるところ⁉ いらないよ!」
アップ・ロード「『お訊きしたいことがあったからです。』」
ダウン・ロード「ほう! なるほど。我々が何でも答えてしんぜよう!」
アップ・ロード「『それは、とある私の友人についてのことです。』」
ダウン・ロード「人間関係かーこれは難しいぞー」
アップ・ロード「『その友人はいつも明るくニコニコしていて、』」
ダウン・ロード「ふむふむ」
アップ・ロード「『テンションも人一倍高く、』」
ダウン・ロード「ふむふむふむ」
アップ・ロード「『常に周りを盛り上げる天才です。』」
ダウン・ロード「良い人じゃん」
アップ・ロード「『しかし私は最近こう感じてきてしまっています。』」
ダウン・ロード「?」
アップ・ロード「『私、この人のテンションについてけない……。』」
ダウン・ロード「あー」
アップ・ロード「『この場合私はどのように接すればいいのでしょう?』」
ダウン・ロード「なるほどねぇ」
アップ・ロード「『答えていただけたら嬉しいです。』」
ダウン・ロード「これまた難しい質問が来たねー」
アップ・ロード「そんなの絶縁すればいいじゃん」
ダウン・ロード「酷っ! ていうか怖っ!」
アップ・ロード「冗談冗談」
ダウン・ロード「アップこそそんなキャラじゃなかったよね……?」
アップ・ロード「それはどうかな☆」
ダウン・ロード「まさかの真実⁉」
アップ・ロード「まあ、それは置いといて」
ダウン・ロード「要はその友人のノリに乗るのが疲れたって話だよね?」
アップ・ロード「うん。私、すっごくわかるよー! その気持ち」
ダウン・ロード「僕もー」
アップ・ロード「ホント、私たちの周りってバカ騒ぎ好きな人が多いよねー」
ダウン・ロード「ねー」
アップ・ロード「よし、この質問は私たちが答えなければ!」
ダウン・ロード「僕たちの番にこの手紙が来たのはもはや運命!」
アップ・ロード「誠心誠意一所懸命、完全回答を捻り出す!」
ダウン・ロード「すごい! アップが燃えている!」
アップ・ロード「うおおおおおおお!」
ダウン・ロード「あ、熱い! 熱気が……!」
アップ・ロード「おおおおおおおおおおお!」
ダウン・ロード「アチチチッ!」
アップ・ロード「おおおおおぉしゅううううううぅぅ……」
ダウン・ロード「お、治まった……?」
アップ・ロード「……降りました……」
ダウン・ロード「答えが⁉ すごい! 聞かせて!」
アップ・ロード「スゥ……」
ダウン・ロード「……ゴクリ……」
アップ・ロード「……やっぱ絶縁じゃね?」
ダウン・ロード「だから怖いって!」
アップ・ロード「これが限界」
ダウン・ロード「これが限界⁉」
アップ・ロード「てへっ」
ダウン・ロード「もー」
アップ・ロード「でも実際さ」
ダウン・ロード「うん?」
アップ・ロード「距離を置くっていうのも悪くは無いと思うよ」
ダウン・ロード「絶縁は距離云々じゃなくなるけどねっ」
アップ・ロード「まあまあ。私が言いたいのはさ」
ダウン・ロード「うん」
アップ・ロード「無理やり友情に見せかけるのはお互い良くないよ☆って事」
ダウン・ロード「よっ、名言! ……だけど☆いらなかった!」
アップ・ロード「さあ、頭痛さん」
ダウン・ロード「結局アップも略すんだ……」
アップ・ロード「だって長いじゃん」
ダウン・ロード「さっきのセリフ何処に行ったの⁉」
アップ・ロード「大マゼラン雲に」
ダウン・ロード「宇宙の彼方じゃん!」
アップ・ロード「まあ、それも置いといて」
ダウン・ロード「名前に対する倫理観は確かに置いといて欲しいな!」
アップ・ロード「私の答え、参考になったら嬉しい!」
ダウン・ロード「いやー僕も何か名言残したかったけどもう時間がなー」
アップ・ロード「そういや兄ちゃん、何も答えてないね」
ダウン・ロード「アップの暴走を止めた」
アップ・ロード「なるほど! お手柄だ!」
ダウン・ロード「いえい!」
アップ・ロード「いえい! じゃあ、そろそろ、終わりますかー」
ダウン・ロード「終わりますかーー」
アップ・ロード「お相手は私、アップ・ロードと!」
ダウン・ロード「ダウン・ロードでお送りしましたー!」
アップ・ロード「ばいばーい! まったねーーー!」
ダウン・ロード「また会おう! さよーならーー!」