【第1015回】アップ×ケミカル
アップ・ロード「放送は九ヶ月振り! 私は一年と九ヶ月振り!」
ケミカル・ガーデン「私も一年と九ヶ月振り」
アップ・ロード「どもども、アップ・ロードでーす!」
ケミカル・ガーデン「ケミカル・ガーデンです」
アップ・ロード「おひさしぶり!」
ケミカル・ガーデン「本当に時間、開いたわね」
アップ・ロード「九ヶ月って」
ケミカル・ガーデン「まあ、結構最初の方から怪しくはあったけれど」
アップ・ロード「まあ、まあ、気ままにやっていきましょう」
ケミカル・ガーデン「そういう感じ嫌いじゃないな」
アップ・ロード「とは言え、流石にヤバいですかね?」
ケミカル・ガーデン「あたしは半年開いた時点で思ってた」
アップ・ロード「やっぱヤバいですよね⁉」
ケミカル・ガーデン「このままこのラジオ番組は空中分解するのかと」
アップ・ロード「ナウオンエアーだけに?」
ケミカル・ガーデン「いや、考えてなかったけど……」
アップ・ロード「とにかく、何かしらの改善案が必要だと考えます!」
ケミカル・ガーデン「ふうん」
アップ・ロード「ふうん、って。興味無さそうですね……」
ケミカル・ガーデン「そんな事無いわよ」
アップ・ロード「本当ですか?」
ケミカル・ガーデン「本当よ」
アップ・ロード「ならば!」
ケミカル・ガーデン「ならば?」
アップ・ロード「改善案捻出の為の」
ケミカル・ガーデン「為の」
アップ・ロード「議論をしましょう」
ケミカル・ガーデン「前にも似た事やったな……」
アップ・ロード「この放送は往々にして議論を行います」
ケミカル・ガーデン「議論しがちな放送って、それ、面白いのかしら」
アップ・ロード「我々のトーク力で面白くするんですよ!」
ケミカル・ガーデン「トーク力に自信が御有りで?」
アップ・ロード「私にかかれば量子論の説明で一笑い取れます」
ケミカル・ガーデン「わお、学術的」
アップ・ロード「ゲストとして量子さんを招きます」
ケミカル・ガーデン「それの読み、『りょうこ』じゃないわよ」
アップ・ロード「人名じゃないんですか⁉」
ケミカル・ガーデン「トーク以前に知識が間違っていた」
アップ・ロード「ショック」
ケミカル・ガーデン「量子さんにはお帰り頂いて頂戴な」
アップ・ロード「量子さーん、人違いでしたー。ごめんなさーい」
ケミカル・ガーデン「人違いと言うか、概念違い?」
アップ・ロード「さて、えっと、それで、何の話でしたっけ?」
ケミカル・ガーデン「何だったかな」
アップ・ロード「そうだ、放送間隔開いちゃう問題でした」
ケミカル・ガーデン「そうだった」
アップ・ロード「どうしましょう?」
ケミカル・ガーデン「あたし達に出来る事なんて少ないものよ」
アップ・ロード「本質を言うなら、放送間隔は作者の行動次第ですからね」
ケミカル・ガーデン「強いて言うのなら、作者にエールを贈るとか」
アップ・ロード「がんばれー」
ケミカル・ガーデン「その言葉さえ作者自身が書いているという事実」
アップ・ロード「そうでした。解決に至りませんね、これでは」
ケミカル・ガーデン「どうしようもないかな」
アップ・ロード「まあ、一年に一回でもあれば私はそれでいいですけど」
ケミカル・ガーデン「あたしも」
アップ・ロード「じゃ、議論終了」
ケミカル・ガーデン「いつもの事ながら流れが早いわね」
アップ・ロード「我々の放送は目まぐるしくありましょう」
ケミカル・ガーデン「目がまわっちゃうのは嫌なのだけど」
アップ・ロード「そう言えば」
ケミカル・ガーデン「そう言えば?」
アップ・ロード「作者の事を庇うというわけではないのですが」
ケミカル・ガーデン「何?」
アップ・ロード「作者、某小説賞で選外佳作なるものを頂いたとか」
ケミカル・ガーデン「選外佳作?」
アップ・ロード「入選はしなかったけど良かったよ賞です」
ケミカル・ガーデン「その適当な説明は正しいの?」
アップ・ロード「まあ、私にもよく分かってませんがね」
ケミカル・ガーデン「分かってないんかい」
アップ・ロード「取り敢えず嬉しいじゃないですか。落選より」
ケミカル・ガーデン「まあ、落選するよりかはね」
アップ・ロード「選外佳作って、佳作とどう違うのでしょう?」
ケミカル・ガーデン「落選以上、佳作以下」
アップ・ロード「友達以上、恋人未満みたいなその表現の仕方」
ケミカル・ガーデン「でも、実際そんなところじゃないの?」
アップ・ロード「おそらくはそうですね」
ケミカル・ガーデン「良かったじゃない。苦労が報われて」
アップ・ロード「そりゃあ、もう、良良の良ですよ」
ケミカル・ガーデン「りょうりょうのりょう……?」
アップ・ロード「すっごく良かったねという意味です」
ケミカル・ガーデン「選外佳作よりも意味が分からなかった」
アップ・ロード「ははん、さてはケミカルさん、非アップ語話者ですね」
ケミカル・ガーデン「非アップ語話者っていうその未知過ぎる概念」
アップ・ロード「アップ語話者のその驚きの人口、なななんと一人」
ケミカル・ガーデン「言語として破綻している」
アップ・ロード「現在、私、誠心誠意布教してるんです」
ケミカル・ガーデン「布教しなきゃ駄目な言語に習得する価値は」
アップ・ロード「ありますので!!!」
ケミカル・ガーデン「ないと思うな」
アップ・ロード「ハッキリ言わないでくださいよ~」
ケミカル・ガーデン「だって事実だし」
アップ・ロード「悲しい」
ケミカル・ガーデン「落ち込まないで」
アップ・ロード「落ち込まない! 悲しみはどこかへ流れました」
ケミカル・ガーデン「速いわね」
アップ・ロード「目まぐるしいのが望ましいので」
ケミカル・ガーデン「目がまわっちゃうのは嫌なのだけど」
アップ・ロード「平衡感覚をどんどん失っていきましょう」
ケミカル・ガーデン「フラフラになっちゃうじゃない」
アップ・ロード「フラりとそのままアップ語の世界へ倒れ込んで下さい」
ケミカル・ガーデン「嫌」
アップ・ロード「一文字の否定! 冷たい!」
ケミカル・ガーデン「話せたところで、話す相手が貴女だけじゃねえ」
アップ・ロード「あ、いえ、私は話しませんよ?」
ケミカル・ガーデン「……え、そうなの?」
アップ・ロード「私はアップ語話者ではないので」
ケミカル・ガーデン「じゃあ、たった一人のアップ語話者って誰?」
アップ・ロード「タイムンです」
ケミカル・ガーデン「何故そうなった」
アップ・ロード「アップ語って知ってる? 訊いたら話者なのでとの事」
ケミカル・ガーデン「それ、知ったかぶりをキメ込んでいるんじゃ」
アップ・ロード「私の想像上の言語の話者がこんなところにと思いました」
ケミカル・ガーデン「絶対話せないんだって。存在しないんだから」
アップ・ロード「タイムンは頭良いので分かりませんよ~?」
ケミカル・ガーデン「どんだけ頭良かったら存在しない言語操れるのよ」
アップ・ロード「IQ1〇〇〇〇〇〇の頭脳、タイムン!」
ケミカル・ガーデン「それだけの知能指数があったら脳味噌爆発しそう」
アップ・ロード「経験はあると言っていました」
ケミカル・ガーデン「脳味噌爆発の⁉」
アップ・ロード「ま、その話は置いといて」
ケミカル・ガーデン「凄い気になるんだけど置いとかれちゃうのね」
アップ・ロード「ケミカルさん、見て下さい」
ケミカル・ガーデン「うん?」
アップ・ロード「文字数が三千を突破しました」
ケミカル・ガーデン「文字数って」
アップ・ロード「間違えました。放送時間が良い具合になりました」
ケミカル・ガーデン「生放送中であるという設定を忘れてたなこれは」
アップ・ロード「そろそろ終わりましょうか」
ケミカル・ガーデン「オーケーオーケー」
アップ・ロード「ではケミカルさん、最後に締めの一言をどうぞ」
ケミカル・ガーデン「実態を失った納豆ご飯」
アップ・ロード「それでは皆さん、ご傾聴有り難う御座いました!」
ケミカル・ガーデン「有難う御座いました」
アップ・ロード「ありがとう!」
ケミカル・ガーデン「お相手はあたし、ケミカル・ガーデンと」
アップ・ロード「アップ・ロードでお送りしました!」
ケミカル・ガーデン「バイビー」
アップ・ロード「さよならー! さよならー!!!」