【第1010回】マナー×ゲーム
記念すべき第1010回です。
マナー・モード「オホホホホホホホ」
ゲーム・オーバー「……誰だお前」
マナー・モード「あらオーバーさん、御機嫌よう」
ゲーム・オーバー「どうしたんだ。お腹でも痛いのか」
マナー・モード「良かったら本日の茶話会に、貴方もご参加致しません?」
ゲーム・オーバー「少なくともお前は茶話会を催すような奴じゃねえ」
マナー・モード「何よ、今日はこういうキャラクターでいこうと思ったのに」
ゲーム・オーバー「お前のキャラクターは日替わりなのか」
マナー・モード「鋭いわね、茶話会で出すお茶菓子の類は日替わりメニューよ」
ゲーム・オーバー「毎日やってんの?」
マナー・モード「因みに今日は麦茶とうまい棒よ」
ゲーム・オーバー「俺のイメージする茶話会と異なり過ぎる!」
マナー・モード「私が開く茶話会は庶民派なのよ」
ゲーム・オーバー「逆に参加したくなってくるな」
マナー・モード「さあ始まりましたこの放送」
ゲーム・オーバー「無視なんかい」
マナー・モード「皆さんどうもこんにちは。マナー・モードです」
ゲーム・オーバー「ゲーム・オーバーでーーす」
マナー・モード「今日もダラダラやっていきましょう」
ゲーム・オーバー「結局この放送はそこに落ち着くんだな」
マナー・モード「ある意味運命」
ゲーム・オーバー「良いように言うなよ、おい」
マナー・モード「失礼ね。私はダラダラの神様と運命の出会いをしたのよ」
ゲーム・オーバー「別れてしまえ」
マナー・モード「あら? 嫉妬かしら」
ゲーム・オーバー「うぜーー!」
マナー・モード「モテモテっていうのも大変なのね」
ゲーム・オーバー「さてはお前、前回のお便りで調子乗ってんな?」
マナー・モード「まさか。私、ファンが居た事実を鼻に掛けてなんか」
ゲーム・オーバー「いるな」
マナー・モード「います」
ゲーム・オーバー「認めるんかい」
マナー・モード「テンションが上がったわ」
ゲーム・オーバー「テンションの上がったお前を見てみたいよ」
マナー・モード「十万円から応じましょう」
ゲーム・オーバー「お金の問題なの⁉ 高いし!」
マナー・モード「写真でいいなら五万よ」
ゲーム・オーバー「どっちにせよ払う気にはならねえな」
マナー・モード「キスなら二十万円」
ゲーム・オーバー「それはもう違う方向の話だから止めるんだ」
マナー・モード「失礼、ナウオンエアーである事を失念していたわ」
ゲーム・オーバー「生放送に出すには危険すぎるだろ、お前」
マナー・モード「さ、話を戻して」
ゲーム・オーバー「無視なんかい」
マナー・モード「前回は初のお便りを頂きました」
ゲーム・オーバー「よっしゃああああ! やったあああ!」
マナー・モード「いえ、二通目だったかしら?」
ゲーム・オーバー「いや、あのハガキを一通にカウントしてはいけない」
マナー・モード「それでは『頭が頭痛で痛い』さんが報われないわ」
ゲーム・オーバー「報われなくていい。頭痛で苦しんでろ」
マナー・モード「まあ、それは兎も角、奇跡ね」
ゲーム・オーバー「奇跡だよ」
マナー・モード「こんな放送に手紙が来るとは」
ゲーム・オーバー「ここまでの努力が報われたな」
マナー・モード「有り難うだなんて、思ってないんだからね!」
間。
マナー・モード「……死んでくるわ」
ゲーム・オーバー「待て待て待て」
マナー・モード「沈黙が一番心を傷つけるのよ」
ゲーム・オーバー「お前の今のセリフに反応出来る奴は居ないだろうな」
マナー・モード「サービスのつもりがとんだ自己犠牲でした」
ゲーム・オーバー「お前のツンデレとかこっちから願いさ……何でもないです」
マナー・モード「まあ、つまり、継続って大事なのね」
ゲーム・オーバー「ああ、千回以上やってきて良かったぜ」
マナー・モード「実際はこれが十回目だけど」
ゲーム・オーバー「おいおい、設定を崩しにかかるな」
マナー・モード「失言でした」
ゲーム・オーバー「上に消されるぞ」
マナー・モード「この放送に於いて唯一ファンを持つ私を消せるはずないわ」
ゲーム・オーバー「いや、唯一かどうかは分かんねーだろ」
マナー・モード「少なくとも貴方には一人も居ないわ」
ゲーム・オーバー「何故断言される⁉」
マナー・モード「ツイッターで放火魔やってるじゃない」
ゲーム・オーバー「俺のツイッターが炎上した過去など無い」
マナー・モード「因みに私は消防士」
ゲーム・オーバー「お前は炎上を鎮静化出来るのか」
マナー・モード「よゆーのよっちゃん」
ゲーム・オーバー「キャラがまたブレてないか?」
マナー・モード「ブレてないわ、これが私の真の姿よ」
ゲーム・オーバー「何ッ、今までのは全部演技だったってのか⁉」
マナー・モード「まさか」
ゲーム・オーバー「ノッてあげたのに終わるんかい」
マナー・モード「何の話だっけ」
ゲーム・オーバー「手紙が来た話」
マナー・モード「そうだった」
ゲーム・オーバー「忘れるなや、お前の事好きって言う人からのだぞ」
マナー・モード「忘れてなどいないわ」
ゲーム・オーバー「なら五つ上のセリフをもっかい言ってみろ!」
マナー・モード「モテモテっていうのも大変なのね」
ゲーム・オーバー「何処を読んでんだ⁉」
マナー・モード「さ、話を戻して」
ゲーム・オーバー「お前、俺の事流す頻度高過ぎね?」
マナー・モード「気のせいよ」
ゲーム・オーバー「気のせいか」
マナー・モード「ええ、気のせい」
ゲーム・オーバー「違うと思うんだけどなあ……」
マナー・モード「そして私は木の精よ」
ゲーム・オーバー「知らねえよ」
マナー・モード「もしくは鬼の醒」
ゲーム・オーバー「怖すぎません?」
マナー・モード「むしろピッタリ」
ゲーム・オーバー「そんな女は嫌だ」
マナー・モード「それはボケのお題かしら」
ゲーム・オーバー「止めろ、ボケの割合は既に間に合っている」
マナー・モード「私って、どちらかと言えば突っ込みよね」
ゲーム・オーバー「その発言が十二分にボケだよ」
マナー・モード「一応お題に答えてボケてみました」
ゲーム・オーバー「分かりにくいわ!」
マナー・モード「やっぱウチの突っ込み担当、クソだわー」
ゲーム・オーバー「ウチって何だ。俺達は何時コンビを組んだんだ」
マナー・モード「八十年前よ」
ゲーム・オーバー「引退しろ!」
マナー・モード「老いてもスレロラレセルの活動は続けていくのよ」
ゲーム・オーバー「何このコンビ名! 覚えてもらう気さらさら無いな!」
マナー・モード「言いにくいわね」
ゲーム・オーバー「言いにくいよ! いやコンビじゃねーよ!」
マナー・モード「どうも、有り難う御座いましたー」
ゲーム・オーバー「終わるな終わるな」
マナー・モード「何よ」
ゲーム・オーバー「この放送を漫才の場にするなと言っている」
マナー・モード「意義あり!」
ゲーム・オーバー「漢字ちげーー!」
マナー・モード「きっとまた一発変換で出なかったのよ」
ゲーム・オーバー「そのネタも使いまわすのか」
マナー・モード「もうそこそこ前だから許されるかと」
ゲーム・オーバー「別に俺も、許さないとは言ってないが……」
マナー・モード「……が……何よ」
ゲーム・オーバー「確かに今日のお前、テンション高いな」
マナー・モード「おっと十万円を」
ゲーム・オーバー「払わねーからな」
マナー・モード「生で見れたのよ、請求する権利が有るわ」
ゲーム・オーバー「無い無い」
マナー・モード「ナイナイ? ナインティナイン?」
ゲーム・オーバー「コンビ名の話はさっき終わった」
マナー・モード「話題に一定性が無い事がウリのこの放送よ」
ゲーム・オーバー「それをウリにするなよ」
マナー・モード「逆転の発想ってやつね。……意義あり!」
ゲーム・オーバー「言いながら気付いたのか」
マナー・モード「気付いちゃった意義あり!」
ゲーム・オーバー「それを語尾にするな!」
マナー・モード「語尾に特徴の有るキャラって良いわよね」
ゲーム・オーバー「だからと言ってお前が付けても誰も喜ばねえよ」
マナー・モード「失礼ナリね」
ゲーム・オーバー「それはキテレツだ! 二通りの意味で!」
マナー・モード「真面目な話、ああいうキャラって語尾直らないのかしら」
ゲーム・オーバー「直したら作者と製作スタッフのツイッターが炎上するな」
マナー・モード「その時は消防隊である私が出動するわ」
ゲーム・オーバー「お前はあのキャラクターの語尾を直してほしいのか?」
マナー・モード「いいえ、そんな訳無いじゃない。マジレスと言う奴よ」
ゲーム・オーバー「めんどくせえ奴だな」
マナー・モード「悪かったよーだ!」
ゲーム・オーバー「お前のキャラクターにも一定性がねーな」
マナー・モード「言うなれば惑星よ」
ゲーム・オーバー「惑星って、全然惑ってはいないがな」
マナー・モード「そうよね、こんな名前付けられた惑星が可哀想よね」
ゲーム・オーバー「昔の人には惑ってるように見えたんだな、きっと」
マナー・モード「許すまじ、昔の人」
ゲーム・オーバー「お前は何を言っているんだ」
マナー・モード「失礼、憤る相手を間違えたわ」
ゲーム・オーバー「本来は誰に憤るつもりだったんだ?」
マナー・モード「もうそろそろ終わらなければいけないこの放送によ」
ゲーム・オーバー「お、もうそんな時間か」
マナー・モード「まだ全然喋ってないじゃない」
ゲーム・オーバー「そう言うなって」
マナー・モード「はいはい。では皆さん、ご傾聴有り難う御座いました」
ゲーム・オーバー「お相手はこの俺、ゲーム・オーバーとッ!」
マナー・モード「私、マナー・モードでお送りしました」
ゲーム・オーバー「皆、じゃーなーーー!!!」
マナー・モード「さよーなら。次回、ゲーム・オーバー死す」
ゲーム・オーバー「おい」
この連載に於ける屈指の名コンビだと思います。