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冒険の終焉――余韻
ヒロキくんが『めでたしめでたし』まで読み終えた時、キャベツの女の人は静かに、別の小説を執筆していました。とても集中している様子です。なにか感想を、と気を利かせるつもりでしたが、その姿を見てやめようと思うと、
「終わったね。それ、感想は」
「う、えっと、カエルがおたまじゃくしの時は、どんな姿だったのだろうかな」
「愛らしい猫たちって、肉食なの。可愛らしさだけでなくて、ちょっとワイルドなんだ」
キャベツの女の人は、とても猫好きなようです。
「別のものも読んでいい?」
「いいわよ」
作業をしているキャベツの女の人は、興味の無さそうに答えました。しかし適当なそれに、ヒロキくんは当然、従いました。