勇者の候補生?
ん?いまいち状況がつかめんな。えっと俺はたしか……あれ、何してたっけ。ってかここどこだ?あ、あそこのおっさん見たことあるぞ。えっと……どっかで見たと思うんだが…気のせいか。
「もう一度言おう。100人の勇者様方この世界をお救いください。」
周りの人達が歓声をあげている。そんなに嬉しいか、アホらしい。って、今なんつった?100人?多過ぎるだろ!どんだけ世界に危機迫ってんだよ。もう少し頑張れよ!
そこになんかめっちゃゴツイ鎧を着けた奴が出てきた。
「静まれぇ!勇者様方とわ言ったが全員とわ言ってない意味を履き違えないでもらいたい。これより勇者の候補生には、試験に受けてもらう。そこに残った15人のみが勇者とその仲間とする。他の奴らは一般兵だ。」
なんとも傲慢なことで。勝手に召喚されたあげくいきなり試され落ちたら雑用?ふざけんじゃねぇ。と思いたいのだが少し楽しみだな。まぁ勇者の試験だからそんなもんか。
「でわ、1対1の対決をしてもらう最後まで残った15人が勇者だ」
しつこいな!15人はもうわかったよ!ってか15人ってけっこう多くないか?そんなもんなのか。
「まだ開始まで時間がある、各自体を慣らしておくこと」
ふむ、まぁストレッチでもしておくか。って!なんで皆、炎やら水やらなんやかんや出してる!は?どうゆうことだ?もしかして俺も使えるのか?俺は集中してみる。…うん、無理だ。って事は俺はかなり不利なんじゃないか?俺の頭の中に警報が鳴り響く。
「皆の者、静まれぇ!」
静まれぇ!好きだな
「これより試験を開始する。対戦相手わこちらで決めさせてもらった。対戦表をこちらに出しておく。1時間後に開始する。」
1時間後かい!さっきの慣らしておく必要なくね?ふ
む、どうするかとにかく対戦相手を見ておくか。……見てもわからんな。なんだよこの候補生72って適当かんで俺わたしか62だったな。さっきあらかじめカードが配られていたのでそれはわかる。
武器は……なるほど自由に選べるようだ。俺は……うんツメだな。カッコイイし。使い方もよくわからんがそれっぽい事をして練習しておく。周りには魔法?が飛び交っている。このチート共が!!
そんな事を考えているうちに1回戦が始まったようだ。なんだよあれ!は?ほんとに一般人だったのか!?なんかバク転や壁渡りしながら戦っている…。正直な所こんなこと俺には出来ない。俺は1人絶望していた。
その後の戦いも似たようなものだった。
そして、遂に俺のばんになったようだ。やってられんな立ち去ろうとしたら連れていかれた。っは!まさかこれわ大掛かりなドッキリ!?なるほどそうゆうことか!ならば思いっきり番狂わせをしてやる。
そんな意気込んでいる俺は冷や汗が流れた。相手はとても小さい小学生ぐらいだった。こんなのと本気?ふざけるなまだ捕まりたくない。
「あ、よろいくお願いします!」
「ども」
軽く受け流す。どうする?本気でいくか?いや流石にそれは……。
「しっかり受け止めてくださいね」
俺は、その謎の言葉とともにツメをかまえた。