定番的高校生活
初投稿なので優しく見てくれれば嬉しいです。
あ、あの…つ……付き合ってください!!」
俺の発言とともにギャラリーが騒ぎだす。その中で俺榎本 秋弥はとてつもなく緊張していた。今俺がありがちな感じで告白しているのには理由があった。
まず1つめが、友達とのカケに負けてしまったからだ。まぁカケといっても相手側の完全なる[罠]だった。
そしてもう1つが、俺が告白した相手星山 恵梨香のことが…好きだからである。
もしかしたら察した人もいるかもしれないが俺は騙されるのが得意なのかもしれない。いやむしろ特技ともいえるか…。考えてて悲しくなるな。ま、気を取直して先程も言ったとおり騙されやすくもう告白するのも何回目かわかりやしない。その度に心に深手を負っていった。そんな感じで結果もわかりきっている。
「えっと、この前も言ったけどちゃんと自分で告白して。だから、ごめんなさい」
はい。予想どおり……もはや慣れてきたな。周りのギャラリーが笑いながら退却していく。これも慣れたな。
「あーあ、またフられちまったな」
ニヤケながら寄ってくるコイツこそ俺に告白をさせた犯人だった。
「結果はわかってたけどな」
と、適当にあしらうがコイツはずっと俺について来る少し…いやかなりめんどくさいが多少は良い奴だと思ってる。なにかと気にしてくれる奴だからな。
「おいおいー、泣くなよなー」
「泣いてないわ!」
「秋弥がなきだしたぞぉ!!」
するとさっきのギャラリーが再び集まりはじめる。もうめんどくさいのでいつもの場所に逃げるとする。
「あ、秋弥が逃げたぞ!!」
「なに!生かして返すな!」
「絶対に見失うなよ!」
俺は容疑者かっ!?と思いつつ俺は走り続けた。
「くそ!逃げ足だけわ速いな!」
と言う声を最後に俺はあの場所に向かった。
あの場所とは屋上である。今の時間帯は風が心地よくとても快適な場所となっていた。ここは元々立ち入り禁止なので人がいることなどなかった。だが今日だけは違った。そこで俺は衝撃をうけた。
「ふふ、いつも大変そーね?」
と、俺に優しい声をかけてくれた人は、
「どこに隠れたのかと思えばここにいたのね」
星山 恵梨香だ。
「な、ど、どうしてここに?」
慌てながら俺は言った。
「あなたに話があってね。友達からここに行ってるって聞いてね」
「俺に、は、話?」
あ、今の言えてたかな?い、言えてたよね。
「うん、今までずっと断ってきたんだけど」
恵梨香が照れながら言っている。
「じ、じつは、秋弥君のこと…」
え、え、え?ちょちょっ!!?!!??
流石に俺でも全てを理解した。
「そ、その……」
「う、うん…」
そこに例のやつが来た。
「見つけたぞ!!秋弥!」
「げっ!や、ヤバ!」
ついにここもバレたか。もう逃げ場が……
そこで俺は大事なことを思い出した。
「話って?」
「ご、ごめん、また後で連絡するね」
「お、おう」
そのまま恵梨香は帰ってしまった。そんな中やつがきた。このバカが!
「ん、あの人恵梨香さんじゃないか?話してたのか?」
「別に、偶然あっただけ」
「そ、そか。って秋弥!店長がお前に連絡取れないってちょー怒ってたぞ!」
慌ててケータイを見る。うわー…着信が17件来ていた。やばめっちゃキレてる…。とにかくバイト先に急ぐことにした。
「うー、ちょっと行ってくるわ」
「おう、きをつけてなー?」
気をつけろと言われてもこればかりわ回避不能だな…ってかなんでこんなにキレてんだ?なんかしたかな?
あっ!もしかして砂糖と塩入れ替えたのバレたか!?くっ…不覚。これは覚悟しておこう。と思いつつ自転車で駆け出すのだった。
「くっ、めんどくさいな」
信号機まちに引っかかってしまった。あれ、今なら渡れるんじゃ。
「まぁ大丈夫だろ」
と俺は進み出した。それがまさか念願の異世界に行くことになるとわ。
そして俺が目を覚ましたのわ薄暗くかなり大きな部屋だった。他の人達もここがわからないようで周りを見渡していた。そして俺達は恒例のアレを聞くことになった。
「おお、勇者様方、どうぞこの世界をお救いください」