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七夕にあいたい

静かな一日を1月ずつ充実してすごす静香は、七月七日のくるのを心待ちしていた。

七月七日は、一年に一度別れ別れの恋人が出合う日である。

彼女はくされ縁の光と一年に一度、七夕の日にあう約束をかわしていた。

光は、高校卒業同時に東京の会社の営業をつとめて二年目になる。

彼は、七月七日に有給を取りあっていた。

彼女の為に、忙しい毎日をすごし、営業の為、毎日接待つづけで、彼女と連絡を取れずにいた。

彼は、時々彼女からメールが入ってくるのであった

「ちゃんとごはん食べている」

「たまには、メールでいいから送れ

彼女は、たまにメールを送るのである。

彼女は、短大二年生。保育士をめざしている。

今年は、実習が有り、多忙であった。

彼女も七月七日をめざしてがんばっていた。

七月七日になったらあえる楽しみがある。

どんな風になっているのかな?と思い、大人びてないかなと思いあぐねていた。

彼女は六月に入り、保育園実習にいくことになり、準備でおわらわであった。

保育園実習することになり、五才児を受け持つようになり彼女はこう言った。

「今泉静香です。よろしくお願いします」

園児達は、「静香先生」といってかえしてくれた。

静香は、初めて保育園実習をつとめることになり、子供の遊び相手になった。

彼女は、毎日、朝のあいさつとおかえりのあいさつを担当していた

そんな彼女は、七月七日飾りを園ですることになり、先輩保育士が「今泉先生、七夕飾りするんだけど聞き手伝うことになった。

彼女は、「喜んでお手伝いします」と答えた。

笹の葉に果物の絵をつけたり、短冊をつけていき、彼女は、先輩保育士から「希望があったらあなたもつけてみる」といわれた。

「あなたも希望があったらいいわよ」

彼女は短冊に彼とはかけずにいた

「友達と一生続きますように」

「光君が、元気でありますように」

二つの短冊をつけていた静香であった。

先輩保育士が聞く「光くんってだれ」

静香はこう答えた

「中学校の時から、ずっと仲よくしている友達です」

光とは、中学の時、彼に告白され、交際がスタートした。

二人はけんかしながらも仲よく続けていた、時々光が、浮気をするがまんをしている彼女であった。

彼女は七夕の日が、天気がいいことを祈って、短冊につけていた。

その日の実習を終え着信音が鳴り取る。

「・・光からだ」

「早かったな、静香、」

「静香、今年の七夕は楽しみにしといてくれないか」

「えー楽しみにしていいの」

「あーあー営業がんばったら、特別手当がもられた」

彼は彼女にそう答えていた。

彼は二十才の祝いかねて彼女と特別な日をすごそうと思い、朝やけのきれいなシティホテルを予約していたのであった。

彼らは、中学の時から付きあって、まだ関係を持ったことがなかった。

ホテルの予約も彼は彼女に内緒にしていた。

彼は、東京の営業先で、「どうやって彼をホテルにさそうかが問題であったが生まれつきの楽天家の彼で「なるときやなる」と思い、営業先でみつけたファションリングを買い求め、彼女が喜ぶ顔を浮かべていた。

彼女は、彼の喜ぶようなプレゼントを買う為に夕方、コンビニにアルバイトをしている。

そこで、男性から申しこまれたり、彼女目的でタバコを買いにくるビジネスマンがいた。

彼女は、光君一筋であった為、彼みたいに浮気をしない彼女であった。

保育園実習も終ろうとした時、七夕会が開か


れ、子供達は面々書いていた。

「仮面ライダーになりたい」

「プリキュアになりたい」

「おかしがいっぱい食べたい」

「ドラエモンにあいたい」

「ピカチュになりたい」

もちろん彼女の書いた短冊も飾ってあった。

そして、忙しかった保育園実習を終え、ほっとしていた彼女であった。

彼女は、成績がどうあれ、七月七日が早くこないかなと思ってすごした。

彼からの携帯が鳴った。

「静香、渡したいものがある」

「何」

「内緒だよ」

「でも、うれしいな、何かしら」

「内緒だよ、七月七日になったらあげる」

彼は彼女に告げ、切った。


彼は、営業先で、「光君、彼女いるんでしょう」「どんな人がいるの」と聞かれる毎日だった。

光くんは、スポーツマンで、ルックスがままであった為、営業先の女性から、バレンタインになるとチョコレートがいっぱいになる彼であった。

彼は、静香だけ思い、浮気の虫がつかずにすんだ。

彼は、同僚の女性に毎年七月七日になぜ休みを取るのかと聞かれた

「博多にあいたい人がいるんだ」

「男、それとも女性」

「女性です」

「どんな人」

「可愛いい子です」

同僚の女性はこういってくれた

「ロマンチックな出会いね」

彼は、いつものように営業にでかけ、得意先を一件でも増す為にがんばっていた。

彼女は、短大でつまらない講義を受け、キャンパスライフにはげみ、夕方、コンビニのバイトの一日日ですごしていた。

そして七夕に近づく日々を彼は記念日にしようとはげんでいた。

彼女はそうともしらずいつもの通り朝早い新幹線にのり、最終で帰るとんぼがえりだろうと思っていた。

七夕の短冊のように書いていた平凡でいい、長続きする愛であればいいと思っていた。

その日は、どんな服を着ようか、大人っぽい服着てあおうと思い、思案中・・・

彼女の心の中は、七夕でいっぱいで他のことが入ってこなかった。


彼女は、カレンダーをみて、明日、七月七日であることを知り、学校とコンビニを休んだ。

彼は、朝早い新幹線で付き、静香は駅にホームで待ちうけていた。

光は、去年よりかっこよくなったのを知り、嬉しかったが、夕方になると帰るつらさがあった。

彼はこう言った。

「今日はゆっくりできそうなんだ」

「本当」

そういってはしゃぐ彼がいた。

彼は、レンタカーを借り、唐津にドライブにでかけ、唐津は、海がきれいで、デートスポットに最高であった。

海水浴は早く、海岸にだれもいなかったので歩いた。

唐津城にのぼり、唐津の町をながめたり、唐津の名物のイカを食べたりして唐津のデートをすごした

彼は彼女に「静香、今夜、ぼくとすごそう」といわれびっくりしていた

彼女はすかさず「うん」と答えた。

彼らは始めてシティホテルに入った。

彼は彼女に「いいのか」と問うそしたら彼女は「いいよ」といってホテルにはいっていき、

「無理したでしょう、」

「営業の特別手当出た」

彼はそう告げていた。

彼は彼女は8年目にして二人が一つになった。

静香に彼は聞き、「後悔してないか」その答えは、「してないよ」といってベッドの中にもぐりこんだ。

彼は彼女に「営業先で見つけたんだ」とリングを渡し、指にはめてあげた。

彼女は、ことばにでず涙を流してしまい

「おーい大丈夫か」

「うん、光くんにプレゼント、」

彼女はネクタイをわたして言った。

「身につけてみて」

光が見につけると

「似合うかな」

「似合っている」

そういって彼女は喜び、満足であった。

その日は7月七日の夜であった。

七月七日の夜は晴天であった。

この年の七月七日は忘れられない七月七日になった。

彼女にとっても、彼にとっても忘れられない一日であった。

二人は、「まだ時間がある。あしたまで、七月七日をすごそう」と思った。

翌日二人は握手をして、「来年の七月七日を楽しみにするわ」と彼が彼にいった

彼は、「ぼくも」

彼らは、駅まで手をつないで歩き、博多駅に着いた。

彼は、朝早い新幹線にのり帰途で「後悔してない」と心に念ずる彼であった。

その足で得意先まわりをした彼である。

彼女は遠距離はうまくいかないというけど、こんな愛し方もいいなと静香は思った。

そして彼女は、平常な生活に戻っていった。

七夕は、遠距離充実デートであった

七夕でくる度に愛を深めていく二人だった。

翌年は静香が光をたずねて東京に予定であった。


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