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【完結】聖女級の治癒力でも、魔族だとバレるのはよくないようです ~その聖女、魔族で魔王の嫁につき~  作者: 稲山 裕


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第二章  四十六、協議のはじまり



 魔王さまに、王都では国と並ぶようにして商工会があると伝えた。

 そして、その商工会の会長――トップが、国王も交えての和平会議をしたがっていることを。

 いつもの寝室、これから始まる夜の時間の前に。


「快諾していたと伝えろ。そもそも、あいつらはしつこ過ぎるんだ。いい加減諦めてもらうのに丁度いいだろう。和平を蹴れば、今度こそ国王の首を挿げ替えてやる」


「わ、わかりました。快諾と伝えますね。あ、それと……今の国王は、魔王さまを封印させた時の王とは代替わりしているみたいですよ」

 そろそろ私を押し倒そうと、肩を抱いていた魔王さまの手が止まった。


「何? そうだったのか。俺を封印してこの三十年、何もしてこなかった理由はそれか」

「スパイとか忍ばせていないんですか?」

 諜報機関みたいな部署はないのだろうか。


「あぁ、辺境伯からの情報に頼っているな。その程度なら爺で止まっている情報だろう」

「え、爺が勝手に止めちゃっていいんですか?」

 ファル爺、魔王さまに怒られちゃう?



「構わん。些末な事をいちいち報告するなと言ってあるからな」

「さまつ……。フフッ、これが些末だったら、大事な情報ってどんなことですか?」


 魔王さまは、本当に爺も他の皆のことも、本当に信頼しているんだ。

 ……決して、サボりたいわけではない……はず。


「王国の事なら、挙兵してきたとか、妙な兵器を作っていないかとか、そういうのだな」

「それは、かなりの一大事ですね。寝ていられないくらい」


「そうだ。この時間が少し奪われてしまう。一大事どころではないぞ」

 ――睡眠時間のことを言ったつもりなのに。



「わ、私となさるのを、国の一大事と天秤にかけないでください。それに、数時間で治めるって……絶対に全滅させてますよね」

「ああ。一発でかいのをドーン、だ」


 そう言いながら、魔王さまは人差し指を立てて、くるくると宙をなぞった。

 何か大きな魔法を放つイメージでもしているのかもしれない。

 そしてその指先を、すぐに私の額に押し当てた。


「もう……。魔王さまなら、戦争する前に止められそうですのに」

 私の言葉を聞いているのかいないのか、そのままベッドに向けてぐいぐいと押してくる。

 早く倒れろと、私の頭を揺らして遊びながら。



「今の国王は知らんが、当時はとことんまで引かない馬鹿だったからな。事前にどうこうしてやる意味が無かったんだ」

「そうだったんですね。差し出がましいことを言って、すみません」

 私はちゃんと話をしたいのに、ついに根負けして押し倒されてしまった。


「構わんさ。それに、そういう事前にどうこうというのは、爺に任せているから安心しろ」

「そ、そうなんですね。爺……たいへんそう」

 このまま、話をしながら?

 そんな器用なマネが、私に出来るだろうか。


「サラ。俺と居る時に爺の肩を持つのか。けしからんやつだな。お仕置きをご希望か?」

「やっ、ちょっ、ちょっと……魔王さま……」


 ――いつの間に、こんな状態に?

 一応、大事な話をしていたはずなのに。




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 何卒よろしくお願い致します。  作者: 稲山 裕



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