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【完結】聖女級の治癒力でも、魔族だとバレるのはよくないようです ~その聖女、魔族で魔王の嫁につき~  作者: 稲山 裕


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第二章  四十、嫌なやりくち



 数日後、結局は支配人のウレインを通して、商工会の黒髪センター分けから面談の申し込みが入っていた。


 ウレインからは、もう十分過ぎるくらいのお詫びを聞いたけれど、それとこれとは話が別で、私は「魔王さまと直接の面談など、叶うはずがありません」と一蹴していた。


 けれど、そこはさすがに「商工会」で。

 私の居ない間に、私宛という名目で、リズに接待をしていたのだ。

 もちろん私は知らないし、聞いていない。当のウレインからも。


 その「彼ら」からのお詫びで一番喜んでいたのは、ずっとホテルに居座っているリズだけだ。

 三食豪華な食事とお酒。スイーツも食べたいだけ食べて、エステだの何だのと豪遊していたらしい。


 この数日、ホテルにはほとんど寄り付かなかった私は、そうとも知らずにリズが誰かに貢がせているのだと思い込んでいた。

 リズの顔を見にほんの数十分、他愛のない話をしに来ていただけだったから。





「……太るわよ?」

 モリモリ食べているはずなのに、その所作が綺麗なせいか、それほど食べているように見えないのが不思議だ。


「あらぁ。このくらいで太らないわよぉ。ていうか、あなたが食べなさ過ぎなの。倒れちゃうわよぉ?」

「うそ。魔族の体って、ダイエットとかしなくても平気なの?」

 何か、とんでもないリバウンドが迫っていたりしないのだろうかと心配になりつつも、食べても大丈夫という魅惑的なことが本当なら……という、心の揺れは確かにある。


「サラ……あなたねぇ。毎晩毎晩、明け方まで抱かれてるんでしょう? ほんとに食べないと、知らないから」

 そう言われてみると、ぐったりと眠りはするものの、睡眠時間が短い。


 それに、最近は毎日、一日中だるい気はしていた。

 かといって、原因は食事の量ではなくて睡眠だと思うのだけど。


「食事は摂ってるわよ……睡眠時間が足りないだけで」

 ふぅん、と気のない返事をくれたリズは、またグラスを口につけていた。

 私はお酒よりも、フレッシュジュースの方が好きだなと思いながら。



「ていうかぁ。お詫びの品々をさぁ、私が貰っちゃってるけど。よかったのぉ?」

「……お詫びの品?」


「あらぁ?」

 リズの手が止まった。というか、一瞬固まったように見えた。


「なによ」

「聞いて……ないのぉ?」

 ご機嫌の赤ら顔だったリズの顔色が、みるみるうちに青白く変わっていっている。


「お詫びは何回も言われたけど、品々って、何?」

 リズの反応とかもろもろ、嫌な予感しかしない。

 目の前の豪華な食事も含めて、これは男たちからリズへの貢ぎ物ではないのだと、察してしまった。


「サラさぁん? 怒らないでぇ、聞いてほしいんだけどぉ……」


「いちおう、聞くだけ聞いてあげる」

 私はたぶん、冷たい目をしていたと思う。



「おもしろい!」「続きが気になる、読みたい!」「今後どうなるの!」

  

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 何卒よろしくお願い致します。  作者: 稲山 裕



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