表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】聖女級の治癒力でも、魔族だとバレるのはよくないようです ~その聖女、魔族で魔王の嫁につき~  作者: 稲山 裕


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/108

第二章  三十三


「そりゃあ、そう思いまさぁね。それが、あの会長がお世話んなった人のね、遺品の中に残っとったんです。その兵士の、手記の続きがです」


 まだ、話が繋がらない。


「戦争……魔族領に攻めるのは、その後に何度もありました。その都度その兵士は、なんとか生き残ったみたいですなぁ。生きて帰る度に、その凄惨な状況なんかを記したんですな」

「どこに魔王さまという証拠が?」


 話が見えない。


「逃げた少年の容姿と、その数十年後に見た、魔族の軍を率いる総大将の姿とが、しっかり当てはまったんだそうな。見間違えるはずがないと、書かれとりました」

「あなたも読んだんですか?」


「ええ。もちろん。これでもギルドの、長老組の一人だもんで」

 レモンドは調子づいてきたのか、時々振り返っては私に目線を合わせてくる。


「そう……。それで、その容姿とは?」

 これが魔王さまと一致していなければ、話にならない。


「灰の髪と瞳。鍛えられた褐色の体。その魔力も統率力も、これまでの魔族とは群を抜いて凄まじかった。てのが、手記の内容でさぁね。いつ魔王を見ても分かるようにと、あっしらは丸暗記させられたもんで」



 そのひと言ひと言に、血の気が引いた。

 その容姿の魔族は、魔王城には他に居ない。

 それに……凄まじい魔力を持つその御身は、魔族の中でただ、ひとりしかいない。


「……聖女様? どうです? 魔王で間違いないでしょう。ってもねぇ、あっしらは見たことねぇですから。そういう繋がりが、発見されたってぇだけですがね」

「ええ、そうね」


 何と答えれば、いいのか分からない。

 魔王さまが……戦争孤児。

 ずっと――ずっと辛い想いをされてきたなんて。



「それで、聖女様のご主人、ってぇのは失礼ですな。魔王さんのお姿とおんなじですかぃ?」

「……そうね。似ているわ」


 村は……村の人たちは……虐殺されたという。

 その中で、ただひとり生き残った?

 逃げて……それからどうしたの?


「到着、っと。聖女様、ホテルに着きました。今日はほんとに、申し訳ねぇことを――ってぇ、聖女様! なんで泣いておられるんで……」


 ――いやだ、涙を流してたなんて。


「見るな。お姉様が降りたら、振り返らずに行け」

「すっ、すんませんです!」


 ……本当に?

 魔王さま――。



「おもしろい!」「続きが気になる、読みたい!」「今後どうなるの!」

  

 と思ったら

  

 下にある☆☆☆☆☆から、作品を応援していただけると嬉しいです。

 面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ、正直な感想で大丈夫です!


<ブックマーク>も頂けるとさらに喜びます。


 何卒よろしくお願い致します。  作者: 稲山 裕



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ