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【完結】聖女級の治癒力でも、魔族だとバレるのはよくないようです ~その聖女、魔族で魔王の嫁につき~  作者: 稲山 裕


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第二章  二十五、試作型



「さ、聖女様着きました。ここがあっしの工場でさぁ。腕を吹き飛ばしちまったのも、この裏でして」

 レモンドは照れ笑いをしながら先に車を降り、後部座席の扉を開けてくれた。

 ありがとうと言って降りると、やっぱり球体のドローン、オートパトロールとやらが少し離れてついて来ていた。


「ねぇ。あれ、ずっと居るんですけど……」

「あれまぁ、珍しいこともあるもんだ」

 そう言いながらも、彼はそこまで気にしていない。


 気もそぞろに、中を通って、工場の裏に行くため私とシェナを案内し始めた。そこにある試作転移装置を、見て欲しくてたまらないのだろう。

 そもそもの敷地が広くて、その無骨な鉄筋造りの工場も、体育館くらいのい大きさがある。

 お陰で、工場の裏に回るのに数分歩いた。

 時折、通路を横断しているケーブルの束を除けば、スッキリとはしているけれど。


「工場に入るなんて初めて。なんか……工場って感じそのままですね」

 イメージ通りの。

 見た事もない機械がそこかしらにあって、それらが作動している音。

 真ん中の方には、円形の……巨大なドーナツ型の機械が置かれている。


「うちは最新機器ばかりですんで、まだ綺麗な方なんですよ」

 ふぅん、と気のない返事をしても、織り込み済みなのかお構いなしだ。

 あれは何に使う、あっちは何がどうなってと、説明を欠かさない。

 正直、何を聞いても分からないのだけど。



「おっと、こっちの扉から裏に出ます」

 それは扉と言うよりも、大きなゲートだった。

 縦に開閉するシャッターが、ゆっくりと人が通れる高さまで上がるとそこで止まった。

 実際には、天井付近まで開くためのフレームがある。


「さぁさぁ、見てください聖女様。これが試作機なんでさぁ」

 そのがっちりした体のせいでまだよく見えないけれど、嬉々とした声で指をさしているのは分かった。

 彼の脇から頭を覗かせると、垂直に立った水面が、風に揺らめきもせずそこにあった。


「これって……」

 一番に思い付いたのは、魔王城にある水鏡の間の祭壇。

 水鏡だけを浮かせて、縦に置いたような。


「力場は安定してまして、あのまま固定出来とるんですがねぇ。向こうに行けんのです」

 その水鏡の周りは、物々しい機器がうっそうとしているから、何とはなしに恐怖を感じる。


「向こうって、どこに繋がってる予定なんですか?」

 そう聞くと、敷地の端の方にある、同じような物体を指差した。

 少なくともこれを、二つ作っているということだ。


「あっちに飛べないんですが、何か分かりませんか。座標も合わせとるはずなんですが」

 そう言われたところで、私は感覚的に覚えさせられたものだから、理屈までは理解していない。



「当然これって、何か物で実験したんですよね」

「もちろんです。ただ、やっぱり向こうには出て来んかったもんですから」

 ――うん?


「体験すれば何か、手っ取り早く分かるんじゃないかと」

 ――うそでしょ?


「自分の腕を突っ込んでみて、ハハッ。聖女様のお世話になっちまった。というワケですな」

「馬鹿ですか! 死んでてもおかしくなかったんですよ!」

「す、すんません!」


 命を粗末に扱うものだから、ついカッとなって怒鳴ってしまった。

 珍しく声を荒げたものだから、シェナもビクっとなっていた。


「もう……。それじゃ、実験で入れた物も、普通に消滅してただけじゃないですか」

 あの機械がどういう原理のものかは分からないけど、危険なものだ。


「おもしろい!」「続きが気になる、読みたい!」「今後どうなるの!」

  

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 何卒よろしくお願い致します。  作者: 稲山 裕



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