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【完結】聖女級の治癒力でも、魔族だとバレるのはよくないようです ~その聖女、魔族で魔王の嫁につき~  作者: 稲山 裕


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第二章  十二、スカイ・スイート


 案内人――完璧な紳士に案内された横開きの扉は、カードキーでしか開かないらしい。

「このエレベーターは、最上階専用なのです」

 エレベーターという聞き馴染みのある現代の言葉に、逆に違和感を覚えながら。


「ってことわぁ、やっぱりぃ……?」

 上機嫌なリズは、期待を隠す気がない。

「はい。当ホテル最高のお部屋をご用意いたしました」

「すごぉい。ねぇサラ、ずっとここに住もうよぉ」


 まだお部屋を見てもいないのに、と思いつつも、リズは期待出来ることが分かっているからの先駆けだろう。

「なるほど。急患のお客様や従業員を癒していただけるなら、という条件付きですが。それで宜しければいつまででも」

 完璧な紳士は、ニコリと微笑んでとんでもないことを言う。


「アァン、すごいじゃないサラ。そうしましょうよぉ」

「い、いえ……その、考えさせてください」

 王宮での人間模様にこりごりだったから、誰かに匿われる感じは嫌だ。



 でも、ここには敵対するような人は居ないのかもしれない。

 貴族街の外れの家で十分だけど、身の回りのことに時間を取られているから……。

 ――もしも何も邪魔されないなら、ありかもしれない?

 いや、そもそもリズに会えたのだから、もう王都に用はないような。


「この機会でなくても、いつでもそのようにさせて頂きますよ」

「聞いた? ほんとに別格よねぇ……」

「あ、ありがとうございます」



 そんな会話が続く中、私は全方位ガラス張りのエレベーターも気になっていた。

 乗った時は普通に、壁があったのに。


 それは二階までの建物の壁で、途中からは本当に浮いている状態で上がっている。

 足元だけは赤い絨毯が敷かれているけれど、天井も全て、本当に全方位がガラス張りなことに驚いている。


 どうやって吊り上げているんだろう、と。

 割と高さを感じるくらいの所で、空中ホテルの本館というべきだろうか、その建物が一面分を壁にしたけれど、外付けのこれは十分な展望を見せてくれている。



「エレベーターが気になりますか?」

 完璧な紳士はそう言うと、続けて説明をくれた。

「これも本館と同じく、最新の浮遊装置を用いております。商業区ではここ数年で、魔工科学が目覚ましい進歩を遂げておりまして」


「魔工科学……」

 元居た世界よりも、進んだ技術。

 騎士団長も、人の体では装備出来ないような兵器を、その身ひとつで操っていた。


「左様ですね。人は戦争を繰り返してきましたから、御懸念なさるのも当然でしょう」

「えっ?」

 心を読まれた。


「申し遅れました。私も転生者でございます。ですので、同じことを心配していました」

「……そうでしたか。でも、やっぱり心配ですよね」

 そのまま話を続けたかったのに、そこでエレベーターが止まった。



「おっと、到着致しましたので、お部屋をご案内いたしましょう」

「ドキドキするぅ」

 リズはこういう話よりも、お部屋が気になるらしい。


 そして、通された部屋は――。

「ひろぉぉい!」

「ぇ…………」


 リズは平然と歓声を上げているけれど、私は息を呑んだ。

 シェナもひと目で気に入ったのか、珍しく身を乗り出すみたいに中へと進みたがっている。


「おもしろい!」「続きが気になる、読みたい!」「今後どうなるの!」

  

 と思ったら

  

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 何卒よろしくお願い致します。  作者: 稲山 裕



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