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【完結】聖女級の治癒力でも、魔族だとバレるのはよくないようです ~その聖女、魔族で魔王の嫁につき~  作者: 稲山 裕


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第二章  プロローグ



 俺は、記憶にある頃から一人だった。

 家族はいない。


 死んだのか、捨てられたのか。

 とにかく貧しい時代だった。


 そんな中でも俺は、馬鹿正直に生き、馬鹿みたいに死んだ。

 騙されて殺された。


 その時代にあって、なぜ人を信じたのか。

 周りのやつらは、死んだ俺を嘲笑っていたことだろう。

 今の俺でさえ、ため息をつくほど愚かな事だ。



 だが、死んだ事で清々していた。

 不毛な毎日から解放されて、ようやく静かに眠る事が出来るからだ。


 安心して眠った事など、一秒たりと無かった。

 それがどうだ、貪るように眠る事が出来るなど、まさしく夢のようだ。



 やっとの惰眠を邪魔されたのは、女神を名乗る女の声で起こされた時だった。


 ――かの地で生き、世界を担う一人となるように。


 意味の分からない言葉と、そして、見た事もない世界がそこにあった。



 温かな家庭。

 味わった事のない幸福。

 優しい両親と、さらに聖女のような姉。


 俺はそこに生まれ、そこで育てられた。

 家族のために何でもしたし、する事はほとんど褒めてもらえた。


 幸せな生活。


 戦争が始まるまでは。


 国境付近の村だったのが災いした。

 突如急襲された故郷は、あっけなく蹂躙された。


 少ない人数で善戦はしたとも言えるが、それはほんの数十秒足らずの話。

 数に押し負けた。


 当然といえば、当然の結果。

 誰もが家族を守るために戦い、誰もが家族のために死んだ。



 俺だけが、逃がされるという……死んでも死にきれない悪夢を残して。

 


「おもしろい!」「続きが気になる、読みたい!」「今後どうなるの!」

  

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 何卒よろしくお願い致します。  作者: 稲山 裕



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