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ブタ

作者: 上別府由樹

「もうやだ! こんな売れない芸人生活!」

「俺もだ! いっそブタになりたい!」

「どうすればブタになれるかな?」

「東京に研究所があるよ」

「ここか! ぶひーン」

「ようこそ」

「あの、ブタになれるって本当ですか?」

「はい」

「じゃあブタにしてください!」

「まずは手をアルコール消毒してください。あとマスクも」

「そうですよね」

「では、貴方をブタにします」

「どうやって?」

「簡単です。ブタって何でできています?」

「え? なんだろ?」

「ブタ肉です」

「なるほど!」

「と、いうことはこの、ブタ肉100%のハンバーガーを食べれば、ブタになれるのです!」

「ください!」

「一個200円です。2個なら30円」

「一個ください!」

「はいどうぞ!」

「ぱくっ!」

「ククク……」

「なんですか?」

「お前が食べたそのハンバーガー、牛肉100%のマクドナルドのハンバーガーだ!」

「し、しまった!」

「牛になれ!」

「もう!」怒り

「どうだ? これでお前は二度と人間に戻れない!」

「もう!」焦り

「もう!」どうしてくれるんだ!

「」


 春です。

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