86話 孤独
タイツスーツを見にまとった3人の人影が、復旧した照明に照らされる。
それは、40代であろう〝博士〟〝玉村恵〟そして
〝20代であろう女性〟である。
20代の女性は続けて話す。
「お父さん!ショーンお父さん!私キーシャ!多分わからないと思うけど、時間がないけど!私達未来から来たの!この〝タイムエッグ〟で!未来は悲惨よ!全員全滅して、白川美鈴とササキが支配する世界!あんな悲惨な未来にしない為に、今日、この時間に戻ったの!」と必死に叫ぶ。
40代になった博士が横から話す。
「ショーンさん!聞いてください!この〝タイムエッグ〟は私と玉村さんで作りました!とにかく、
〝基軸〟になっているのは、ショーンさんの死体から採取した髪の毛です!ですから、今からみんな一斉にタイムトラベルしますが、ショーンさんだけ残ります!ごめんなさい!ショーンさんを〝基軸〟にするしかなかったんです!」
ショーン達6人は理解出来なかった。
その時一匹のヴェロキラプトルが襲いかかる。
ジョーカーが刃で牙を受ける!
ショーンは、「よくわからないが、任せる!多分それしか方法がないんだろう!」と言うとジョーカーを襲うヴェロキラプトルの横腹に槍を突き刺す!
一斉にヴェロキラプトルの群れが襲いかかる!
博士は、「急いでキーシャ!」と叫ぶ!
キーシャは、頷き「お父さん!さよなら!絶対また会えるから!気づいて!さよなら!」
そう言うと地面に置いてある〝ダチョウの卵〟程の大きさの〝タイムエッグ〟のスイッチを押す!
〝タイムエッグ〟から四方に青白い光が放たれる!
光は全てのものを包む!
ショーン達6人、ヴェロキラプトル、〝片目〟2匹、
光はまたたくまに広がり続けて、ブルーに噛みつかれる寸前の管理室の理沙や西田、全てを包み込んだ‥‥
静寂が訪れる
タイムカプセルスタジアムに残されたのは、
〝渋谷ショーン〟であった。




