81話 了解
ショーン達は、道なき道と言っても過言でない悪路を進んでいた。
「ちょっと!もう少しましな運転できないの!」
荷台から、ジョーカーに叫ぶ。
「やっている!振り落とされないようにな!」
とジョーカーは、荷台に向け応える。
ショーンは、「仕方ないな、しかしここまで荒れ果てるとはな‥」と〝今〟に帰ってきて以来の初めての遠出で惨状を目の当たりにした。
〝ガー‥ジョーカー‥‥ブリ‥SOS‥〟
無線機が鳴る。
「ジョーカー!ちょっと停めてくれ!何か無線機が鳴った!」ショーンは必死に運転するジョーカーに声を掛ける。
「無線機がどうかしたのか?」ジョーカーは車を停めエンジンを切る。
〝SOS‥施設‥ジョーカー‥ブリ〟
ジョーカーは、無線の相手が魚太郎であると察した。
〝こちら、ジョーカー 魚太郎か?何かあったのか?〟
次第に無線機の音がまともになる。
〝ジョーカーさん!聴こえますか?なんか施設長がSOSだそうです‥緊急みたいですよ‥ブリ‥より急ぎみたいですから!〟
ジョーカーとショーンは顔を見合わせる。
「施設に何かあったな!引き返すぞ」
〝了解〟と無線で答えエンジンをかけた。
ショーンは荷台に、「皆んな引き返すぞ!施設に何かあったようだ!戦闘の支度をしてくれ!」と叫ぶ。
荷台のガガ達は、急なUターンに必死に耐えた。
「もう!ベッドの上といい、運転といい、強引なのよ!」とガガは悪態をついた。
エクストラエナジー スタジアム
博士と玉村恵は、スタジアムに侵入し、恐竜達に気づかれないよう、博士が〝恐竜あっちいっちゃえガン〟を仕舞ってある、備品庫を目指した。
「玉村さん、まだ試作段階なんですが、私タイムカプセルを改造して、ガンの様なタイムトラベルさせる物を作ったんですよ!」と隠れながら自慢した。
玉村は、「それ本当⁈それを〝今〟恐竜に使うの?
本気⁈」と袖を掴んだ。
博士は「本気です!玉村さんは、〝恐竜あっちいっちゃえガン〟をタイムトラベルのシステムに接続してもらいたいんです!」と泣いたフリの様な顔をして懇願した。
備品庫を開けて、二人は中に入る。
照明を付けるとそこには、〝バズーカー〟の様な、
〝恐竜あっちいっちゃえガン〟がメタリックな光を放っていた。




