80話 SOS
エクストラエナジー 管理室
西田は、管理室に置かれたアナログの無線機の電源をいれた。
〝こちら、エクストラエナジー!ショーン聴こえるか!〟
〝ガー‥ガー〟
「ダメだ!ショーン達は、距離が離れてしまっている!」
理沙も脇から、西田の無線機を奪い叫ぶ。
〝ショーン!聴こえない?ショーン!〟
暫く沈黙が訪れる。
モニターには、タイムカプセルスタジアムを破壊する〝片目〟達の様子が映し出される。
〝こちら魚太郎!施設長?注文ですか?〟
突如、無線機から返信がある。
西田は慌てて理沙から無線機を奪い返す。
〝魚太郎?聴こえるか!緊急だ!頼みがある!〟
〝施設長?丁度良かった、いいブリが入りましたよ!〟
〝魚太郎!わかったブリは買う!とにかく、横浜方面に走って、ショーン達の無線にSOSと伝えてくれ!〟
〝横浜⁈まあ、いいですよ!ブリとSOSどっちが先ですか?〟
〝SOSだ!〟
〝施設長!新鮮なブリですよ!〟
〝とにかく!S O S!〟
博士は、管理室でモニターの様子を見て、玉村恵に耳打ちする。
「お願いがあります!私に〝案〟があるんでついてきて手伝ってください!」そう言って管理室を飛び出した。
玉村は、「ちょっと!何処へ!白川さんと言い!この肝心な時に待ってよ!」と追いかけた。
白川美鈴とササキはブルーとグリーンを地下に案内していた。
ブルーは、「ササキ!何処に連れて行くんだ!」
腐りかけた右手を〝バン!〟と通路に叩きつける!
白川は、「ブルー様、薬品をシャワーの様に浴びていただきます!その為の部屋です!」
「フン!」とだけ唸った。
玉村は、博士に追いつき「ちょっと!そっちスタジアムよ!危ないって!今、耐えていればショーンさん達が戻って来てくれるから!管理室に戻りましょう!」と博士の右腕を掴んだ。
博士は玉村の腕を左手で掴み、「アタシには、秘密兵器〝恐竜あっちいっちゃえガン〟があるんです!私に任せてください!」とスタジアムのキーのロックを外した。




