77話 GPS
理沙はエクストラエナジーの管理室に侵入した。
昨夜の会議で、GPSを使わずに、ショーン、ジョーカー、大輝、可奈、ガガ、ナッパが捜索に旅立つ事が決まったからである。
理沙は、そんな砂漠で針一本探すような策に反対したが、エクストラエナジーのシステムを失う事は避けなければならない、と言う結論であった。
理沙は、西田からパスワードやシステムの起動のやり方を習った。
西田も、理沙と同じ考えであったが、施設長の立場から、皆に従いシステムを守る立場を取らねばならなかった。
西田は、理沙に、接続を一瞬で済まし、GPSの場所を特定したら、すぐにシステムの電源を落とす事を指示していた。
理沙は、西田に言われた手順で、システムを起動させ、GPSで探知した場所の緯度、経度をメモにとり、西田に言われたとおりシステムを強制的にダウンさせた。
と同時に施設内にアラームが鳴り響く!
施設にいた皆は、驚き、それぞれの寝室から飛び出した。
「なんて事するんですか!」
システムを構築してきた玉村恵は、烈火の如く怒り、理沙に詰め寄る。
白川美鈴は、「恵!怒るの後よ!タイムカプセルのシステムとブルーとグリーンのデータの入ったサーバを切り離して!それだけは守らないと!」と指示を出した。
玉村恵は理沙に平手打ちを一発喰らわすと「貴方は最高の母親かもしれないけど、人類で一番愚かな母親として名を残すわ!」そう吐き捨てると、対処にあたった。
理沙は、ショーンに自分の書いた〝メモ〟を渡した。
「必ず助けて‥」
そう呟き、壁にもたれた。




