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66話 認定

 ショーン達は、紗理奈の持っていた、冷凍ケースだけでも、〝換金〟すべく、〝銭バア〟の館を訪れた。

 ジョーカーは、〝銭バア〟と面識があるらしく、

門も容易く通れた。

 ショーン達は、案内され、館の5階にあたる、最上階の部屋に通された。

 扉を開くと、まるで〝玉座〟のような椅子にすわる、ふくよかな白髪の老婆がいた。

「ジョーカー!久しぶりじゃないの!義手の調子はどうだい?」とジョーカーに親しみを表した。

ジョーカーは、「義手か?値段の割には、まあまあだ」とそっけなく答える。

銭バアは、「ふん!あんたの愛想のなさには、慣れたつもりだけどね!」と不機嫌になる。

 ジョーカーは、「ところで、この冷凍ケースと同じものが、ここ数時間で出回ってないかい?」

と聞く。

銭バアは、「ほ〜、それがどうかしたのかね?似たケースをさっきアタシが買ったけどね、〝肉〟が入ってたけど何の肉だか?」

「それは俺達のだ!盗まれたものだ!返してくれ」

とジョーカーは訴える。

銭バアは、「何言ってんだ!アタシが買ったんだよ!まあ、〝エクストラエナジー〟のロゴが入ってたからね、訳ありとは思ったけど‥下の部屋に軟禁してるよ、一応ね、ゲームに夢中になってるよ」

と銭バアは、お香を追加し、妖しい匂いが増す。

ジョーカーは、「ソイツらが盗んだんだ、この〝細胞診断書〟がなければ、ただの肉だ、それは、原始ヴェロキラプトルの肉だ!診断書込みで一億ゼニーで買い取って欲しい!」と商談に持ち込む。

「ひ〜、笑わせるね!肉は私が買ったんだよ、〝診断書〟に一億は笑わせるね、せいぜい3千万だね!」と足元を見る。

ジョーカーは、胸から、ライターを出して、診断書に火をつけた!

銭バアは、「待ちな!待ちな!」と慌てて席を立つ!

ジョーカーは、「そんなはした金で、取り引きするなら、これはいらないんだろ?」と診断書を燃やすことを止めない。

銭バアは、「わかった!7千万で買うから、燃やすのお止め!」と,慌てる。

主導権は、ジョーカーにあった。

ジョーカーは、ライターを消して「盗まれた俺たちにも、責任あるからな〜、8千万だ!それで手をうたないなら、無しだ!」と脅す。

銭バアは、「わかった!ジョーカーちゃんわかったから、診断書を渡して!」とジョーカーにあしらわれた。 

ジョーカーは、「軟禁してる〝小僧達〟はどうするんだ?」と聞いた。

銭バアは、「売っちまうよ!若い男が好きなプロダクションの社長に、よく〝舐められる〟と思うよ」

と言った。

それに反応したのが紗理奈だった。

「そんな事許せません!私達が預かります!2千万値引きしたんですから、そんな小僧2千万で売れますか?」と怒っている。

ジョーカーは、紗理奈を制し、「銭バア?その肉を欲しがる研究者は多数いるだろう、あんたには、充分な儲けのはずだ、コソ泥の小僧達に拘る理由はないだろう?俺たちは、まだ〝過去〟に行ける、そんな商売相手を無下にしなくてもいいだろう?」

そう説得した。

銭バアは、「むー」と唸り、

「好きにしな!」と言って、細胞診断書を受け取った。

 ショーン達は全部で9千万ゼニーと、ラッパとスジの身柄を預かった。

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