64話 娘からの刺客
ショーンは眠りについた。
7年ぶりの柔らかい寝床であった。
横に、キーシャを挟んで理沙が居る。
いつ〝笛〟が鳴るか?聞き耳を立てる習慣は簡単には捨てられなかった。
ショーンは〝夢〟に落ちていく。
ショーンは、階段を登る。
階段の先は、光に満ちている。
ショーンは、光に吸い込まれるとそこは、 〝チェス〟の盤上である。
対面には、〝片目〟が待っている。
ショーンは、反射的に〝槍〟を構える。
〝片目〟が話しかける。
〝俺を狩るのか?ショーン?〟
ショーンは答える、「当然だ!同志の仇だ!」
片目は、〝俺をオマエに仕向けたのは、キーシャだ!〟
ショーンは、耳を疑う。
「何故!キーシャが、俺を殺そうとする!」
片目は、「全ては、お前から始まり、大輝、〝ササキ〟へと広がった。全ては、お前だとキーシャは気付き、自分の存在を消してまで、この悪夢を消したいと80歳のキーシャは思ったのだろう、俺の〝主人〟はキーシャ様だ!」と言った。
ショーンは、呆然とした。
〝俺の存在が間違いなのか?〟
〝俺がいなければ、未来は幸せなのか?〟
そんな疑問が湧く。
片目は、〝さあ、決着をつけよう!全てに!〟
片目は、ショーンを飲み込んだ!
ショーンは、〝宇宙〟を漂う。
理沙が、大輝が、可奈が、ジョーカーが、近寄る。
続いて皆んな近づき、一つの大きな塊になる。
皆の向かう先に、〝老婆〟が光に包まれ手招きする。
〝老婆〟は、キーシャだ!と直感でショーンは悟る。
夢は長いようで短かった。
ショーンは、飛び起き、時計を見ると
午前3時だった。




