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59話 別離

 翌日、大輝と15人は、タイムカプセルを目指した。

 もう、ベースキャンプには戻ってこない、皆その決意の元、最低限の必要な物だけ持ち、出た。

 1番厄介だったのは、博士だった。

どう考えてもタイムカプセルに入らない程の〝成果〟を積むと言ってきかないのである。

なんとか説得したのは、ナース、ローザであった。

この二人は、〝ジョーカーを取られた〟と言う妙な結束があった。

渋々、武器一つ分に絞った博士だが、ベースキャンプを離れるのを最後まで惜しんだ。


 タイムカプセル付近


 大輝は、15台全台の充電状態と設定を確認する。

どれも、順調である。

 ガガの足に息子二人が、しがみつく、〝ソイ〟と〝トイ〟である。4歳と3歳だ。

 ジョーカーは、もしかしたら、2度と会えないかも知れない〝家族〟と抱き合う。

ガガは、納得してはいなかったが、この〝賭け〟に勝てるのは、ジョーカーだけと言う自負もあった。

ガガとジョーカーは、一心同体である。

 大輝は、順に皆を乗せる、特に子供には、気をつけた。

 カプセルが閉じると同時に〝操作不可〟の設定に変えた。

子供は好奇心旺盛である、弄るなと言ってもいじるのである。

 

 一通り準備を済ませ、一人、3日後に転移するジョーカーに、ショーンと大輝が寄る。

 ショーンは、「済まない、お前が来なこれば何も始まらなかったのに、危険な賭けをさせてしまう」

とジョーカーに言葉をかける。

ジョーカーは、「なあに、そんな覚悟は妹の為に賭けをした時から出来ている。大輝に妹が手術を受けられたと聞いたから、満足だ!それに、おれは必ず帰る!」とショーンに話す、続けて「それからな!

〝片目2号〟が言った事はきにするな!時空が何をするかなんて全く読めない!」と言った。

 ジョーカーは〝片目2号〟の一言でショーンが一人娘のキーシャの事を無防備に愛せなくなっていたのを知っていた。


 大輝を始め、15台のタイムカプセルは,青白い光を放ち〝転移〟した。


独り残されたジョーカーも、3日後には、無事充電を,終え〝転移〟した。


 2050年 エクストラエナジー


「施設長!帰ってきました!」と施設長の部屋へ飛び込む。

施設長 西田は、「大輝か?15台全部だな!」と立ち上がる。

職員は、「いえ、一台です、〝4322〟番、可奈さんのカプセルです!乗っているのは‥ジョーカーです!」


 カプセルが開く


ジョーカーは、「ん?俺が先か?」と呟いた。

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