51話 遥か彼方の恋人
大輝は、病室のベッドで寝ていた。
過去から帰って数週間たち、回復に向かい歩くことも許される位回復していた。
大輝の頭の中は、紗理奈の事でいっぱいだった。
〝遥か彼方の恋人〟逢いたくても、連絡すら出来ない。
あれから、過去はどうなっているのか、心配であった。
大輝は、エクストラエナジーから、〝聴取〟を受けた。
大輝は、紗理奈とトン・チン・カンの事は、はぐらかしたが、それ以外は、覚えている限りの情報を伝えた。
特に〝ソーラー充電〟が出来ない状況であり、タイムカプセルの改良を急ぎ、生存者の帰還を急ぐよう求めた。
そんな病室に〝施設長〟西田が見舞いに来た。
「おー、大分回復しとるな!2代目の伝説の男!」と笑顔で近づく。
大輝は、決して悪い気はしないし、一生使いきれない程の報酬も手にしていた。
西田は続けて、「タイムカプセルの改良も順調だぞ、風力、地熱、様々な充電方法も考えているし、
もう体外人、いや〝純正〟の人しか過去には送らん!心配ない、大輝くんはエクストラエナジーに残ってオブザーバーとして、働いてもらうつもりだ!」と2年間の失敗を取り戻せると上機嫌であった。
大輝は、「もう一度過去にいきます!皆んなを連れて帰らないと!別の新人では、みんなを救出できない!」と強く言った。
西田は、「は〜、〝ショーン〟と一緒だな、わかった,君に迎えに行ってもらう、しかし、試作機の無人帰還が確認できてからだ、君まで、ショーンの様に帰って来れなくなったら、このプロジェクトも
終了となってしまう!ある程度の情報が世間に流れて、〝人権団体〟の活動も盛んになっていて、政府も迷っている。何としても救出して、〝定期トラベル〟を可能にしたい!」と大輝を理解した。
大輝は、〝何としても紗理奈を連れて帰る〟と心に刻んだ。




