39話 可奈の想い
可奈は、夕食の後、河原にショーンを呼び出した。
ショーンは、〝片目〟を狩る事の意見かな?と思い河原に向かった。
河原で、火山灰の空を見つめ、〝星の一つ〟でもあればいいのに、と叶わぬ願いを抱いていた。
可奈は、〝叶わぬ想い〟も抱いてショーンを待った。
ショーンは、「どうした?可奈?〝片目〟の事か?」と可奈の横に腰を降ろす。
可奈は、「〝片目〟の話って言えばそうなんですけど‥私のことをショーンさんに、知って欲しくて‥私、〝最下層〟に落ちて、助けてくれる人も家族もなくて‥〝何で生きてるんだろう?〟っていつも思ってました。そんな私が、唯一心躍るのが、
〝渋谷ショーン〟の存在でした。
最下層にいたのに、タイムトラベルに成功し,全てをひっくり返した!上級民も、政治家も、企業も何一つ渋谷ショーンに文句を言えない、アイツらだってまた、〝新石油〟で甘い汁を吸おうとしてる。
なのに、〝渋谷ショーン〟は、更に挑戦した。
お金は腐るほどあるのに、そんな〝貴方〟が憧れでした!結婚したいくらい!でも貴方には、妻子がいた‥私は、狩のメンバーとして、貴方と生きる為に戦う‥生き残った瞬間が唯一、自分を認められる瞬間でした!〝貴方の役にたったと〟‥私、〝死んでしまう〟気がするんですよ‥片目に殺られるのかなって‥貴方が危なかったら平気で命投げだすでしょう‥もう少しでバイバイかなって‥」そこまで話すとショーンが遮った。
「誰も失わない‥殺らせない‥そんな寂しい事言うな!」と決して泣かないショーンの目に〝雫〟があるように見えた。
可奈は、「キスしてください‥一緒に戦った思い出に、一度でいいんです‥」
ショーンは、黙ってキスをした。
ショーンの頬には、一雫の涙がながれた。




