37話 思い
翌朝
ガガは遅刻した。
朝食には、ショーン、大輝、可奈、ジョーカーはいたが、ガガは遅れてきた。
ショーンに遅刻を咎められたが、ガガ上機嫌であった。
昨夜、ジョーカーとガガに何があったかは、皆、暗黙の上承知していた。
ガガは、昔ショーンと関係があった。
それは、ショーンが理沙と結婚前の話であり、ガガの20代の女性としての〝欲求〟は長らく押し殺されていた。
朝食の後、ジョーカーを残して4人は、ベースキャンプへ向かった。
ベースキャンプにて
ベースキャンプに着いた4人に、女性達は、ガガを取り囲んだ。
ガガは、リーダー理沙とは〝対極〟の姉のような存在で、皆に慕われた。
理沙は、ある意味皆を〝管理〟しなければならず、厳しい事も言った。
だが、ガガは自由で、強く、皆が憧れるのも無理なかった。
ショーンは、皆に相談があると、会議を開いた。
まず、蓄電池の件は、時間はかかるが、充電している事を伝えた。
皆から歓声が上がる。
帰れる!そんな希望が現実のものになりそうだからだ。
次に、ガガが〝片目〟の巣を見つけた事を伝えた。
皆にどよめきが、起こる。
片目には、5人の同志が喰われている。
怒りがわかないはずがない、しかし、やっと帰れる見込みが出来た今、戸惑うのは、皆同じであった。
そんな状況にあっさり答えを出したのは、リーダー理沙であった。
理沙は、「今までは、不意を突かれ、数々の同志が亡くなった。今度は、居場所が解る、不意を突けるのは、こちら、これからもタイムカプセルが、人数分到着し、全員帰れるようになるまで、何ヶ月かかるかわからない、その間に、また同志を失うのは、
もうごめん!立てましょう計画を、ヤツをハメルのよ!」そのスピーチは、何より説得力があり、〝片目〟に怯える生活を終わりにする!と皆、強く頷いた。




