17話 伝承
2048年 2年前
横山大輝は、父の道場にいた。
父 横山則宗は息子大輝と対峙していた。
大輝の父は、貧困層の街で道場を経営していた。
剣道の道場とは名ばかりで、是空流の剣を後世に伝える為の場所であった。
是空流は、伝えるのは、子孫とは限らなかった、
父 宗則も師匠から受け継ぎ、道場を開いた次第であった。
宗則にしてみれば、大輝が伝承者の第一候補で、
大輝が4歳の頃から、剣の道へ導き鍛えた。
是空気龍の奥義〝活殺剣〟を伝承をするか?の瀬戸際まで、大輝は、力を付け成長していた。
ある日、父 宗則は、真剣を二振り用意した。
〝活殺剣〟を伝承する為である
大輝は「真剣でやるのか!やるのか?イカれてる親父!」と立ち会いに反対した。
父 宗則は、「やる、さあ構えろ」とだけ言った。
大輝は、渋々〝真剣〟での立ち会いに了承した。
二人は、真剣を構え対峙する。
宗則は、「さあ、来い」と誘う。
大輝は、「親父、腕の一本くらい失う覚悟はあるんだろうな?」ともはや〝火〟がついていた。
宗則は、「未熟者が、何をのたまう」と煽った。
大輝は、その言葉をきっかけに襲いかかる、
宗則は、最初の一太刀をかわし、後ろへまわった。
宗則は左手で大輝を抑えた!
右手に持った剣で大輝の心臓を貫き、自らの心臓は寸分のところで外す、これが〝活殺剣〟であった。
この時は、大輝も自らも寸分の所で外し、
伝承の儀は終わった。
数分すると母 美佐子が、道場へ入り救急車を呼んだ。
病院から退院した大輝は、実家へは戻らなかった。
スラム街へ住み着くようになり、やがて、〝ナッパ〟と連むようになるのである。




