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コント・漫才

漫才【卒業パーティー】

作者: 瑳帆

ゲラゲラコンテストの応募作品です。


よろしくお願いいたします。

ボ(ボケ)…悪役令嬢

ツ(ツッコミ)…王子



二人「皆さんこんばんわ~」


ツ「王子です」


ボ「悪役令嬢です」


二人「二人合わせてダンザイズです」


ボ「ありえませんわ!」


ツ「のっけからどうしたんだい?」


ボ「何故、卒業パーティーで漫才をしなければいけないのです?」


ツ「いい質問だね!主催者側からオファーが来たんだよ、二人で何か余興をしてくれって」


ボ「殿下…貴方はアホですか?」


ツ「いきなり酷いな、不敬だよ?」


ボ「主催者側の趣旨がまるでわかっていませんわ!」


ツ「そうかい?皆を楽しませる出し物をって言われたんだけど?」


ボ「はああ…バカだバカだとは思っていましたがここまでとは…」


ツ「一国の王子に面と向かって言う台詞じゃないよね?」


ボ「卒業パーティーと言ったら婚約破棄でしょう?」


ツ「それ、物語の中だけだから」


ボ「この日の為に日々ヒロインを虐めていたわたくしの苦労をどうしてくれるんです!?」


ツ「えっ?初耳なんだけど…と言うかヒロインて誰?」


ボ「さあ?誰も殿下に近付こうとしなかったのでピンクの髪色をした小動物みたいな令嬢を片っ端から虐めていました」


ツ「無差別?一体どんな虐めをしていたんだい?」


ボ「提出レポートの間違った箇所を嫌味たっぷりに赤インクで塗りつぶしてやりましたわ、オーホッホ」


ツ「添削だね?」


ボ「無様なダンスをしていたので足腰立たないくらいに踊らせてやりましたわ、オーホッホ」


ツ「特訓だね?」


ボ「公衆の面前で池に突き落としてやりましたわ、オーホッホ」


ツ「人命救助の予行練習だね?」


ボ「さあ!殿下!わたくしを断罪して婚約破棄してくださいませ!」


ツ「婚約破棄した後どうするの?」


ボ「国外に追放されます」


ツ「国外?まさか、隣国へ行くんじゃ無いよね?」


ボ「ぎっくり!」


ツ「何その腰痛みたいな驚き方」


ボ「ままままさか、りりり隣国なんか、いいい行きませんわよ?」


ツ「動揺が目に見えているから」


ボ「至って冷静ですわ!」


ツ「鏡見せようか?銀メダル狙えるくらいの速さで目が泳いでいるよ?」


ボ「金メダルじゃ無いんだ…コホン。良いから早く婚約破棄して追放なさいませ!」


ツ「どうしてそこまでして追放されたいの?」


ボ「追放された悪役令嬢は隣国の見目麗しい皇太子に保護され溺愛されるのが決まっているからですわ!」


ツ「だから、物語の中だけだって!」


ボ「物語になるくらいだからワンチャンあると思うんですよね?」


ツ「無いよ!そんな事よりやっぱり皇太子狙いか。イケメンだもんね?」


ボ「あら、殿下もそれなりにイケメンですよ?」


ツ「心から喜べないのは何故だろう?」


ボ「隣国へ行く馬車を待たせているので早くしてくださいませ」


ツ「用意周到だな!」


ボ「隣国で殿下とヒロインの幸せを願いますわ」


ツ「だからヒロインなんて居ないから!」


ボ「ピンク頭の小動物的な女性を探せば間違いないかと…」


ツ「僕にとってのヒロインは君だよ、悪役令嬢!」


ボ「えっ?」


ツ「子供の頃から好きなんだ!」


ボ「えええーー!」


ツ「今度は金メダル狙えるくらいに目が泳いでいるね?」


ボ「やった!金メダル!じゃない!殿下がわたくしを…好き?」


ツ「婚約破棄なんかしないよ?僕の妃になってくれるよね、悪役令嬢?」


ボ「こんな展開は予想外ですわ」


ツ「聞きたくないけど、どんな展開を望んでいたの?」


ボ「手酷くわたくしを捨てた殿下が隣国で美しくなったわたくしを見て逃した魚は大きかったと後悔するざまぁ展開です」


ツ「真実がひとつも無い展開にビックリだよ」


ボ「殿下…その…あの…本当にわたくしの事を?」


ツ「好きだ!愛している!」


ボ「わたくしも殿下をお慕いしています!」


ツ「もう婚約破棄とか言わないよね?」


ボ「はい!殿下の隣で立派な相方になれるよう頑張りますわ!」


ツ「そこは王妃って言ってよ」


二人「どうもありがとうございました」


読んで頂きありがとうございます。


コントも書いてます。興味があったら読んでください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 素直な流れだと思いますし,最後も"らしい"オチでいいと思います。 ちなみにコンビ名の「ダンザイズ」ってどこから来てるんでしょ。
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