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どんな世界でも結果は同じだった

いつも思う。戦争というものがこの世からなくならないのか。平和というものが本当に存在するのか。世界を渡り歩いても結局は同じ答えがいつも出る、何度同じ試みをしても最後には同じ結果が目の前に現れる。一体どれほどのことを頑張ってきたのか、それすらも覚えていないいつのまにか自分が生きてきた過去を忘れてしまっていた。そんな中俺は一つの思考にたどり着いた。それはそんなことを考えるくらいならそんな立場に立つべきではないもっと違う視点から物事を見据え考え最良の結果へと導く、それが生きる上での最善の生き方なのではないかと。その思考が全ての始まりとなった。

俺が記憶を持ったまま転生を繰り返すことを知ったのかはもう覚えていない、なんでそんなことにもなったのかはどうでもいいとさえ思えてくるほどだ。ただ今を生きる上で必死でそんなことは頭のなからすでに離れていた。それでも今いるこの世界は今まで渡り歩いてきた世界よりも幾分もマシに感じるほどに善悪が上手く噛み合い平和も貧困も所々で見かける。俺はそんな世界でこつこつ淡々と生きる努力をした。しかし、そうも言ってはいられなくなるのが世の中だ、この世界では人と魔物が相容れず幾千もの長き時戦争と紛争を繰り返してきた。あるものは虐殺をあるものは拷問の果て公開処刑されたものその世界を振り返れば目を背けたくなるような記述がいくつも出てくる。だからこそどちらの勢力も自分たちが勝利し平和な世の中にしようと日々の軍事力を秘匿に拡大を続けた。俺はそんな勢力に対して興味はさらさらなかった、どちらを助けるもなく、喧嘩を売りたかった訳ではなかった。ただ自分の生活を邪魔してくるならば腹を括るしかないと思いひたすらに体を鍛えた。

しかしこの世界は魔物や人間など多種多様な種族がいるせいか見たこともない魔法や妖術、見たこともない現象がたくさん起こる。特に驚きなのは魔物と人間の頂点に立っている人物魔物は魔王と呼ばれるもの、人間は王族と呼ばれる人物の特徴だ。魔族はほとんど子を産まない、その理由は人間よりもはるかに長生きをし継承をしてしまうとそのぶん力が分散し、徐々に脆弱をし始めてしまうからだ。そのため魔王は数千年に一度しか子を産まず、代替わりすることはほとんどなかったとのこと。逆に人間の方は子に継承する分自分の力もその子に明け渡す、継承すればするほど強くなるというしかもそれは既に人間の枠を超え魔物を脅かすほどにまで大きくなっているとのこと。しかもそのそれぞれの力がついに均衡になるほどまで迫っているとのことだった。そんな均衡が崩れれば一気に片方に勢力はまし今までにない規模の戦争が起こりこの世界がもつのか少々不安になるのは当然考えたが果たして体を鍛えたからといって同行できるものでもないしまた同じ残酷さを見ることになるのかと憂鬱になってしまった。

そんなある夜のことだった俺が寝ている間に家に尋ねてきた人物がいた。

「今晩は夜分遅くに失礼します。▪️▪️▪️さんは居ますか?」

俺の睡眠を妨害する奴を許すつもりもなかったがこんな離れた地の一軒家にしかも俺の名前で呼んでいることは何かしら俺に伝えたいことでもあるのかと半信半疑で俺は家の扉を開け中に招いた。するとその人物は

「こんな時間に大変申し訳ありません。しかし急ぎあなたに伝えねばならないことを伝えにきました。▪️▪️▪️さん、あなたにこの世界の天秤になってもらいたいのです。」そんなことを言われ俺は二度寝をしたい気持ちに駆られてしまったのだった。

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