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第5話(^ω^)「ムカつく奴って大抵同じ顔してる」

5 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/08/14(金) 21:00:00.00 ID:1399336



(^ω^)が魔王城に来て、一週間が経ちました。



 四天王はお金を貰ったのでダッシュで帰りました。



■ 魔王城─玉座の間 ■



(・∀・)「魔王様!大変です!」



  ('A`)「なんだ?」ツメキリパチンッ



(・∀・)「また勇者がここ魔王城に向かっていると報告がありました!

      我が軍も少なからず被害を受けています!」



  ('A`)「ふぅん」パチンッフゥー



(・∀・)「ふぅん……て、大丈夫なんですか?対策しなくて」



  ('A`)「勇者なんて鉄砲玉みたいなモンだ。お前だって何回も見ただろ」



(・∀・)「しかし、念には念を……勇者には神の加護があるも言いますし」



  ('A`)「神がなんぼのモンじゃい!アイツらホント、要らん事しかしねぇ!」



(´∀`;)「魔王様、魔王様!勇者が城の前に現れました!」



  ('A`)「おう!通せ通せ!ボッコボコにしてやるよ!」



(´∀`;)「え……平和的解決とか、なさらないんですか?」



  ('A`)「右の頬を打たれたら、左の頬に風穴開けてやるのが魔界の流儀だ」



              ザッ「ふん、その余裕もこれまでだ、魔王」(ω)



(・∀・)「き、貴様は!?」



                「私は勇者。それ以外の何者でもない」(ω)



  ('A`)「ふーん。まぁ、分かってるけど、何しに来たの?」



                 「はッ!聞きしに勝る傲慢さだな!」(ω)



マントバサッ「貴様を倒し、人類に栄光と平和の世をもたらすのだ!」(・ω・`)



  ('A`)「……救えん奴だ。

      自身が『勇者』という人形であることに気がついていないとは」



    キッサキツキツケッ「戯言を!我が聖剣の錆となるがいい!」(・ω・`)



(・∀・)「ぐッ!!この魔力……やはり勇者、只者ではない!」



  ('A`)「ふん、面白くなればよいが(^ω^)「ちょっと待ったァァァ!!」



  ('A`)「んだよ。せっかく久々にシリアスモード入ってたのによ」



(^ω^)「外から見させて貰ったが、勇者の相手は俺にさせてくれ!」



(#^ω^)「コイツの顔を見ていたら、居ても立っても居られなくてな!」



  ('A`)「また覗き見か。趣味悪いな……知り合いなのか?」



                 「誰だ貴様!魔王の使いか!?」(・ω・`)



(#^ω^)「コイツ自身は知らん……だが、コイツのこの顔に因縁があんだよ!」



('A`;)(・ω・`;)「顔?」



(#^ω^)「テメー、同じフグリのくせして、お前だけしぶとく生き残りやがって!

      ナメたらあかんど!」



(・ω・`;)「生き残る?何を言っているんだ!?」



(#^ω^)「その媚びとるように垂れた眉が、ずっと気に食わんかったんじゃ!」



(#^ω^)「おうおう!大先輩の(´∀`)さんを差し置いて勇者ポジションか!?

     流行らない言われとったくせに出世したもんじゃのう!ゴルァ!」



(´∀`;)「わ、私の顔が何か?」



  ('A`;)「分からん……コイツは一体何に怒っているんだ?」



 (・∀・)「恐らく、生前の異世界で、似た顔の者と何かあったんでしょうね」




(・ω・´#)「さっきから黙って聞いておれば、適当なことを抜かしおって!

      叩き切ってやる!」



 怒り震える勇者の剣が(^ω^)を襲う!



 ザシュウッ!という音を立て(^ω^)は切り裂かれた!



 (#^ω†)「ぐあああああああああ!」



(・ω・`;)「あれ?弱ッ!!」



  ('A`)「そりゃあ、コイツ転生してきただけの一般人だしな」



(^ω^)「ぐわぁぁぁ……あれ?でも痛くねぇや。傷も一瞬で消えたし」



(・∀・)「言ったじゃないですか。アンタもう死んでるから死なないんですよ」



(^ω^)「あ、その設定は生きてたんだ」



(・ω・`;)「クソッ!不死者か!魔王め、禁忌の魔法にも手を出したか!」



  ('A`)「何いってんだ人間風情が……興が冷めた。さっさと終わらせるか」



 魔王はそう言うと玉座から立ち上がり、勇者の前に立ちはだかる。



(・ω・´)「その甘さが命取りよ!」



 仁王立ちする魔王に対し、勇者は渾身の力で斬りかかる。



 しかし、魔王の皮膚はまるで黒鉄のように硬く、剣を振った勇者の腕はじぃんと痺れてしまった。



(・ω・`;)「はっ!!?硬ってぇ!!」



  ('A`)「はぁ……人間の王もいい加減に気づけよ。

      いくら勇者を送り込んでも無駄だとな」



 魔王は勇者の顔面をその巨大な掌で鷲掴みにすると、軽く力を込める。



(・ω・`;)「な……何をす……ぐわぁァァァァァッ!!」



 すると、掌に触れている部分の顔面が溶解し、そして霧散してゆく。



      「うわっ、えっぐ。なにこれ、顔面に風穴あいてるじゃん」(^ω^)



「魔王必殺四十八手の一つ、"掌を太陽に(パームボム)"。掌の温度を太陽並にします」(・∀・)



                        「うわっ、ダサッ」(^ω^)



(´・ω:;.「く……魔王め……だが覚えておけ、必ずや第2、第3の勇者が……」



  ('A`)「うっせぇな。それを言ったのはお前で98回目だよ」



(´:;.ω;.「な……ッ?それ、は……一、た……イ……」



(:;.ω:;;.「………………」






  ('A`)「ふぅ。動いたらお腹減ったな……

      ちょっと食堂に行ってくるから、後は片づけといて」



                            「はッ!」(´∀`)



(^ω^)「すっげぇ……頭から上が消し飛んでるよ……グロ……あれ?」



(^ω^)「これ、人間じゃなくて機械じゃん。ロボット?」



(・∀・)「ええ、まぁこれには深い訳があるんです……実は……」



(^ω^)「あ、いや。いいっスわ、そう言うの。面倒くさいし」



(・∀・;)「ええ……転生者ってこういう隠された真実的な奴を好む傾向があるんですが」



(^ω^)「それを知っても女の子は寄ってこないだろ?

     それに俺、魔王城の外に出られないんだから、知っても意味ないじゃん」



(・∀・;)「それは、まぁ、そのとおりですが」



(^ω^)「なんかムカつく奴の顔を見てたら小腹空いてきたな……

     ちょっと魔王~~俺も一緒に食堂行くわ」



  ('A`)「付いてくんなッ!」



(;´∀`)「なんだか、捉えどころの無い方ですねぇ」



(・∀・)「そうだな。まるで雲のようだ」



→つづく



本人の預かり知らぬところで雲のジュウザ判定を受けた(^ω^)!



だがしかし、止まることを知らない彼の覇道は、さらなる混沌を生む(^ω^)!



次回、

(^ω^)「地下牢って地下とロー(Low(低い))をかけたダジャレだって知ってた?」



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