第3話(^ω^)「食堂相席」四天王参上編
3 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/08/12(水) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 魔王城─食堂 ■
ザッザッザッ
川゜-゜)「風魔大将軍が遅刻するそうだな」
ξ゜⊿゜)ξ「クク……奴は四天王の中でも最も自宅が遠い……」
(,,゜Д゜)「電車遅延ごときで遅刻するとは魔族の面汚しよ……」
説明しよう!!!
聡明なる読者の諸君は既にお気づきであろうが、
彼らこそ魔王の忠実なる部下、魔界四天王である!
世界を凍てつかせる氷の女王!魔界北方を統べる氷魔大将軍、川゜-゜)!
無尽蔵の電気で大都会を照らす!魔界トップ企業CEO雷魔大将軍、ξ゜⊿゜)ξ!
火山で野菜を育てている内に無限の筋肉を手に入れた炎魔大将軍(,,゜Д゜)!
※この場に居ない風魔大将軍については割愛
彼らは今日、魔王の命令の下、極秘会議の為に魔王城に集まったのであった!
ちなみに極秘会議は毎月21日に開催されている!
川゜-゜)「しかし、毎度のこと、魔王城の朝食バイキングは混んでいるな。
今日は早めに着たというのに」
(,,゜Д゜)「しょうがないだろう。
魔王城で働く職員と宿泊客だけでなく、一般人も居るんだから」
ξ゜⊿゜)ξ「ここの朝食バイキング、美味しくて安いって評判だものね。
駅も近いし、出勤前に立ち寄るサラリーマンも多いって聞くわ」
川゜-゜)「それは大いに結構だが……
食べ物を取っても、席が見つからなくては食べられないではないか」
ξ゜⊿゜)ξ「確かにそうね……あ、
あのオッサン一人で四人席座ってるくせに食後のコーヒー飲んでる。
優雅なものね……」
『ふぅ~やっぱり朝はブルーマウンテンに限るね』旦⊂(´∀` )
川゜-゜)「ちょっと私が交渉してこようか」
(,,゜Д゜)「まぁまぁ。彼だって毎日満員電車に揺られているんだ。
今日ぐらいはゆっくりと座らせてやろう」
『あ、すいません。ちょっと相席いいですか?』(^ω^)
ξ゜⊿゜)ξ「あっ!」
『構いませんよ。私ももうすぐ出るからね』旦⊂(´∀` )
『どうも、ありがとうございます』(^ω^)
川゜-゜)「くそっ!先を越されたか!不覚!」
(;,゜Д゜)「別に、他に空いている席を見つければいいだろう」
ξ゜⊿゜)ξ「何言ってるの!空いている席を探して巡っていると、紙一重でさっき
通り過ぎた席の人が立ち去ってしまい、自分の後に来た人に席を盗ら
れて、最終的に十分、いや二十分以上席を探し回る羽目になるのよ!
これを通称『立体駐車場の原理』という!」
川゜-゜)「然り!」
(;,゜Д゜)「『然り!』じゃねぇよ。そんな原理ねぇよ。
……思い当たる節は滅茶苦茶あるけど」
ξ゜⊿゜)ξ川゜-゜)(゜Д゜,;)カンカンガクガク
『それじゃ、私は行こうかね』旦⊂(´∀` )
『お仕事頑張ってくださいね』(^ω^)
ξ゜⊿゜)ξ「あッ!あのオッサンが席を離れた!チャンス!」ダダダ
川゜-゜)「モタモタしておれん!折角の味噌汁が冷めてしまう!
あのフグリと同席させてもらおう!」ダダダ
(;,゜Д゜)「全く……相変わらず落ち着きのない奴らだ」
(^ω^)「ベーコンエッグ、ワカメのみそ汁、鮭の塩焼き……山盛りのキャベツ
……ごきげんな朝飯だ……」
ξ゜⊿゜)ξ「ごきげんよう。少しよろしいかしら?」
(^ω^)「あ、はい。なんスか?」
ξ゜⊿゜)ξ「ここ四人席ですわよね?私3人連れなんですけれど、
他のお席が空いていなくて……相席してもよろしくて?」
(^ω^)「あ~……」
心の声→(っべ~異世界で女子に話しかけられちゃったよ!
これはもうフラグビンビンおっ立ってる証拠だべや!?)(^ω^)
(^ω^)「全然、構わないっスよ?」
ξ゜⊿゜)ξ「ありがとうございますわ!ほら、アナタたち、オッケーだって」
川゜-゜)「恩に着る。邪魔するぞ」
(^ω^)「いやいや、全然。譲り合いの精神ですから」
心の声→(っひょ~いきなり美人さんが二名も!こりゃ我がハーレム道……
略して覇道が極まる日も早いんじゃないの!?)(^ω^)
(,,゜Д゜)「なんかすんませんね……ウチの奴らが……」
(^ω^)「……はい?」
(,,゜Д゜)「え?」
川゜-゜)「どうかしたのか?」
(^ω^)「……あっれぇ?僕の目がオカシイのかな」
(つω⊂)ゴシゴシ
(^ω^)「……っ、ふぅ~~~~~~、あっれ?」
(;,゜Д゜)「な、なんだ一体?俺の顔になんか付いてるのか?」
(^ω^)「……何でアンタ女じゃないん?」
ξ;゜⊿゜)ξ「え?」
川゜-゜)「!!?」
(;,゜Д゜)「……はぁ?」
(^ω^)「だからさ。黒髪ロングのクール系美女。金髪ツイン縦ロールお嬢様
ときたらもう一人はボーイッシュな元気っ娘かほわほわ系アホの娘と
ウォール街で相場が決まっとるじゃろがい!
異論は認める!」
(^ω^)「なんで筋肉ムキムキのおっさんが居んだよッ!!!!」
(;,゜Д゜)「なんで……って言われてもなぁ……」
川゜-゜)「仮にこの男が女でも、
お前の言うような元気っ娘やアホの娘ではないと思うが……
それでもいいのか?」
(^ω^)「腹筋の割れた美女は全男性の性癖です」
ξ;゜⊿゜)ξ「そんな断言しなくても……多分意見は分かれると思う」
(^ω^)「つーわけで、やり直し。女体化して出直してこいや」
(;,゜Д゜)「い、いや。そんな事言われても……
おい、なんかもっと言ってやってくれ。
多分、男の言うことにコイツは耳を貸さんから」
ξ;゜⊿゜)ξ「え、やだ。なんかキモい」
(;,゜Д゜)「えぇ……お前は?」
川゜-゜)「私はこの男に概ね同意する。炎魔大将軍。貴様、女になれ」
(;,゜Д゜)「……え?」
ξ;゜⊿゜)ξ「え?」
(^ω^)「お?炎魔大将軍って何?」
「なんだなんだ、朝から騒がしい……」('A`)
「何やってんだアイツら」('A`;)
「というか何で転生者が四天王と一緒に居るんですかね?」(・∀・)
→つづく
朝食バイキングで偶然四天王(三人)と出会ってしまった(^ω^)!
炎魔大将軍をボロクソに言っていたら、なんか同類っぽい女性……
川゜-゜)の正体とは一体!?(正解:魔界四天王)
次回!
(^ω^)「バイキングは大抵食べすぎて後悔しちゃう。だって男の子だもん」