主人公がリハビリの為に何故かアフリカに行くことになり、途中から原始人学校に通い始めたりなどの謎の展開をひたすら繰り返す物語。
私は何も覚えてない。記憶がないのだ。私と同じ生き物は見たことがない。
木の上で目を覚ました私は木から降りることもせず、側にある草を食べて木の水をすう。その後はひたすら遠くを眺める。
夜はいつも誰かに見られている気がする。だから目を開けたまま寝るのだ。
そして朝、目を覚ますと同じように草を食べ、水を飲み、ひたすら遠くを見つめる。暗闇の中、何者かの視線に怯えながらまた一日を終える。
たまに、木は私を受け付けないことがある。そんな時は隣の木に移動し、また同じことを繰り返す。
「私は何なんだろう?」
分かっているのは、私は何かから逃げ続けているということだ。
このような生活を続けること数ヶ月。ある日を境に私の生活は一変する。何が起きたかというと、次々と森の中の木が枯れ始めたのだ。
もう何が何だか分からなくなってきた。分かる事と言えば二つだけ。
私は生きているということ。そして、たびたび感じていた視線がなくなったことぐらい。
私は自由になったのだろうか? それとも、誰かに捨てられたのだろうか? 私はどうすれば?
数日間何も食べる物がなく、ひたすら飢えていた私はついに倒れる。
ーー
どのぐらい時間が経ったのだろうか? 目が覚めた私は周囲を見渡すと、森はいつもの状態に戻っていた。
無数に木が生え、辺りは雑草で埋め尽くされていた。
この時私は思った。そもそも私はここで何をしているのだろう、と。
◆ ◇ ◆
ふと目が覚めると、そこは見たことのない場所だった。見たこともない未知の生物が自分の周りを囲んでいて、何かを言っている。
「スキンヘッドが起きたわよ!」
周りは盛り上がる。どうやら僕は数年前事故に遭い、仮死状態のまま眠っていたのだ。
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その事故で少年は脳に障害を負い、記憶がなく言葉も分からなくなってしまった。
少年はずっと夢を見ていたのだ。森の中で意識を失い、何度も変化のない森で自分の正体も分からず生活する夢を……。
そこから少年の脳のリハビリが始まる!
少年のリハビリは、普通の老いぼれたおじさんがするリハビリとは違った。彼のリハビリは壮絶なアドベンチャーなのだ。
まず、頭がクラクラで歩くのもままならない中、アフリカの奥地へ"G”を狩りに行くのである。
森の中へ入るとき彼は思った。
ーーめちゃんこ暑いやん!
いきなり彼は死にかけである。死を感じ、必死に水を求めて歩く。森を進んで行く内に水が湧いている所を見つけ、水の中に細菌があるかもしれないのにまるで小島よ○おのように、そんなの関係ねえと言い、ガブガブと飲んだ。
そして、幸運なことに見事回復した。
少年は"G”を倒す為に、まずは筋トレとパートナー探しから始める。
毎日腕立て二回、腹筋五回をこなし、少しではあるが力がついた。それとともにパートナーを見つけた。
その名は"ピーター・ポキポッピリン四世”である。
ピーター・ポキポッピリン四世の父は、ニッキー・ハリー三世(NH3)、通称『アンモニア』。
そう、彼はあのフランス革命を影で支えた伝説の男『アンモニア』の息子である。アンモニアはどんな任務でも遂行してしまう全ての達人なのである。
そんなレジェンドが何故、表に出てこれなかったのか。それは強さであり弱さでもある『匂い』に関係していたのだ。
『アンモニア』は匂いを味方につけ、どんな任務でも成し遂げたのである。
彼の息子である『ピーター』をパートナーにしたら匂いに弱いと言われている『G』にも対抗できるのだ。
だからパートナーに選んだ『ピーター』は凄く戦力になる。しかし、匂いがきつく、一緒に行動できないのが少年たちの欠点である。
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その為、ピーターは別行動をとることにした。代わり
に、ピーターが持っていたスマホを渡され、
「これで夜も安心だろう」
と言い、その場を立ち去った。
アイツは変人だなと素直に思ってしまった。
結局僕が得たモノはスマホだった。そして、森の中でまさかの人物を発見してしまう。
その場にいたのはずっと昔に絶滅した筈の原始人で、「オホー!」と意味の分からない挨拶をしてきた。
何を言おうか。取り敢えず原始人の挨拶に合わせてみた。
「オホー!!」
すると、
原始人が近付いてきて、いきなり殴られるハメになった。
ズシッ!
「”アぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ”」
痛っ!
どうしてこうなった⁉︎
原始人のパンチは想像以上に痛かった。プロボクサー以上の威力はありそう。
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殴られた少年は原始人を殴り返した。
それでも原子人は、「オホー」と繰り返すだけ。どうやら挨拶ではなかったようだ。
その言葉の意味を知りたくなった少年は原子人が住んでいるエリエル島に行くことにした。
そのとき、ピーターから受け取ったスマホを取り出し、ピーターとアンモニアに連絡をする。
「重大任務だ! エリエル島に来い」
だがしかし、問題が起きる……。
アンモニアと合流したピーターは気絶してしまった。
そんな問題を抱えながら原子人の「オホー」の謎を解くために壮大な冒険が幕を開けようとしている!!!
そして同時刻……
少年は重大なミスをおかしていた。ピーターとアンモニアに連絡した集合場所を間違えたのだ。彼が目指した原始人の島はエリエール島だった。
ここでおかしな点がある。
何故死んだ筈のピーターの父『アンモニア』が生きていたのか……。
それは、Gの正体がアンモニアだったから。
ピーターが持っていたスマホはアンモニアの形見であった。だが、そのスマホはアンモニアが仕組んだ罠だったのだ。←でも、そのスマホは少年に渡したよね?(笑)
ピーターの行動は筒抜けで、エリエル島に向かったピーターを潰しに行った。
少年を徹底的に殺そうと企むG。黒幕アンモニアは原始人を使い、彼を殺そうとしていたのだ……。
少年とピーターはまだ、そのことを知らなかった。
ピーターはしばらくして目を覚ました。そのとき既にGは目の前から去っていた。匂いだけを残して。
ピーターはそれに岩感を覚えた。
何故Gはピーターを殺さなかったのか。何故彼の姿が見当たらないのか。何しろ、何かがおかしいと思ったピーターは彼に無料サービス「RINE」を使って電話をした。
「Are you okay?(大丈夫?)」
「……オホー」
ピーターはすぐに彼の元に向かった。すると、Gと彼がボロボロになっていたのだ。
ピーターの頭がフル回転した。
「そうか。そういうことか」
ピーターは、Gにハメられていたことを悟った。
ここから、アンモニア(NH3)臭の戦いが始まる。
Gが最初に取った行動は、原始人の集団を呼ぶことだった。
「しまった! 原始人の集団に囲まれた‼︎」
身動きが取れなくなった彼らは、別の場所に連れて行かれ、原始人の村にある学校に行くこととなる。
その学校自体は、全く持って意味不明であることは容易に想像がつくが、その学校の授業すら意味不明だった。
原始人の授業は全て空手の授業で、掛け声は全て「オホー」だったのだ。つまり、「オホー」はある意味必殺技みたいなものっぽい。
こうして、原始人の村のとある学校で新たな学校生活を送ることになった。
ーー
空手術を身に付けた彼らは、ある日から学校を支配し始めた。
原子人たちは「何が原因だ⁉︎」と必死に考えた。
その原因を“空手”と考えた村長ことクロマニョン・タケオは、空手の授業を廃止させる決断をする……。
だが、時は既に遅かった。
それから少年らの反撃が本格的に始まる!
彼らは人数で圧倒されるも知能で上回る為、大丈夫だった。
次第に原子人が押されていく……。
だが、おかしい点がいくつかある。
原子人の仲間である筈のGが原子人を裏切ったのだ。
それからも、村を支配したGが原子人を奴隷にし、数十年もの月日が流れた……。
ーー
原始人の差別は長い間に渡り続いた。原始人の村をGが支配してしまったからだ。
その事実にいち早く気付いたクロマニョン・タケオはGのことをずっと警戒していた。
だから、数十年前にGが操っていた原始人の集団は、彼らを殺さず、敢えて原始人の学校に連れて行った。
そしてGを倒すべく原始人の必殺技「オホー」を彼らに伝授していたのだ。
数十年「オホー」の特訓を積んだ少年は、ついに脳の障害を克服し、その反動で新たな能力に目覚める……。←数十年もの月日が流れたなら、少年はもう少年という歳ではないよね?(笑)
一方、ピーターは悪臭への耐性がつき、空手と自身の悪臭を組み合わせた新必殺技「悪臭拳」を生み出した。
そして進化し超人と化した少年とピーターは、自分たちの目的と原始人たちの思いを背負い、Gを倒しに行くのだった。
決戦の地、アース・ファウル島へと。
Gはアース・ファウル島で、彼らを待っていた。しかしGは、ピーターに打ち明けないといけないことがある。
「ようやく来たか!」
「俺たちは進化した。何も恐れるものなどない」
Gは、より一層目つきを真剣なものにした。
「待て! 戦う前に言っておくことがある」
「何も言わずに死ね」←酷っ!(笑)
少年は一言、そう言う。
「お前じゃない。ピーター、お前だ」
ピーターは『俺?』とでも言うように自分の胸に指を当てる。
「お前は俺を殺せない、息子よ」
「……何を言っている。俺がGの息子だと⁉︎」
「そうだ。俺はお前の父であるニッキー・ハリー三世だ」
ピーターはその言葉を聞いて愕然とした。それほど信じ難い事実だったのだろう。
だが、ピーターは気にしなかった。
例えGと血が繋がっていたにしろ、Gが敵であることに変わりはなかったからだ。
「お前が俺の父親だとしても敵だ。今更そんなことを言っても無意味だよ」
「本当にそれでいいのか?」
Gは息子であるピーターを余程傷付けたくなかったのだろう。
それでもピーターの心境が変わることはなかった。
「ああ、それでいい。お前は俺の敵だからな」
そう言い放つと、目つきを一変させ、物凄い勢いでGではなく、少年を殺してしまったのだ。
動揺が隠せないGは逃げてしまった。
その逃げた先で、原子人と鉢合わせになり、原子人の反撃が始まる……。
原子人は極めて残忍で、Gに拷問をした。それも三ヶ月の間。
Gは十分な食料を与えられていなかったので、喋ることすら出来ない程に弱っていた。
苦しさに耐えられなかったGは最後の力を振り絞り、
「水を……くれ……」
と言った。
しかし、原子人たちは普通の水を与えず、毒の入った水を与えて殺害した。
その頃、アースファウル島ではピーターの裏切りにあい、悪臭によって亡くなった少年の死体が放置されていた。
だが、少年の心臓は奇跡的に動いていた。←どういうこと? 死体なのに⁉︎ (笑)
少年の修行により目覚めた能力は“超回復”だったのただ。
少年はピーターの悪臭元であるNH3を体内で数ヶ月の間除去していたので、誰もいないアースファウル島で復活することができた。
周りを見渡し、少年はその状況を理解したようだった。
その後、ピーターの裏切りに気付いた少年はピーターの行方を探す為、新たな旅に出る……。
情報が集う街、アティタスの酒場に来ていた。そこで、Gは原始人の手によって殺害されたことを知る。
少年は裏切ったピーターを殺しに行こうとするが、よくよく考えるとどうでも良かったのだった。
何故なら、少年の目的はGを倒し、リハビリすることだったから。
そして気付く。全てを果たしたことを。←そもそも何故Gを倒す必要があった、少年よ!(笑)
少年は長年のリハビリを終え、故郷に帰っていった。
その途中、森で迷子になってしまった。
そこで、GPGと名乗る不思議な生物に出会う。そんなやつは知らない筈なのに少年はなぜか見覚えがあった。
常に少年の近くにいた気がした。少年の両親なのではと思う程に。
やがて太陽が沈むと、いつの間か少年は木の上に登っていて、気付くとGPGという生物は姿を消していた。
そしてその夜、謎の視線を感じながら眠りについた。
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朝、私は目を覚ました。木の上だ。
何も覚えていない。私は何なのか、この視線は何なのか。
ああ、一つだけ覚えていることがあった。
私は生きているということ。
それに一つだけ不思議な事が目の前で起こっていた。
朝なのに空が紫色になっていて、空に大きな黒い穴があったこと。
その大きな穴から、また初めて見る生物が現れた。
こちらに気付くことなく、華麗に空から着地し、何者かを探しているように見えた。
あれは一体何なんだろ?
私は木の後ろに隠れ、その様子を見続ける。
正直もうめちゃくちゃでしたね、この小説。一人称から三人称になったり、少年が少年という年齢じゃないのに謎に少年と呼ばれ続けたり。(笑)
Gと言えばゴから始まる名前を言ってはいけない例の生物を思い浮かべるんですが、それが人だったり。所々矛盾している箇所もあったような。
これはリレー小説ならではの事ですよね。自分はまあまあ楽しめましたが皆さんはどうですか?
また機会があればこういう小説を書くかもしれません。(笑)
ここまでお読みなり、ありがとうございました。
では!