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自殺転生〜死そして生へ〜  作者: 月山
勇者そして魔王へ
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〜すべてを終結させるモノ〜

自分の体が光に包まれる…いや包まれるというよりは自分の体そのものが光に変換されている感覚だ。俺の中にいたもう一人の自分もディオスもリリナもそしてわずかに残っていたアリスの魂さえもルウンの魂として一体となる。それでも意識を持っていたアリス以外の魂は完全に消えたわけではないことを感覚的にわかっていた。


「これが…神」


体の再構築が終わり、全裸となっていたが、すぐにいつもの真紅のジャージをスキルを使わずに念じるだけで出現させることができた。まぁ、いしきして構築すいれば蜘蛛糸のスキルも作ることが…


「我以外の神がこの世界にいてたまるか!お前を殺してやる!!そしてお前の魂を喰らってさらに昇華してくれる!!」

「お前を倒してこの世界を平和に導いてやる!お前の干渉のない平等で平和な!」

「我が死ねば誰がこの世界を統括する?お前一人で世界の管理ができると思っているのか?」

「俺は一人じゃない!それがわかったから俺はお前に勝てるんだ」

「神になりたてのひよっこが何をいっている、たった一人…で…なにが…できる……と?ど、どういうこ、と、だ?」

「スキル『一人はみんなのために(OneForAll)、|みんなはひとりのために《AllForOne》』を再構築した、神としてのスキル…神級(ゴッズ)スキルとして制限のない、俺の最強のスキル。この世界の住民すべてに俺の神の力を共有した。」

「ば…ばか…な」


キイラスは絶望を表情で表し、地面に降り、崩れるように倒れてしまった。そしてそこからずっと動くことはなく、気づけばキイラスは死んでいた。おそらく…自殺だろう。それに対してルウンが非難をしたり憐れんだりすることもなく、同情することもなかった。ただ一言だけ、またな、とつぶやいた。



それからは激動といっても過言ではない、なにせ人間を含め天使として唯一の生き残りであるアネルと悪魔のすべてが神となってしまったのだから、これはルウンの想定を大幅に超えたことなのだが、神級スキルにはオン・オフなど存在せず、使用したらそれっきりというのだ。つまり、彼らは一生神のまま、しかも神の間に生まれる子供も神なわけで、この世界ではこれ以降生まれる生命体すべてが、神になってしまうという、実に稀有(けう)な世界になってしまったわけだ。


しかし、全員の見解は一致しており、一時パニックになったり、魔王たちによって破壊された色々な町や国の復興に追われていた、ルウン達であったが1年経過する頃には、すっかり落ち着きを取り戻していた。それにいくら存在の定義として神になったといっても、微弱なわけで、世界に干渉できる力を持っているのは、唯一ルウン=蓮だけであった。




ここは、元魔王の城。いまは最終戦争終戦の地という、尾ひれが付きすぎてもはや原型をとどめていない気もするが、実際にあれを防いでいなければ、この世界も消えていたのであながち間違いではないかもしれない。


「本当にやるの?」

アリスがルウンとキイラスの遺体を交互に見ながらつぶやくような声量でいう。

「あぁ、一応俺の中にはまだ下月 蓮の魂が存在している。ならもとの世界に返してやりたくてな。」

「そっか…ルウン、すぐに帰ってきてね」

「あぁ、安心しろ、俺はもうどこにもいかない、なにせこの俺、ルウン=ローレンはまぎれもなくこの世界の住民で前の世界の記憶は記憶にすぎない死んだものの記憶なのだから。」


1年経過してもこの場所だけは結界を張り巡らし時の流れをほとんど止めている。そのためしたいの腐敗も行われず、魂の拡散も行われない。つまり、キイラスの魂はすでにつながりを失い、離れかけているが、消滅していないということだ。もっとも意識は自殺という形ので死のため消失してしまっているのだが。それでも世界を自由に渡り歩ける力を有しているのには間違いなく、ルウンは下月 蓮のためにその魂を自らに取り込むのだった。



そして蓮が電車飛び込む寸前で止まっている、もともといた世界にたどり着き、半ば強引に下月 蓮の魂を空っぽの体に定着させホームに突き飛ばす。


「まったくお前が自殺なんてするから、俺は神にまでなちまったんだぞ。もう二度とそんなことかんがえんなよ」

「もとはといえばお前のせいじゃないのかよ、まぁいいやどっちにしても俺は俺なんだからな」

「あぁ、この世界はお前のために存在していない、それなら逃げ出すより適応することの方がお前のためだ、がんばれよ」

「あぁ」


そう返事した下月 蓮の目の前にいたルウン=ローレンの姿は停車しようとブレーキの音を響かせる電車に轢かれるように消えていった。

そのあと、駅員やらに声をかけられたが、なんとかごまかして家に帰った。もう死ぬつもりなどない、逃げ出すつもりもない、俺の中には戦った記憶があるのだから。


逃げ出す必要はない。ただ、戦えばいいのだから





どれだけ辛いことがあっても

それだけ死にたくなっても

どれだけ、孤独な時があっても


俺は一人じゃない

仲間がいる、

いないなら作ればいい、死ぬよりは簡単だ

死ねば終わりじゃない一生の苦しみが俺を待っていると知っている

生きていれば苦しみは一生じゃない

いつかきっと幸せが訪れる



俺は今日を必死に生きて行く

明日も前を向いて歩けるように

一応これで完結です。初めて連載という形で投稿させていただきました。読んでくださった皆様ありがとうございます。途中で構成が破綻したり読みにくかったりなどいろいろ問題がありましたが、あきらめずに書き終えられたのは読んでくださってブックマークをしてくださった方がいたからです。

とりあえずこの作品はこれにて終わりということですが、すぐにでも新しい作品に取り掛かりたいと考えていますのでどうかよろしくお願いします。


ありがとうございました!

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