表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自殺転生〜死そして生へ〜  作者: 月山
勇者そして魔王へ
64/69

〜譲り受けたモノ〜

ラティシアは手に持つ鉄球付きの杖を振りかぶり二人の竜人に攻撃加える、しかし全てが受け流され避けられるそれに焦りを感じるとともに、サティシアの魂が完全に馴染み動きが洗練され、武器を扱う体の動きが完全なものとなった。それによって徐々に処理できなくなって、ディータもグガルディンもダメージを受けるようになり、ついにグガルディンの足に直撃した。

「ぐぁぅ!!っく…おいディータ!!後は任せる!!」

そうグガルディンが叫ぶと一瞬の発光の直後、全身が大きくなり全長20メートルの竜としての本来の姿となった破壊の竜がそこにいた。確かに基本的なステータスは上昇しているが、それはこのレベルの戦いでは誤差程度のもの、ラティシアに対して力関係が覆るほどの変化はない。しかしエネルギーを少し多く消費して元の姿になった理由は、ディータを生かすため、生き残らせるためではなく、ディータを勝たせるためにグガルディンは自身の敗北を選んだのだ。振り払う爪は空気を切り裂き、地をえぐる、しかしラティシアには簡単に止められてしまう、しかしその巨大な体を盾にディータはラティシアにダメージを与える。それを何度も繰り返す、そして、ラティシアがひざをつき息を乱した時、グガルディンも崩れた。

「よくやった…ディータ。俺はもうエネルギーも魂の力も使いすぎた。まだ死んでいない、がもう死ぬ。だから魂が死ぬ前に俺を殺せ。そしてさっきあのラティシアっつー天使がやったみたいに俺の魂を食え、それでお前は強くなる」

「ちょ、ちょっと待てよグガルディン…」

「そんな顔をするな、俺様だって死ぬわけじゃない。お前の中で魂として生き続ける。俺様はしなねぇよ…」

「俺にお前とキスしろっていうのか!!?」

唖然とした表情を見せるグガルディンが直後大きく笑いはじめる。

「この状況でそれを気にするか、大丈夫だ、俺様から自分の意思でお前に取り込まれよう。なぁに俺様クラスの存在なら魂になっても多少意思を保てる」

「グガルディン…お前に意思は俺が継いでやる安心して逝け!うおおおおぉおぉぉぉおお!!!!」

ディータは涙とともにグガルディンの首を力任せに切り落とした!

「おいおい、首を落とすとかひどいな、ふははははは!!お前らしい」

グガルディンの黒い魂がディータに取り込まれると、ディータの心に直接声が聞こえる。そしてディータの体は黒く、竜の鱗に包まれそれは毛髪に及ぶまで全てが竜の鱗に変換された。そして、ディータの魂に存在するエネルギーの器は、グガルディンの魂を取り込んだことにより絶対値が大幅に増加した。絶対値が増えただけで、現在のギリギリには変わりないのだが、全身の変化はスキルによる影響であり、二つの魂を手にしたディータはとてつもない変化を(もたら)した。

「グガルディン…あとは…


俺様にまかせろ!!!」


背中から鱗で出来た翼を生やし、羽ばたかせ空を駆ける。ラティシアの瞳に最後に移ったのは、真っ黒に輝く竜の姿を施した一振りの直剣だった。


「ごめんね、サティシア…おねぇちゃん負けちゃったよ」

(ずっと一緒だよ、おねぇちゃん)


ラティシアの体は光に包まれ、魂が体から放出される、二つに分かれたその光の玉は二つそろって空に向かっていき、いずれ霧散した。


「戦う意思がなかった…わかってたけど救えなかった。他に答えを探そうとしなかった。これじゃ科学者失格だな。だから敵討ちっていう非合理的なことをする権利が復活したわけだ…魔王だっけ?俺様はお前を殺してやるよ」


ディータ=グガルディンは剣と化していた鱗を解除し、体の一部に戻し、遠くに見える魔王城を目指し自己回復をしながら歩きだす。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ