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自殺転生〜死そして生へ〜  作者: 月山
竜そして戦争へ
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〜魔物の軍勢というモノ〜

「な!なんの音だ!!?」

そう叫ぶは、国連の幹部の中で力を持つ3人のうちの1人、体型の丸さに最近気になりだし、ダイエットのために剣術を学び出した、戦略担当イブデー=メタンボは腹の肉を揺らしながら叫ぶ、一般人よりも力を持っているため、その声にもパラメータが反映され薄手のグラスが割れてしまい、つやつやに磨かれた机に赤ワインが広がる。

「落ち着くのだイブデーよ!我が魔法による感知によれば、この地に数万もの魔物が向かってきている!」

禿げた頭部に光を反射させながら、耳を軽くいじっている、これは彼の癖であり、これをしているとなぜか魔法力が上昇するのだ。その彼は魔法の強さを生かして、魔法による情報管理を専門としている彼の名は、情報統括担当ハツルゲ=テカリ

「何!?魔物の軍勢がこちらに?数万!!?馬鹿な!!魔物を統括するなんてまるで…まるで魔王の…」

最後につぶやくは、特に特化した能力はなく、戦闘となれば下級兵よりも劣ってしまう、しかし、僅かながらの先見の目を持つが、先入観が強すぎるがゆえに、ここぞというときに貧乏くじを引いいてしまう、そのため、現在の地位は運によるものだと言っても過言ではない。それでも彼を支持するものはたくさんおり、スヤセギ=ガリー、彼の名であるが、その名を知るものは世界中で少なくない。

「そう考えるのが、正しいでしょうな」

「ならば先の者たちを解放せよ!有用に使えるなら、国連の軍に加えるとでも言えば泣いて喜ぶだろうよ」

「無駄だ」 

イブデーがそう声を出し、同じ部屋にいた兵士に指示を飛ばす、しかし、それは不要だとハツルゲが止める。

「すでに彼らは逃げ出して…いや彼らはあの魔物の軍勢にむかってるようだ、だがこちらはこちらで、国連軍を準備させよう」

そういってハツルゲは魔法による超遠距離念話を行う。まぁ念話といいつつも、できるのはハツルゲの魔法力の強さがあってこそのため基本的には一方通行に成るが、実際には出動命令などの一方通行の命令しか出さないため、支障はない。しかし、彼らは気付かない、今ハーチラス王国に向かっている魔物の軍勢にたかが軍では相手にできない強さの個体が6000以上いることを…


彼らは知らず知らずのうちにこう、軍の者たちに言っているのだ


死ね




壁を壊したルウンは、すぐさま駆け出し、国を囲う壁を飛び越え魔物を迎え撃つ。グガルディンの姿は見えないが、おそらくどこかにはいるだろうし、知りたければバイラに聞いてみれば確実だろう。それよりもルウンの足を急がせたのは、敵の圧倒的な数であった。数字上ではわかっていたつもりでも、実際に見てみるとその数は無限のように感じる、そして所々に感じる強気ものの気配、それは一体自分にどれだけ及ぶものなのか。それに外に出て感じるグガルディンの圧はどこにいるかわからないまでも、密に感じられ、その力強さは前に会った時の比ではない。


そのことに興奮しているのを感じる、それに合わせてルウンの体から漏れ出るエネルギーにはいつものグレーのものに金色のエネルギーが混じっていたが、それに気がついたのは、ベルとバイラだけだった。


ルウンが地に降り立ち、魔物の軍勢の視野に入ると、そのエネルギーに圧倒されることなく、ただただ命令に従うままにルウンに襲いかかる。


拳を握りしめ、ゆっくりと構える。


バッ


ルウンの拳が軽く前に突き出される


しかし、そんなことは些細なことだと言わんばかりに、魔物の足は止まることなく、ルウンに迫り、あと数メートルというところで、ゴブリンで形成されていた軍隊が、壊滅したのだ。地面がめくれ上がり、周囲の木々や石は粉々に砕かれ、ゴブリン隊の後ろに控えていた他の魔物も相当の被害を受けたようだが、死んだ魔物の中には上級のものはいなかった。


「はっはっは!!そりゃそうだよな、その程度で死ぬんじゃ面白くねぇ!!」

「ルウン!!?」

異変に気付いたのは全員だったが、ベルが唯一声をかける。しかし赤く染まったルウンの目は敵の姿しか見ていない。戦いに飢えた獣だ。瞳は黒いままだが白めの部分が赤く染まっており、口を開けた先には白い歯が見えており、いびつながらも笑っているとわかる。

「ディオス!ベル!お前らは国内に魔物を入れるな!俺は敵をけちらしつつ、グガルディンをぶっ倒す!!」

それだけ言い残して、駆け出す。その衝撃波だけで周囲の魔物はちぎれ飛び、あたりに黒い血が撒き散らされる。その光景にを見ても平気な二人であったが、ディオスはルウンの足跡に溜まったゴブリンの血だまりに触れると、そこから巨大なハンマーを作り出した

「久々に、暴れるか」

「一般人はまだいないようですし、全力でやってもこの辺が更地になるだけですからね!!」

ハンマーを振り回し、その度に血が巻き上げられる、その血を吸ってさらに巨大化するハンマーだが、重さを全く感じないのか振るわれるスピードは変わらず音速を僅かに上回っていた。ベルの方は、かなり酷い、ハンマーによる圧死もなかなか残酷だが、地面を変形させて針山にすることで自重によって死んでいく様も(むご)い。

「せいっ!!」

ルウンの叫びとともにエネルギーが発散され、魔物が四方八方にちぎれ飛んでいく、

「お!!お出ましだな!」

上級のオーガが数体ルウンに向かって連携を見せながら拳を振るっていく。その拳は一撃で地を砕き、空気を裂く。しかし!ルウンの拳は地を消しとばし、空気を消し去る!とにかく魔物の力とは圧倒的な差を持つルウンだったが、連携をとりつつ戦う魔物に苦戦していた。拳を振るえば数体がかりで止めに来て、まともに加えば即死するのだが、うまく力を流される。しかしそれでも3分ほど経過した頃には上級の魔物は半数に減っていた。


しかし、この1分上級魔物は1体も倒せていない。ルウンの動きが読まれ始めたのだ。拳を繰り出すと、その先に敵は居ない、弱い魔物はその衝撃波で死んでしまうが、上級は耐えきる上に背後に回り首や頭部を中心に狙ってくる。一体一体は耐えられるが、同時に来られるとルウンですら、ふらついてしまう。



!!



ルウンは驚愕する。目の前にいた合わせて30体ぐらいの上級のオークとオーガが100体分はありそうなでかいスライムに包まれ、真っ黒に変質した。

「キサマ…コロス!!グガルディンサマ…」

真っ黒なのに顔がわかる。濃淡だけで示される体は、どちらかといえばオーガよりだが、生える牙はオークのものだ。それよりも体から放たれている真っ黒なオーラは、この目の前のものからではなく、周囲からも感じられる。どうやらこのあたりで同じことが起きているらしい。そしてその戦闘力は、ルウンの感覚だけだと、前にあったグガルディンと同等レベルだった。


当然…ルウン以外に倒せるものなどいないはずだ…

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