表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自殺転生〜死そして生へ〜  作者: 月山
竜そして戦争へ
44/69

〜大改造的なモノ〜

ガインたちが去ってから、少し経過したあとディータ博士から受け取った丸い機械から音が聞こえた。形状から予測しており、ディータ博士のジェスチャーから耳につけるようにということで、ルウンの耳につけられていたそれから、声が聞こえた。

[あの者達のいっていたことは本当なのでしょうか?魔王が出現したと]

[まさか、魔王など出現すればなんらかのお告げが来ると先人達も言っておるではないか。きっと自分らの罪を認めれず、苦し紛れについた嘘であろう]

[だが、あの者も、その周りにいた者も相当の強者だぞ。あのハーチラス王国最強の武人ガインですら霞むようなエネルギーを有していたようだが]

[それは、勘違い…というわけではないな、俺も感じていたことだし、万が一を考えて、国連の兵士として雇うか?]

[万が一…というのは魔王のことか?それともあの者達以外にイグニア王国ほか10数件の国及び森などの一定エリアの壊滅を行った者がいると、考え難いことだが、それをあの人数だけで行ったと考えるのも難しいな。それにいざという時は、国連加盟国以外の抑止力にもなるやもしれん、あの者達には数日後衰弱しきった頃合いを見計らって勧誘すればいいだろ]


「まったく…どこにいっても上に立つ者はなにも考えられないボンクラばかりか…それにな、俺とベルがいれば」

石で囲まれなにもなかったはずの牢が…

なんということでしょう職人(ベル)魂が発揮された豪華絢爛な内装!キッチン完備!寝具も人数分!そして隣の牢までぶっこわ…貫通させ3部屋分かれていたのを開放感を持たせるため一部屋にしました!さらになにも支給されないはずの食材がテーブルにずらっと。これは(ディオス)の気づいかい。これで住み心地の悪かった雑な作りの牢が、星3つのホテルには及ばないものの1泊するのには苦痛を感じることのない、宿泊者をいたわった作りとなりました。

「この程度楽勝っすわ、でこれからどうしよか?」

「おそらくは、今ガインとアリスが掛け合ってくれてると思うからな、もう少しここでおとなしく(・・・・・)待つ方がいいだろう」

「だな、どうやら奴らは俺らを兵士として、引き込むつもりらしいからな。おとなしく(・・・・・)ここでまってようか」

ディオスの提案にルウンが同意する

「どうしてルウンにそんなことがわかるのですか?」

「あぁ、それは、さっきディータにもらったこいつのおかげだよ。多分、対となる機械をさっきの大広間に設置しておくことで、そこで発生した音をこの耳につけた機械に届けるんだ、これを俺の前にいた世界だと盗聴器っていうんだけどな」

「なるほど…魔法でいう念話のようなものですか…魔法の感知ができない分隠密性は高いですね。」

「そうだな、この世界ならそうなるな」

「ところで…リリナはどこに行ったんだ?」

そう、今更だがこの牢の中にはディオスとベルとルウンしかいない。かなり苛立ってたみたいだから、こんな狭いところに(さっきまで)放り込まれれば暴れてぶっ壊してしまうっていうのもあり得るからな。しかしいつの間に…


「放り込まれて看守がいなくなった瞬間にちっさい蜘蛛に変わって出て行ったぞ。俺も一応スライムになれるけど、サイズまでは自由にいかないからな羨ましい」

トラクアとは別物だって言ってたが、蜘蛛にはなれるんだな。まぁ俺がエネルギーの供給源なわけだからそこまで遠くにはいけないからな、そこまで被害はでないだろうし、国が壊滅するようなことをすれば俺らの罪は問答無用で確定するな。


1時間経過すると、巡回に回っていた藍色の鎧を身につけた兵が牢の中にいた。

「いやぁ、まじでさあの国連のデブとハゲとガリの態度にはむかついたぜ!ぶん殴ってやろうかとおもったからな」

「そいつはいい!いやぁルウンさんは初めて見かけたのは、あのガインさんとの試験のときですけど、一目で只者じゃないってわかりましたよ。それで今見れば分かりますけど、圧倒的なエネルギー量ですね。ガインさんと比べても100倍はありそうですし」

その兵隊はおでこにバンダナを赤茶色に白いラインが二つ入ったものを巻いており、髪の毛が上げられていることで完全に露出したその目は、透き通るような紫色をしていた。

「お!お前エネルギーを視認できるのか、便利だな」

ディオスが大体のことを見抜いたのか、そういってみせると、兵士は胸をそらせちょっとドヤ顔で

「それが僕のスキル『見定める者』による効果です。この目で見ればあなた方が何者かはわかりますが、決して僕の戦闘力が高いわけではないので」

「そうかそうか、賢明な判断だ、俺も相手の戦闘力は見ればだいたいわかるが、貴様は俺の半分くらいの強さしかないからな。ところで貴様の名はなんという」

「あ!紹介遅れました、僕の名前はバイラ=イオーナ国連の1級兵士です、役職は一応訓練指導者で、立場上国連軍の中で一番強い立場に立たせていただいております。あとディオスさんとおっしゃいましたか、目に見えるエネルギー量で判断すると痛い目を見ますよ、僕は普段相当エネルギーを抑えてますから、本気をだせばこの程度ですよ」

バイラが両腕を腰のあたりで構えて気合をいれるそぶりをすると、一気にバイラのエネルギー量が跳ね上がり、全身に漲らせた

「うん…だから?正直その状態で本気なら推測よりも低いぞ?」

そう言ってディオスもエネルギーを漲らせるが、その総量は明らかにバイラを上回っており、バイラの方が唖然とする。

「お前の方がその目に頼ってるといえるな」

「そうみたいですね、天狗になってた自分が恥ずかしいです。」

「それでも人間にしてみれば強者の部類なのだろ?気にすることはない」

「そうですね!!いざってときに僕は最前線に立つことになりますが、そのときは是非協力お願いしま…!!?」

バイラが頭を下げた瞬間、妙に腹に響くような地鳴りが起きた。ルウンだけが地震か?と思ったが他の3人は違った

「何か近づいてきてるぞ!!」

「おそらく魔物の軍勢です!ゴブリン、オーガ、オーク、スライムもいます。そしてこの距離があるせいで微弱にしか感じませんが、間違いなくグガルディンのエネルギーです!!」

ベルの叫びと相まって聞こえるのは、妙に低く聞き取れるギリギリの高周波がバイラから発生していた。ルウンがそれに気付き勢いよく振り向くと、バイラの瞳がさらにクリアな薄紫色に輝いており、透明度が増したことによって、瞳がまるでガラスのように(きら)めいていた

「ゴブリン4万2033体、低級オーガ1万12体、上級オーガ6004体、低級オーク8112体、上級オーク400体、スライム3万5055体、合計10万1616体の魔物と1体のこれは…ベルさんと同じ竜です。付加属性は破壊!!破壊の竜グガルディンと推定します!」

「そこまでわかんのか!!ってか10万!?」

「はい!はっきり見えます!全ての軍隊はこの真上を…いやここに向かってます!」

「ってことは、グガルディン(あいつ)が俺を探してるってことか?」

「この間ルウンにぶっ飛ばされてそれを根に持ってる可能性は大いにありますね」

「まじかよ…」

[何!?魔物の軍勢がこちらに?数万!!?馬鹿な!!魔物を統括するなんてまるで…まるで魔王の…]

[そう考えるのが、正しいのでしょうな]

[ならば先の者たちを解放せよ!有用に使えるなら、国連の軍に加えるとでも言えば泣いて喜ぶだろうよ]

「面倒なやつらだな、素直に助けてくれって言えねぇのかよ?」

「偉い方々にそれを言っても無駄ですよ」

「そうだな…?」

一瞬ルウンは、違和感を感じたが、迫り来る足音に急かされ、せっかく整えた牢に名残惜しさを感じながら、壁を破壊した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ