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自殺転生〜死そして生へ〜  作者: 月山
竜そして戦争へ
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〜罪を背負うモノ〜

「とりあえず必要そうなのは全部買ってきてみました!!」

真っ赤に燃えるような髪の毛と少し黒ずんだ赤さの髪の毛が並んで、ルウンの元へと帰ってきた。

「全部って割には、ベルは手ぶらなんだな」

いくら異空間管理収納庫(インベトリ)登載の物があるからってディオス一人に持たせるとは、なかなか…と思ったルウンであったが、ディオスも完全に手ぶらで、一体どこにあるのだろうと不思議に思っていると

「どこぞの王子様が使っていたんでね」

そう言って、ディオスが目を瞑ると、何もない地面に魔法陣が現れ、そこから大量の食材と酒などおもに飲食物が出てきた。

「あぁ、異次元収納魔法か、だけどテントは?さすがに潮風を浴びたまま寝るってのはなかなか辛いだろ?」

「それは、私に任せてください!!というより私もさっきディオスに言われて気づいたのですが…はいっ!!」

気の抜けそうなベルの掛け声に合わせて、核を失った土地がみるみる変化していき、高さ5メートルはあろう、四角い建物が出来上がった。

「私、材料さえあれば、いくらでも無機物を生成できるんでした!」

「よくよく考えれば、俺もある程度つくれるんだったな」

「え?」

ベルに次いで、俺も思い出したように発言したが、ベルが驚きの声を上げる

「あ!そうでしたね、ルウンには蜘蛛糸のスキルもありましたもんね」

「いや、まぁそれもあるんだけど、まえに…その…あの…ベルから力を少しもらった時…な、一緒に『創造』のスキルも獲得したみたいなんだ。」

ベルにされたことを思い出しながら、顔を赤くしてルウンが言うと、ベルもそれを思い出したのか、同様に顔を赤くする。

「青春真っ盛りなところ悪いが、ガインもリリナも戻ってきたみたいだぞ」

「だれが青春真っ盛りだ!」

と叫んでみたもののフォローしてくれる人はだれもこず、どこから持ってきたのか、大量の木材を抱えるガインとリリナがそこにいて、なぜかガインは長くて太い木にライビットを4体くっつけていた。

「ルウン様!ただいまかえりました、これくらいあれば足りるでしょうか…ってこんな建物ありましたか?」

「おお!完全なる一つの物質から作られた建物か!これは決して人の手ではできないな、継ぎ目がない美しいフォルム、この滑らかさ、一気に作り出されることによって時間経過による歪みが全くない、素晴らしい!!」

驚くリリナの横を素通りして、ガインはベルの作った建物を褒め殺している。どうやらベルもまんざらではない様子だ。少し落ち着いて、全員…正確には一人を除く全員が建物の中に入ると、そこはまるで、ちょっとお高めのホテルのようで、しっかり7部屋の個室と調理場付きの大部屋に分かれていたが、調理場の水道は見せかけだけらしく、正しくは機能しないようだが、そこはルウンの創造と蜘蛛糸を合わせて、幾重にもフィルターを通し、知識の限りで作った程度の濾過(ろか)装置でなんとか水道は確保でき、それに合わせてベルに頼んで浴場を作ってもらった。ルウンの『創造』はあくまでもベルのものの劣化版でしかなく、作れるものの大きさも精度も格段に落ちてしまうが、知識にあるものをイメージで作り出すことができるため、役割をきっちり分担すれば、より良いものが作れるのだ。

「ということは…だ」

調理器具も創造で作りだし、料理の方はアリス以外の女性陣…と言ってもリリナとベルだけなのだが…に任せ、男性陣は会議をすることになった。ちなみにアリスは部屋に寝かせてある。ベルが作ったのは建物とある程度の家具なのだが、布系統は作ることができなかったようで、そこはルウンの蜘蛛糸に頼っていた。少し疲れはしたものの、全員分の寝具と、部屋着を作りだし、ひとまず、全員楽な服装に着替えさせた。

「で?ディータよなにかわかったのか?」

切り出したのは、濃い緑のシャツを着たガインだった、そして青いシャツを着て幾つかの写真を持ったディータ博士は、写真を何らかの順序で並べていきながら話を進めた。

「この最初の写真。これはハーチラス王国からほど近い平原なんだけど、どうやらここは何らかの強い衝撃によって核が半壊してたみたいなんだ。半壊で済んでいたために、その土地は死なずに死んでいなかったみたいだけど、核から漏れ出たエネルギーの影響で魔物が増加し、討伐に当たってるみたい。それも5ヶ月経過した現在ではほぼ沈静化され、核も半壊前の状態とほぼ同じになったそうだよ」

…5ヶ月前?ハーチラス王国の近く?あれ…たしか…うん!何もなかった!覚えてないな脳筋だし!

「どうした?ルウン君、随分汗をかいているようだけど」

「い、いや!なんでもない、それで?ディータこれは、このイグニア王国ともう一つ核が破壊されてたって国か?」

「そうだね、この二つは完全に核が破壊されていて、修復も不可能となっていた。そして他にも似たような現象が俺が知る限りで14箇所。合計17箇所なんだけど、そのうち完全に核が破壊されている…つまりグガルディンの仕業だと思われるのは12箇所なんだ。で他の5箇所の内4箇所は半壊もしくは一部が完全な形で残っており、修復が可能な状態だったし、その後の経過も問題なく修復されている。しかし残ったこの場所なんだけど」

そうして見せてきた写真はどこか変だった、いや正確に言えば何も変ではないのだ、何も壊れていない、綺麗な街並み、写真の枠に書かれていることから、その写真の場所がアイミリス王国であろうとわかるが、時間経過ごとに追っていく写真をみて驚く、1週間で所々に生えていた木々が枯れ、2週間で人が激減した、3週間で小さな建物を崩れ始め、2ヶ月経過した時には、なにもない更地となっていた。

「これは…?」

「どうやら、全く外傷を与えずに核だけを取り出されたみたいなんだ。核がなくなれば、その上にあるものは全て急激に劣化するみたいだな。そしてこれはどう見ても、あのグガルディンってやつと違う手口だと考える。」

「つまり…魔王の仕業ってことか」

ディオスが静かにつぶやき、ディータ博士はそれに頷く。

「おそらく…だけどね。相当な力量なのか、スキルのせいなのかわからないが、もし無傷で核を抜き取ったとするならば、それをするだけの意味があったということだ。国一つ分のエネルギーを何に使うつもりなのか…」

難しい顔をして付き合わせる4人の男の前に料理が置かれると、休憩というガインの言葉に合わせて普段通りの雰囲気に戻っていく。そしてアリスを起こし料理を囲んだ。


そしてお腹が膨れ、酒がある程度回ると、みな一斉に眠りについた。

そういえば、ルウンもアリスも未成年だった気がするけど…まぁ異世界ならどうでもいいことだろう。


翌朝になって、ハーチラス王国に戻ったルウンは突然、ハーチラス王国の兵隊に捕まった


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