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88話

本日2話目

主人公だってそれなりに戦闘センスはあるんですよ

「る、ルナ・・・・・!?」


 先ほどジャックを襲った激しい衝撃。


 あれはどうやらルナのガントレットから放たれたものの様であった。


「きゃははっははは!!保険として、先ほど武器を取りに行った仲間たちに()をつけておいたのサ!!」

「どういうことだ・・・」

「ミーは暗殺者。暗殺対象(ターゲット)を殺すために保険をとっておく。このいま倒れている人たちがやられた時のために、彼女たちを操れるように細工しておいたのさ!!」


 どうやら、ぺドラが使う魔法は精神系の魔法でも特殊な部類のものらしい。


 気絶した相手しか操れないが、確実に意のままに行動させられるのである。


「ユーと別れたときには彼女たちは気絶していなかったけど、戦っている最中に影から電撃の魔法をついでに出せるように細工しておいたのサ!!」


 言われてみると、ルナたちの身体が少し焦げている。


「殺さない程度の電撃だから大丈夫なのサ!!ミーは暗殺対象(ターゲット)以外をできるだけ殺さないことをモットーにしているからサ!!」


 あの時間稼ぎのように話していた時に、ルナたちはここまで駆けよってきていた。


 そこで影から電撃がいきなり流れて、全員気絶した後に操っていたというわけか・・・。


「今の彼女の一撃で、相当まいっているみたいだけどそうするのサ、きゃははははははっ!!」

「ぐっ・・・・」


 悔しいがその通りである。


 ジャックの身体は先ほどの一撃で一気にガタガタにされた。


 しかも、今相手にいるはルナ、ミツ、ヨナ、リン、カレン、ついでにロイスとシラタマである。


 ロイスの大剣はまだ大振りだから避けようがあるし、動きが鈍いから影を攻撃するのは容易いとはいえ、他の皆はかなり素早い。


 先ほどの攻撃方法は見られているから警戒されるだろうし、今の一撃のせいで素早く動けない。


 というか、死ぬなこりゃ・・・・。


 影を切り裂けば正気に戻るだろうが、そこまでの余裕がない。



 絶体絶命・・・ジャックの脳裏にはそんな言葉が思い浮かんだ。


 本来の意味と文字どおりの意味の両方で。


 逃げたくとも、逃しちゃくれない。



「さあっ・・・ヤるのサ‼︎」


 ペドラの号令のもと、攻撃が開始された。


 まずはロイスとルナが出てくる。


 この二人の攻撃は、やや大振り気味なのでまだ避けられる。


 だが、他はそうもいかない。


ヒュンッ


「ちっ!」


 ミツが刀を振るい、居合切りの要領で切り掛かってきた。


 ヨナも鞭を叩きつけてくる。


 聖剣・魔剣で両方を受け止めたところで、


ドキュン‼︎


「あ、危ねぇ・・・」


 カレンからの銃弾が頬をかすめる。


 リンがメイスをふるってきたが、刀と鞭を払ってから打ち返す。



「ピヨーっ‼︎」


 と、シラタマが防御魔法を自身にかけて突っ込んでくる。


「くっ‼︎」


 体に鈍い痛みがくるが、なんとかかすっただけで、


ゴッ


「かはっ・・・⁉︎」


 避けた先に待ち構えていたルナの拳を脇腹にくらう。



 吹っ飛ばされるが、着地して体制を整える。


(今ので骨が少し折れたな・・・)


 当たる直前に、殴られた方向へ体を動かして軽減したが・・・焼け石に水かな。


 口の中が鉄っぽい感じがして吐くと血がでる。


 体へのダメージが蓄積されてきている。このままだと体力を考慮に入れて、のこり数分ぐらいか?


「きゃはははははっ‼︎さぁ、もう死ぬがよいのサ‼︎」


 ペドラが指揮棒のような武器をこちらに向けると、みんなが同時にかかってきた。


 完全に逃げ道無しの避けきれない状況・・・・。


 どうする?どうすれば?どうしよう?



 迫りくる全員の攻撃がゆっくり見える。

 

 これが話に聞く、死の寸前はゆっくり見えるという現象か・・・。


 ゆっくり見えても、よけきれるわけではない。


 せめて、全員に隙ができればその影を切り裂けるのだが・・・・。


 

 迫りくる攻撃。


 ガントレット、大剣、シラタマ、刀、銃弾、メイス、鞭・・・


 ん?


 その瞬間、ジャックの頭にふと閃いた。


 成功する可能性は低いし、もう間に合わないかもしれないけど・・・・やってみるしかない。


「『自爆』!!」

「なに!?」


チュドォォォォォォォン!!


 ジャックを中心とした爆発が起きた。


 ぺドラも予想外だったようで驚く。


 爆風が起き、ルナたちの動きが一瞬ひるんで止まった。





「じ、自爆したのサ!?」


 ジャックの予想外の行動にぺドラは戸惑って指示を出すのが遅れた。


 唯一出来た、全員止まる決定的な隙。


 チャンスは今しかない!!


 爆発で起きた煙の中から、ジャックが躍り出る。


 ぺドラが反応するまえに、全力で一気に攻める!!


「てぇぇぇぇぇいいぇぁぁぁぁぁぁ!!」


 掛け声を出し、ジャックは超高速で駆け抜けてルナたちの影を切り裂き、その勢いのままぺドラの前まで駆ける。


「何なのサ!?」

「答える義理はねぇよ!!」


 そのまま勢いよくペドラの胴体を切り裂く。


 上下に真っ二つに裂け、どうなったか確認することもなくその勢いのままジャックは止まれずに壁に激突してそのまま気絶した・・・・。


 



 先ほど、「自爆」と叫んだのは嘘だ。


 ただの『魔力爆発(マジックボム)』現象をわざと引き起こしただけである。


 前にヨナとの座禅の時にやらかしたアレである。


 これは単なる魔力の扱い方の失敗により、引き起こされる単なる爆発。


 小規模でしかも煤けるだけのほとんど被害のない、意味のない爆発が起きるだけである。


 それを利用して爆発しただけだ。


 本当に自爆したのかと思わせるだけで、隙を作って攻撃・・・・。


 ある意味自爆技。もし、これが『魔力爆発(マジックボム)』現象と見破られていたら通じていなかったかもしれないが、直前に大きく「自爆」と叫んだことによってそれと混同させて理解を追いつかせないようにしたのだ。


 ただ、これをやらかしたことにより完全に体ががったがたになっている。


 ほっとけば死亡しそうな状態であった・・・・・。





名付けるならば「自爆強襲攻撃」。自爆とはちょっと違う気もするが、自ら爆発して隙をついて強襲をするからな・・・・。

・・・真っ二つに叩ききったけど、これってペドラ死亡しちゃった?

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