78話
本日2話目
なんとなく、ミツとヨナがライバルになりそう・・・ジャックの方の好敵手とか出せたらいいな。
「がったがたにされそう・・・・」
「今日も厳しかったですわね・・・・」
「シラタマ・・・回復魔法連発すまんな」
「ピヨ!!」
始業式が始まってから2週間ほど経ち、ジャックとルナとロイスは学園長の訓練により今日もズタボロにされた。
今日の訓練内容は主にジャックを重点的にされたものである。
夏休み中の合宿の時のクラーケン討伐と、始業式のすぐ後の授業の訓練の時のことが学園長の耳に入り、今日は聖剣・魔剣に連続で魔力を流した状態を保持させられるものであった。
「できれば、マスターには連続して一定の魔力を流してもらえるようになっていただきたいですよね・・・」
「妾達の方は、マスターの魔力を途切れ途切れで受け止めさせられるから体に例えで言うなら連続でボディブローを受け止めさせられる感じじゃ・・」
「なんかごめん、シロ、クロ」
聖剣・魔剣である二人にも少しなら問題ないそうだが、連続で流し込めずに途切れ途切れで魔力を一気に受け取るためにそこそこ負担がかかってしまったようである。
「いいんですよ、マスターが強くなるのはいいことですし。強くなれば、マスターは余計に学園長の訓練で厳しいものを受けさせられるでしょうし」
「そうじゃな、妾たちが連続で衝撃を喰らわされるような物じゃから、別にいいのじゃ」
「本当にごめん二人とも!!」
これ確実に根に持っているよね?
夕食のために寮の食堂に向かうと、ボロボロになっているジャックたちの姿を見てリンとカレンが苦笑した。
「あははは、またボロボロになっているわね」
「学園長の訓練は相変わらず厳しいようですね」
「本当に厳しいんだよ・・・」
「こうなったら二人とも受けてみます?」
「まあ、受けたら役に立たぬエグレ胸が余計にえぐれそうだけどな」
ごすっ
相変わらずつぶされるロイスの姿は、もはや当たり前になっているので、ジャックたちは気にせずに食堂の席について夕食を食べ始めた。
シラタマはロイスの頭の上で回復魔法をかけながらエサを食べている。
「それにしても、魔力とかやっぱりわかりにくいな・・・」
「ジャックはもう聖剣・魔剣ともに流せるようになりましたけど、やはり長時間は無理の様ですわ」
「あの合宿の時は使えたのにねぇ」
「あの時は無意識、やっぱり昏倒すればつかえるとか?」
「いや、それダメだろ・・・」
今のところ、まだほんの一瞬ほどしか流せない。連続して流すとどうしても途切れ途切れになって点滅するし、疲労感も大きいのである。
「魔力とかそういう物なら、魔法を使える奴に聞くのが一番いいんだろうけど・・・」
「一番長けているのは学園長ですものね・・・」
他の適正者の中で使える者に聞いてみたけど、学園長の説明が分かりやすい。
だが、実行に移しにくいのだ。
「お困りの様ですのん」
と、いつの間にか最近転入してきたヨナが横に座っていた。
「ん?ヨナか」
「先ほど話を聞いていましたのん。魔力の扱い方にお困りの様ですのんねジャック」
「ああ、なかなかうまいこと行かなくてな・・」
はあぁぁっと溜息をつくジャック。そのジャックの姿を見たヨナの眼が一瞬光った。
「でしたら、私が教えて差し上げますのん」
「え?でもヨナの武器って鞭だったよね?」
「鞭でも、魔法を使用して強化することがありますのん」
ヨナは魔族の中でも、精神系の魔法などの扱いに長けている「夢妖精族」。攻撃のためのような魔法とかを使うわけではないが、一応魔法が使えるので、魔力の扱い方とかもわかるらしい。
「なるほど・・・」
「幸いにして明日は休日ですのん。もしよろしければ魔力の操作方法を教えて差し上げますのん」
「そうか、じゃあ頼む」
ジャックはすぐに返事した。ある程度魔力をうまいこと操作できるようになれば、聖剣・魔剣にもうまいこと流せるからである。
ちょっとルナの眼が厳しいものになったような気がしたが、ジャックは気にしないことにした。
一方で、その様子を陰から見ていたミツはヨナに先手を打たれたようで悔しがっていた・・・・。
ヨナに魔力の扱い方を教えてもらうことにしたジャック。
ヨナはジャックとの距離をこれで一歩近づけようとするが、ミツも黙っていなかった。
ルナはルナで面白くないので、こちらもなんとかしようと画策する。
次回に続く!!
・・・・昨日ボーリングしたら、今頃になって筋肉痛。2ゲームなのに、腕死んだ。




