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77話

学園長の本日の訓練

「魔法で吹っ飛んで、空中で攻撃をかわす」

の間中の事である・・・・

10月20日)ご指摘により、後半部分の一部カット&修正を行いました。

 保健室にて、ミツとヨナはそれぞれ目を覚ます。


 ジャックの素早い攻撃によってやられて、気絶していたのである。


「・・・・一筋縄ではいかないようぜよな」

「・・・・一筋縄では無理ですのん」

「「ん?」」


 お互いのつぶやきが、どこか同じようなものにミツとヨナは顔を見合わせた。


「・・・もしかしてぜよが」

「・・・そっちも狙っているのん」


 この瞬間互いに狙いが分かった。


「魔王派の手先ぜよか・・・」

「勇者派の手先のん・・・」




 この二人、実はそれぞれ勇者を崇拝する集団、魔王を崇拝する手段から送られてきた者である。


 どちらもそれぞれの派閥へとジャックを引き込むために送られてきた者であった。


 なお、同時期に被ったのは、なぜか対立しあっている集団であるが、こういう時には重なりやすいという摩訶不思議な運命のいたずらのようなものがあるみたいである。



「聖剣は勇者の証・・・こっち側に引き込むぜよ」

「魔剣は魔王の証・・・こっち側に引き込むのん」


 バチバチと互いに火花を散らす二人。


 本来、自分たちの方に色仕掛けなどで引き込もうと思っていたが、互いにまずは相手(ジャック)の実力を調べようとしたのである。


 その結果が同時にノックアウト。



 力ずくでは引き込めないと判断したとので、素直に当初の目的通りに色仕掛けなどで引き込もうと思ったのである。


「ジャックはこちらがもらうぜよ」

「いや、こっちが籠絡するのん」


 どちらも互いに譲れない。


 ここに送り込まれる前の選考会とやらで選ばれた二人。


 その分、このジャックを取り入れる思いはあるのであった。


「ぬぐぐぐぐぐぐ・・魔族の癖に生意気ぜよ!!」

「そっちこそ、人間の癖に生意気なのん!!」


 勇者派は魔族を嫌い、魔王派は人間を嫌う。


 状況的には、人間が多いこの学校で通うのはヨナの方が嫌悪感が大きい。


 かたや、ミツの方は魔族が学園長をして居るここの学園に嫌悪感があるのである。


 どちらも同級生の前では猫をかぶって平気なふりをしてはいるのだが、内心は嫌がっているのである。


「だけどぜよね・・・・ジャックは人間ぜよ。それでもひきこめるのぜよか?」

「ふん、甘いのん。魔王が人間だろうとなかろうと引き込むのがこちらの仕事のん」


 ミツが挑発するように言うが、ヨナは受け流す。


 互いに睨み合うその空間は、誰もが近寄りがたい状況になっていた・・・・・




「あーーーーーっ!!」

「ひょゎぁぁぁぁぁっつ!」

「ですわーーーーーっ!!」


 一方、保健室の外では学園長の訓練を受けて吹っ飛ばされているジャックたちの姿があり、もしかしたら運び込まれる可能性もあった・・・・・。

 



互いに目的を知ったミツとヨナ。

どちらもジャックを引き込もうと動き出す。

一方、ジャックはそんな事情があるとは知らないのだが・・・・。

次回に続く!!


・・・なお、今回の学園長の訓練の後、シラタマに回復魔法をかけてもらう頃には全員ぼろ雑巾のようになっていたという・・・(つまり、夏休み中に学園長がため込んだ鬱憤もぶつけられていた)

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