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5話

もうそろそろ話が進むかな

 ジャックは現在、エーラン仮寮の自分にあてられた部屋にいた。


 水晶の儀により適正者となった者たちはすぐにその寮に仮入寮させられて、適正者たちが通う「エーラン学園」の入学式までしばらくそこで生活させられることになる。


 入学したら学園のすぐそばの本寮に移動することになるが、まあ、それまではここが家となるのであった。


入学する気はなかったのにどうしてこうなった・・・・。


 ジャックは落ち込んでいた。適正者じゃなければ今頃は適当に宿をまず取って、この首都にて何かの仕事に就こうかと思っていたのに、こんな事になるとは・・・・。


 その傍らには、水晶の儀の時に顕現した二つの剣が置いてあった。


 一応、(さや)に入れられて安全にしてある。刀身がでていたら危ないからな。


(だが・・・どういうことだ?)


 ジャックは不思議に思う。こう何度も見ても既視感があり、柄の部分を持つと手になじむ。


 昔持ったことがあるかのような、扱いなれているような・・・・・。




 だが、ジャックは生まれてこの方剣なんて持ったことがない。刃物としてはせいぜい料理に使う包丁程度しか扱ったことがない。


 なぜそんなことになるのかというと、適正者は学園で訓練を受けることになるので、義務教育中に別に訓練を受ける必要がない。


 また、適正者になると常人よりも身体能力が格段に上がるのだ。


 この身体能力の上昇については現在でも「世界7不思議」として研究されているが、いまだに不明らしい。あと6つはなんだろうか・・・・・。



 まあ、身体能力が上昇したおかげでこの剣を持っていも重くは感じなかった。むしろ、しっくりする重さというか・・・。



「だけどな・・・・」


 この二つの剣は鞘に納まっている今でさえ、何かまとっているように見えるのである。


 ただの剣とかではないのはわかる。明らかにものすごい存在感を持っているからな。



 適正者が持つ武器は、常に適正者のそばにいる。


 だが、適正者としての資格がなくなった途端、武器は消える。


 犯罪などを犯して取り上げられることはあるが、その場合は消えずに保管され続ける。まるであるじが正しい道を歩むのを待つかのようにそのまま存在し続けて・・・。



 とにもかくにも、適正者になってしまったものはしょうがない。あきらめてエーラン学園に入学しますか。


 にしても、本当この剣って何だろうか・・・・?周りの人たちは騒いでいたけどよくわからなかったし。


 聖剣・魔剣とも言われていたけどまさかそんなものではないでしょ。勇者とか魔王とかが持つやつだし、こんな俺なんかには持てないでしょ。

聖剣と魔剣だと気が付くまでもう少し・・・・

この主人公、少し残念なところがあるよな・・・。


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