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63話

新作「吸血鬼だけど、吸血はしたく無い」も連載し始めました。

この「聖剣と魔剣に選ばれてしまった俺はどうしたらいいのだろうか?」と並行して連載をし続ける予定です。

タイトルがネタバレみたいになって・・・・もっといいタイトルないですかね?

「さあ吐けっ!!」


 馬車を襲おうとして逆に襲われてしまった男たちは、現在護衛の騎士たちによって縛り上げられて借りた民家の一室にて拷問されていた。


「あははははっははっははひーふはっはは」

「笑っていないでこたえろ!!」

「っふうあへへはははっははは!」

「あのー、止め忘れているんですけど」

「あ」


 拷問・・・・くすぐる魔道具によって、体中をこちょこちょして笑わせまくってしまうという物であった。


 それのスイッチを切り忘れたので、答えたくとも男たちは返事できなかったのである。



 笑いが収まって息が整うまで騎士たちは待った。


「っはー、ぜーっ、ぜーっ・・・・答える前に殺されるところだった」

「それでは、しゃべる気になったというわけだな?」

「ああ、さすがに笑い死なんて死に方は嫌だからな・・・・」

(((((そりゃそうだろう))))


 その場にいた全員の頃が一致した。







「なるほど・・・皇帝陛下の政治に不満を抱く貴族たちの一部からの依頼でか・・」

「ああ、第3皇女が今帝国に戻ろうとしているから、その隙を狙って攫って人質にでもしてくれと言う依頼だ」


 男たちは笑い死したくなかったので全部話した。


 そもそも、皇帝の子供を狙うという事なのでかなりの罪になることはわかっていた。


 自分たちならできるという過剰な自信が今回の大失敗だということを男たちは理解した・・・いや、させられてしまった。


「皇女だからと言って、箱入り娘だと思っていたのがいけなかった。とんだ撲殺姫だな」

「それは・・・否定はできない」


 第2騎士団は実力もある。


 だが、適正者である第3皇女に対しては実力では負ける可能性があるのをわかっていた。


 あと、この男たちをガントレットで殴っていく姿を見てもそう思えたのである。


「しかし・・・・まさか皇女以外にも乗っていたやつがいたとは。あの男はなんだ?」


 第3皇女が誰かと婚約しているなら婚約者として判断できた。だが、そんな話は聞いたことがない。


「あれは第3皇女様のご学友だ」

「つまり、適正者か・・・・勝てぬわけだ」


 ルナにぼっこぼこにされもしたが、ジャックにもぼっこぼこにされた男たちは納得したのであった。


「にしても・・・・皇帝陛下に不満を抱いた貴族が関わっていたとはな。直ちに知らせるか」


 こういう時に備えて、緊急連絡がすぐにできる魔道具があるのである。


 どんなに遠方であってもすぐに情報が手にはいるのは、その魔道具のおかげであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 同時刻、騎士たちのあの襲ってきたやつらにたいする拷問が終わるまで、ジャックたちは村の広場にて模擬戦をしていた。


 一応今回は素手の格闘である。聖剣・魔剣・ガントレットだと確実に怪我する可能性が高いからであった。


 審判は人の姿になっているシロとクロである。


「せいやですの!!」

「よっと」


 ルナの右ストレートをいなして、避けるジャック。


 格闘なら普段からガントレットを扱っているルナの方が有利なのだが、ジャックは逃げる方が得意なのでよけることなどに関しても得意だった。


「ま、全く攻撃が当たりませんわ・・・」

「こちらも攻撃できていないけどな」


 ルナの攻撃をジャックはかわして攻撃するが、こちらはルナに防がれる。


 どちらも決定的な攻めができなかった。





 結局、「引き分けなのじゃ!!」と言うクロの審判が下ったのであった。



「よく避けれますわね・・・」

「腕の曲がり方とかをしっかりと見れば避けやすいからな」


食料の補給と、拷問が終わったようなのでジャックたちは再度帝国へと出発するのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「何?我が政治に不満を抱く貴族の依頼があったと?」

「はっ、ただいま第3皇女ルナ様を護衛している第2騎士団からの連絡です。襲い掛かる賊が出たと」


 ギアス帝国にて、レント皇帝は報告を受けていた。


「報告があったということは、賊は取り押さえたのだな?」

「第3皇女様と、聖剣・魔剣所持者が倒したようで、その賊どもに拷問して今の報告が出ました」

「ふむ・・・・しかし、監視を止めた途端にこれか・・・・内通者がいるのか?」

「そのように考えられるので、現在調査中です」

「その賊どもも抑えておけ。反対する貴族どもに対する証拠ともなるからな。そして、報告にあった者たちに関しても調べておけ!!」


 報告を受けた後、皇帝は自室の隠し部屋に行った。


「・・・にしても、さすが娘だとも言いたいが、やっぱ不安になるな・・・・」


 ルナは適正者なので強いと言えば強いのだが、皇帝にはどことなく不安があった。


「警戒をしておくとは言え、表彰式中にも狙う輩が出るかもしれん・・・」

帝国にやっと到着するジャックたち。

そんな中、皇帝に反発する貴族たちが行動を起こそうと動き出す。

果たしてどうなることやら!!

次回に続く!!


・・・最近終わらせた話のキャラが使えたらいいんだけどな。別世界だし・・。


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