42話
この章は長いな
いよいよ、明日から夏休みになるので、終業式が行われた。
校庭に学園中の生徒たちが全員集められて行われているのだが、何せ夏に入ってきた時期。
気温が上昇してきて暑くなるはずなのだが・・・・・
「思ったよりも暑くないな」
ジャックはそう思った。
ほかの皆も汗もかいておらず、太陽はぎらぎらと照り付けて日光が直接当たっているはずなのに、校庭の気温はほとんど変わっていなかった。
この学園の校庭は、怪我しても校庭外に出ればすぐ治るという仕掛けがある。
だが、別に気温などには影響がないはずなのである。
実は学園長自身が暑いのを嫌っていたため、氷系の魔法を微弱ながら全体にいきわたらせてこの場を一定の温度を保つようにしていたのであった。
まあ、この魔法はもともと周囲を凍らせて足元を不安定にし、滑って転んだ所から徐々に凍り付かせていき、全身が凍りついた瞬間に中身もろとも砕け散るという拷問系の魔法でもあったが・・・。。
「~~~~で、明日から夏休みと入るのですが、適正者の皆さんはモンスターが出現した際にいつでも出撃できるようにしっかりとしていてください。夏休みの強化合宿は本日から3日後に1週間ほどあるのも忘れずに。もし、忘れていたり出撃を確認できなかったという知らせが届いたら・・・・わかりますよね?」
学園長が笑顔でそう言い放った瞬間、ジャックたちは周囲の気温がものすごく下がったような気がした。
「学園長の訓練とか?」
「それよりもっと厳しいものじゃないか?」
「先輩方の話だと、砂漠まで連れ出されて火の輪くぐりとかいう事をさせられるとか」
「いや、雪国にまで連れていかれて裸でフルマラソンさせられるとか」
とにもかくにも、全員しっかりしようという心だけは一致したという。
「まあ、今回の夏の合宿ですが私は・・・・・友人たちの結婚式に招待されているので・・」
学園長が何やらどす黒いオーラのようなものを放っていた・・・・・。
終業式終了後、教室へと戻り合宿の際の説明を聞くこととなった。
説明後、もう帰宅できるがほとんどの人は友達と教室に残っていた。
「3日後に合宿か・・・」
ジャックたちも同様に残っていた。
「3日後にこの学園の校門に集合して、そこから馬車で向かうようだぜ」
「行先は首都から馬車で6時間ほどかけて着く海岸の様よ」
海か山かで議論がなされたらしいが、海の方に今年は決まったらしい。
「初日と最終日は自由に遊べて、残りは訓練みたい」
「競泳とか浜辺ダッシュとからしいですわね」
競泳の場合、海のモンスターに遭遇する可能性があるので、武器を背負ってと言う無茶苦茶なものになるし、浜辺の方は足元が砂なので動きにくそうである。
「となると、唯一の楽しみは遊べる初日と最後の日か」
「マスター、遊べるなら水着がほしいですよ」
「そうじゃな、妾たちの水着を買ってほしいのじゃ」
シロとクロの二人が人の姿となってお願いしてきた。
「元は剣なのに泳げるのか?」
「泳げますよ!!」
「そもそも、浮けなかったら風呂とかが怖いのじゃ」
どうやら、剣の姿の時は沈むが、人の姿なら沈まないようである。不思議だなぁ・・・。
「ま、いっか。それじゃあ明日買いに行くか」
「わたくしも一緒に行ってもいいですか?」
ルナも買いに行きたいようである。
「ルナの場合は帝国から持ってきていないのか?」
「去年の物でしたけど、やっぱり新しいのがほしくなるんですの」
「それは私もおなじかな?」
「私も」
まあ、とにかく明日全員で水着を買いに行くことにジャックたちは決めたのであった。
ちなみに、こういう時ちゃっかりしているのかこの時期はそういったものを扱っている店が多いので、当然水着以外の物も買うことになり、ジャックは女子の買い物の長さと言うのも知ることになる。
なお、ロイスはシラタマのエサを買いにいくとか言って途中で逃げた。ジャックは逃げることには長けてはいたが、この時ばかりはロイスに負けた形となる。
魔道具とかはあるけど、基本長距離移動は馬車である。
帝国とかだと実用化はまだだが、自動車に似たようなものが発明されてきているそうな。
そして、学園長はこの章に出番はほとんどない。多分。




