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284話

後夜祭・・・書いてみたかった

・・・ジャックたちが行った劇も大成功し、今は後夜祭の時間となっていた。


 あたりがだんだんと暗くなり、学園外から来た人たちも戻っていく。



 生徒たちだけとなる中、劇で使用された舞台などが解体されて、誰が提案したのか校庭の真ん中にまとめて積み重ねられ、火がともされる。


 勢いよく火は燃え盛り、火柱が空高くまで上がりあたりを照らしていた。





「・・・これってさ、周囲に飛び火して火事とかにならないよな?」

「大丈夫なはずですわ。建物からも離れていますし、風も強く吹いていないですもの」

「一応、適正者の中には水の魔法を使用できる人もいるから緊急消火も可能」


 ジャックはその火柱の大きさに少々不安を抱いたが、どうやら安全対策は一応なされているようである。



 皆の衣装は劇をした時そのままになっており、ルナやカレンたちの衣装も其のままであった。


 ついでに言うなれば、シロとクロも女神役の衣装を着たままなのだが、現在剣の姿になっているので見ることはできない。


「・・・・ちょっと我も女神役したかったな」

「メゾンは今回剣としての役割でしたよね?」

「妾なんて女神役と、スカーレット演じる竜女帝のアフレコをしたのに、そのじっとしているだけでマスターのそばにいることができる役をしていたのじゃから文句は言うな」


 メゾンとシロとクロが何やら口喧嘩をしているようだけど・・・まあ、メゾンの意外な一面が見れたような気がするからいいかとジャックは思えた。




 今回の劇でのラスボス役でもあったスカーレットだけど・・・・


「あれ?そういえば姿が見えないような・・・」


 先ほどから辺りを見渡してみれば、その姿は見えない。


 いつもの彼女であれば、この火柱の周りを旋回したりとかしていそうなものであるのに全く姿がないのだ。


「スカーレットぜよか?よく見ると良いぜよ」


 と、ミツが指さした先・・・・火柱の中をよーくジャックが見ると、その中ですやすやと寝ているスカーレットの姿があった。


 もともとスカーレットはモンスターであり、その中でもかなり強いドラゴンがもとになっていると予測されている。


 火に対しての耐性も非常に高いようで、確かに火柱の中にても無事に済むのかもしれないが・・・・・衣服は無事ではなかった。一応、ドラゴンの名残というべきか、鱗が生えていて大事なところとかはしっかりとガードされている。


 というか、なぜそもそもスカーレットが火柱の中で寝ているのだろうか。業火の中で眠る少女・・・・・誰もツッコミを入れないけど、気がついた人は多いようである。


 


「なんで火柱の中で寝ているんだよ・・・」

「こういう機会でもないと、火の中で眠れないとか思ったのかしらね」


 スヤスヤと穏やかな眠りを見せているが、まあ今回の劇で結構重要な役割を果たしたので悦に良いだろうとジャックは思えた。


「にしても、クロのアフレコ通りによくスカーレットが演技できたよな。普段の姿からは考えられないような雰囲気が出ていていい感じだったぞ」

「普段はドラゴンとか女帝という雰囲気よりも・・・・子犬って感じですものね」

「「「「それはわかる」」」」


 全員一致でのスカーレットの印象であった。







 あたりも暗くなり、真夜中へと近づいていく。


 火柱の消火のために、中で寝ていたスカーレットを起こし、外に出す。


 

「グギュ・・・、モウ少シアノ火ノ中デ、寝タイ・・・」

「というか、燃え盛る火の中でよく眠れていたよな・・・」


 火事の時とかに大活躍できそうである。


まあ、そんな火事なんて起きてほしくはないが・・・・・・




 消火され、あたりは暗闇に変わる。


 皆寮へと戻り、風呂に入った後自室へ戻り、眠りにつく。



 学園祭も終わり、学園での生活もいよいよ終わりへと近づいていく・・・・・・・

学園生活もいよいよ終盤へと近づき、冬の訪れを予感させていく。

1年、2年の時は騒動がいろいろあったが、今年は無事に平和に過ごしたいジャック。

果たして、今年に冬は平穏無事に過ごせるのだろうか。

次回に続く!!


・・・・なんとなく、火柱の中にいるスカーレットで、某機動戦士の一番最初のOPの歌詞を思いついた。

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