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263話

投稿したと思っていたら、していなかった。

事後処理の話みたいな感じです。

・・・天空都市ピュターラだったものが崩壊し、ジャックたちは全員飛空艇に乗って地上へと降り立った。


 ついた場所は絶海の孤島のようだが、アンド学園長の魔法で帰れることができる距離にあるようで、帰宅の手段は大丈夫なようであった。



 軍事国の飛空艇を拿捕する結果になったが、幸いなことにゴーレムたちも全員無事に他にあった飛空艇をハイジャックしていたようで、島に次々と降り立っていく。


 どうやってハイジャックしたのか・・・・それは、とあるメイドゴーレムが素早く手引きをしてくれたおかげだとか。


 捕えた軍事国の飛空艇の操縦者たちは、念のために数人ほどの人数で周囲を囲み縛り上げている。



 軍事国の連中が企んでいたことは、ピュターラの制圧とゴーレムの捕獲であり、そのことによって自身の戦力を増加させ、近い将来他国に戦争を仕掛けるつもりだったという証言も得ることができた。


 ただ、彼らは運が悪かったことに王国の学園の適正者たちが合宿のために訪れていたという情報を得ておらず、返り討ちにあって今に至るというわけであった。



 そして、あのピュターラの崩壊に関してだが・・・・・・メイドゴーレムが話してくれた。




・・・彼女は元々魔王城で限界まで稼働し、故障して動かなくなったゴーレムである。


 だが、ピュターラにて修理を受け、自己修復機能とやらも回復して予定よりも早く完全に機能を取り戻し、再起動したという。


 そんな中、魔王と同じような魔力の波長を感知し、その人の・・・ジャックのところへと向かおうとしたところ、ピュターラが突如として変動し始めたので、ジャックたちが救出していたゴーレムたちを見たであると判断して、生きのこっていた飛空艇をハイジャックして詰め込んでのせて、自身は内部の方でメイドの勘とやらで嫌なものを探知して内部に潜り込んだのだとか。


「メイドですから、その状況すべてを掌握するのは容易いことデシタ」

((((メイドだからって、そんなことが可能なのか?)))))


 その一言に、全員心の中でツッコミを入れた。



 まあ、とにもかくにも何者があのようなことをしたのかをはっきりと認識できたようである。


「軍事国、階級大佐のムースカと言う人が、あのピュターラの変貌に関わっていた人の様デス」



 ピュターラの本来の姿はとある古代兵器の一種だった。


 そして、そのことを伝えていた一族があり、ムースカは野心を得てしまい、今回のような騒動を引き起こしたのだとか。



「そして、魔王様と同じ魔力波長が持った者に攻撃しようとしため、敵と判断し、色々やってぶっ壊しまシタ」

((((色々って・・・何?))))


 聞きたいけど、なんとなく怖くて聞けないような雰囲気となった。



「つまり、ピュターラ、潰れた。我々、帰るとこないと、考えていいと?」


 話を聞いていたゴーレムたちの一人がそう尋ねてきた。


「その通りデス。元々あなた達・・・・ゴーレムたちはどうやら守護のような役目を担っていたことを、データから読み取ることもできまシタ。長い年月が経ち、失われていたようですが・・・・」



 ピュターラの崩壊前に、メイドゴーレムはその情報とやらもすべて入手していたようで、その能力の高さに誰しもが驚く。


 唯一彼女の事を魔王のいた時から知っているクロでさえも、魔剣の姿の状態だけど人の姿になっていたら表情を引きつらせて苦笑していそうな状態であった。



((((このメイドだけは敵に回したくないな))))


 その場にいた全員、そう共通の認識をしたのであった。









 いろいろと情報交換をしたりして話し合い、この後どうするかについての指針をジャックたちは決めた。


 ゴーレムたちはピュターラがなくなったので帰る処がない。


 とはいえ、ふたたび狙う国が出るかもしれない可能性から・・・・


「学園で、適正者の訓練相手として保護するということになるのか」



 もともと戦闘能力が高いようなので、適正者の訓練の相手として結構いい感じである。



 飛空艇と軍事国の捕虜は・・・・この判断は王国に任せるしかないらしい。一応国同士の争いになりそうなものだが、今回の事で軍事国の方では大打撃を受けているだろし、もう国同士で考えたほうが早いそうだ。



「・・・そして、メイドゴーレムだが」

「はい、これから皆様どうぞよろしくお願いいたしマス」


 元々の予定通り、ジャックが引き取ることになった。


 元々魔王城のメイドだが、魔王の生まれ変わりでもあるジャックに所有権・・・というか、その魔力波長が魔王とほぼ同じことからメイドゴーレムが従うことを決めたようである。


 はるか昔、魔王が勇者との決戦前に見た姿を最後に、ずっと魔王城で待っていたこともあって忠誠心はかなり強いようであった。


「つまり、メイドを手に入れてしまったようなものか」

「魔王様の時にも確か名前はきちんとあったのぅ」

「はい、私の正式製造名は『人型メイドゴーレム0式』ですが、製作者様から『シーラ』という名前をいただいておりマス。その名前で及び下さっていいですが、別の名前で呼んでくださっても構いまセン」



 ・・・名前を変えて呼ぶ必要は無さそうだったので、全員メイドゴーレムの事をシーラと呼ぶことに決めた。


 今日この日、学園に、ジャックの身の回りの世話役として、メイドゴーレムのシーラが加わった瞬間でもあった・・・・・・。



メイドゴーレムのシーラが新たに加わった。

なお、製作者の最後の言葉として「生まれ変わっても同じようなものをどこの世界でも作ってやる」というものがあるようだ。

夏の合宿も終わり、夏本番をジャックたちはようやく迎えることになる・・・・

次回に続く!!


・・・正直言って、某天空の城ネタを最後まで使用したかった。あのちっこい飛行機とか、タコとか、機関車のあのシーンとか・・・・ちょっと残念。

有名なネタを使用するのはなかなか大変なことである。

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