246話
本日2話目
ちょっと間にあるような話
・・・・・翌朝、ジャックは目を覚ました。
そしてすぐに周りを見ずに朝風呂に入る。周囲で寝息を立てている人がいるので起こさないように注意は払う。
「・・・・・・」
風呂に浸かりながらジャックは昨夜の事を思い出し、ブクブクと湯に顔を沈めてもだえた。
学園長の狡猾であり、計画的、しかもシロたちも引き込んでの巧妙な罠にジャックは見事にはめられてしまった。
・・・寝る間際には全員腰砕けの状態にはなっていたのだが、それでもどことなく罪悪感がある。
「はぁっ・・・・どうすりゃいいんだろうな・・」
「・・・だれも拒絶はしなかったのは皆マスターが好きだからよ」
「いや、でもあのスタンバイしているのとかは卑怯・・・って」
声が聞こえてきたと思ったら、いつの間にかメゾンが隣に浸かっていた。
気配を消していたのか、ジャックは声をかけられるまで気が付かなかった。
「・・・誰もがマスターを拒絶するならば、あの時全員止めていた。けれども、私たちは参加して加わった・・・つまり、好意を抱かれているのには変わらないでしょう?」
首を傾げ、ジャックに言葉をメゾンは投げかける。
どことなく優しいほほえみを浮かべ、愛しい人を見るかのような顔を浮かべていた。
「・・・・学園長の狡猾な策略によるものだったけど、それでもよかったのか?」
逆にジャックは尋ね返す。
他の皆に対しての反論はしにくいが、メゾンに対してはまだできる。
昔は敵でもあり、あの自称「神」との戦いのときにジャックの仲間として、武器としてなってくれたメゾン。
けれども、敵であった時期を考えると昨夜のような行為に対して何か思うところがありそうだった。
「・・・・そうね、昨夜もし、勇気が出ないでへたれていたら・・・もいでいたかしら」
(・・・もぐ!?)
何をと聞くのは恐ろしかったけど、それ以前に斜め上の回答であった。
「・・・でもね、学園長の薬のせいもあるけど、それでも最終的にはマスターの判断にゆだねるのよ。我等はマスターのための武器でもある。武器は武器、マスターはマスター・・・そういうものよ」
どことなく照れているかのようにだんだん顔を赤くして、神剣の姿へとメゾンが変わった。
・・・・いやいい話だけどさ、脱衣所の方に服脱いでいるよね?その状態で服どうやって回収するんだろうか。
一応若気の至りともいえるような、学園長の間の策略ともいえるような一夜を過ごしたジャックたち。
学園に戻るが、その時ジャックを待ち受けているのは何だろうか。
どことなく恐怖が見えるような・・・・
次回に続く!!
・・・女の嫉妬と言うのは結構怖そうです。特にルナとかが。




