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25話

ちょっと談笑。意外に結構仲良い感じに。

「・・・で、中には学園長の魔法を仕掛けられていたりしてたりするんだよね」

「壮絶なものが多いですわね・・・」


 学園長の訓練の内容の一部を話すと、ルナは苦笑していた。


 夕食後、ジャックは自分の部屋にてルナに学園長の訓練について話していた。


 ついでに、経験者でもあるロイスと、そのままついてきたリンとカレンも部屋に入ってきたので、結構狭くなっている。


「俺の時は、魔法をぶつけられまくったなぁ・・・」


 ロイスがどこか遠い目をする。


「あの時のあんた気持ち悪くなっていたからねぇ」

「もはや伝説」


 リンとカレンはあの気持ち悪いロイスを思い出したのか、ちょっと嫌な顔をした。ちなみに、あの時のロイスはカレンが言ったとおり学園の伝説の一つとして語られることになったようである。


 ほかにもいろいろとあるようだが・・・・、詳しい話はまた後日聞くか。



「にしても、そこまで聖剣・魔剣持ちなのにジャックを鍛えているのはなぜですの?」

「強くなれとかそういう事らしい」


 学園長の話を思い出す。


『だってねぇ、いくら聖剣・魔剣と言っても所持者が弱かったら意味がないでしょ?ある程度実力をつけて活躍してもらわないと』



「・・・弱いんですの?ジャックと組んで連携した時に、そこまで弱くなかったようには見えましたわ」

あの人(学園長)基準なので」

「・・・物凄く納得できたような気がしますわ」


 ルナが苦笑を浮かべた。


 と言うか、この場にいる全員が納得できる。学園長の強さの基準はおそらくものすごく高いだろうということを。


「学園長の強さは帝国でも聞きますし・・・」


 ルナの話によると、昔モンスターが攻めてきた時に、その中にドラゴンとかいうモンスターの中でも強力な奴がいて、5体ほど来たらしいが学園長がハエを叩き落すかのように魔法でドラゴンを地に叩きけ、そのあとは上から一方的に魔法を降り注いで倒したらしい。


「すごい怖いなその話・・・」


 ドラゴン側からしたら恐ろしいだろうな。


「でもよう、何で学園長はいまだに未婚なんだ?」


 ロイスが疑問を口にする。


「地位もあるし、実力もある。容姿も悪くはない」

「でも、訓練内容が無茶苦茶だったり・・・」

「実力がありすぎて近寄りがたい」


 いろいろありそうだな・・・・。


 これ以上学園長の話題を触れていると、聞かれて明日の訓練が厳しくなりそうだとジャックは思ったので、話題を変えることにした。


「そういえば、聖剣・魔剣について帝国ではどういうふうに伝わっているんだ?」


 聖剣・魔剣についての供述などは地域によっては少し差があるらしい。持っている側としては気になった。


「そうですわね・・・勇者と魔王が所持していた剣とありますけど、目を引かれそうな部分もあるのですわ」

「どんなのが?」

「地を割り、空を裂き、海を切るという感じですわね・・」


 そこまでの力があるのか?


「そこまでの話は聞いたことがないぜ」

「ちょっと誇張されていそうよね」

「というか、それ剣?」


 シロとクロの方を見ると、二人とも剣の姿のまま熟睡しているようである。寝るの早いな・・・。


「普段使っていて思うけど、そこまでとは思えないんだよな」

「まあ、所詮昔の話ですし、いつしか脚色が混じっていても不思議ではありませんわ」


 普段のシロとクロの様子からそこまでとはどう考えても思えない。聖剣・魔剣っていうけど普通の剣とは見た目が違うだけでそこまで変わっているようには思えないんだよな・・・。


 いや、もしかしたら勇者と魔王の二人の方に何かがあったのか?


 疑問が残りつつも、まあ気にしないでおこうとジャックは思った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ジャックたちが談笑している同時刻、学園がある首都の近くの森にて何かが生まれようとしていた。


 地面が盛り上がり、そこから這い出して来るモノ。その数、20体ほど。


 モンスターはこの世界が生む生物。それはそうやっていきなりどこからか産み落とされてくる。


 大抵はスライムなんかのような弱いモンスターだが、たまに大勢の適正者でないと倒せないようなモンスターが生れ落ちることがある。


 そして、今まさにそのモンスターたちが世界に誕生した。


 起き上がり、自らの身体を確かめ、あたりを見渡す。


 そして、導かれるかのように人々を襲うためモンスターたちは首都へ向かって歩み始めた・・・。



そろそろ動き出し始めるころかな・・・・?

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