表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
275/344

241話

本日2話目

新章スタート!!

時が過ぎ、季節は春となる。


 水晶の儀もあって、学園への入学式が行われているようであった。



「あああああああああああああああああああああ!!」

「ひゃぁぁぁぁぁぁっ!!」

「どしぇぇぇぇぇ!!」



「・・・また悲鳴が聞こえますわね」

「学園長恒例の行事と言う名の洗礼の様なものだからな」


 校庭から響くのは、今年度適正者となった新入生たちの悲鳴である。


 自分たちも受けたこともあるので、この声が聞こえるとまた季節は廻って来たなぁと一同は思うのであった。

 同情と言うか、哀れみを覚えるがこれもこの学園に入学した運命だと思って安らかな眠りを祈ろう・・・・死んではないだろうけど。



 3年生となったジャックたち。


 この頃になると、それぞれはもうモンスターとの戦闘回数もある程度こなしており、後輩への指導をする人が多くなる。


 授業内容もだいぶ終盤へとさしかかり、来年にはジャックたちは卒業となる。


 卒業後の進路としては通常、各地に散らばってその地域近くにモンスターが出たら討伐に向かい、首位意の適正者たちもその現場へ駆けつけて共同で戦う。


 モンスターが出現しないときは何処かの店の店員として働いたりもする必要もあるので、就職訓練がこの時期あたりから行われることにもなる。



 どっちを副業にするかは適正者によっても意見が分かれており、それでもうまいことやれているので問題はないだろう。





 ただ・・・・ジャックの場合はと言うとこれがまたややこしい位置に立つ羽目になった。


「卒業時に領地をもらって、貴族としても経営をしていかなければいけないって言うのが辛いぞ・・・」



 表彰式の際に、国王から「子爵」の(くらい)と、卒業後に領地を渡されることが宣言されたのである。


 そのうえ、王女を嫁がせると言われ、もともと帝国の第3皇女であるルナとも交際しているので王国と帝国の両方につながりを持っている貴族となるのだ。



「そのせいでつながりを得ようとか言う貴族からの招待状とかが山ほど来るのはマジで勘弁してくれ・・・・」

「山のようにありますからね・・・・」


 こういう時に本当に秘書とかが欲しくなる。



「しかも、メゾンが・・・神剣が加わったから、その扱いになれるためと学園長に訓練を施されるからな・・・・・」

「疲れが出ているですのん・・・」


 聖剣・魔剣・神剣、それぞれ強大な力を持ち、一人に集中している状態なので各国から目をつけらていると言ってもいい状態である。


 戦い方にも変化が必要であると言われて、久し振りの学園長の地獄の訓練は身に応えた。


 1年生の時に比べれば実力も上がり、能力全体が大幅上昇しているのだが、それでもその分だけ学園長からの訓練は非常につらいものである。




・・・ただ、幸いと言うべきか、そこまで戦闘スタイルの変更はしなくてもいいようであった。


 メゾンだが、もともと肉体を持って自身でもある剣を扱って攻撃ができていた。


 ジャックの武器となった今でも、なんと人の体と剣の身体を分離して連携をとることが可能なようである。


 そのため、どちらかと言えば連携の訓練をさせられることになってメゾンも疲れたようであるが・・・・まあ負担としては分割されるのでよかったと言えばよかった。


 神剣・・・メゾンはある時はジャックの扱う武器として、ある時は自身が戦う剣として役割が湧けられるようであった。


 まあ、聖剣と魔剣・・・シロとクロも剣を投げた後、自分から戻ってくるから似たような物か。


 こちらは戻ってくるだけで、自立して戦うわけではないが。別に戦えないわけでもない。




「扱い方、戦闘方法、連携、貴族の勉強、次々と来る手紙など・・・・死にそう」


 最大の敵はモンスターではなく、政治にあったか。


 ジャックはそう悟ったのであった。



 


物理的な戦闘とかよりも、人との心理戦の方がかなりつらいような気がする。

果たしてジャックはこれらの問題に対してどのように対応してくのだろうか。

次回に続く!!


・・・スカーレットの出番がここ最近ないし、次回は彼女の閑話にしようかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ